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観光ビジネス特別講座 - 観光ビジネスの「人と仕事」を学ぶフィールドワーク -

フィールドワーク

2022.09.26

SS(サマーセッション)期間の9月5日から9日の5日間に実施した観光ビジネス特別講座は、観光ビジネスの最前線で活躍している現場を訪れて、「現地」「現物」「現人」から直接学び、グループディスカッションも交えて、現状や課題を把握するとともに、自身の今後のキャリアプランを考える機会にすることを目的としています。
6日はホテルオークラ東京ベイ(舞浜)、7日は羽田空港のJAL SKY MUSEUM・格納庫・日本航空安全啓発センター、9日は成田空港のJALカーゴサービス・日本航空オペレーションセンター(JALスカイ)・JALグランドサービスを学生11人が訪問しました。
見学先の皆さまには多大なご協力をいただきました。厚く御礼申し上げます。

格納庫の見学中に整備が完了した ボーイング737-800 に遭遇した際の様子

格納庫の見学中に整備が完了した ボーイング737-800 に遭遇した際の様子

観光学部1年 島田 隼安

5日間にわたって行われた観光ビジネス特別講座の2日目に、浦安市の「ホテルオークラ東京ベイ」を見学しました。私はこのホテルの見学を通して、色々な気づきを得ることができました。

まず、今回のフィールドワークでは、ホテル内の見学を実施しました。
その際に客室を見学する機会をえたのですが、入口の部屋番号の表示板が子供から見えやすくするために低い位置に設置されていることに気づきました。これは、東京ディズニーリゾートに隣接するこのホテルならではの特徴で、利用客のニーズを考慮しているのだと思いました。
また、ロイヤルスイートというホテル最上階にある一番豪華な部屋からは、東京湾を眺めることができ、各国の要人が休憩などで利用したり、少人数の結婚披露宴に使われたりすることがあると聞いて、ホテルがただ泊まるだけの場所ではないということを実感しました。

見学の後半では、ホテルのスタッフから、ホテル業界や舞浜リゾートエリアについて説明していただきました。「コロナ禍で経営に苦しんだこと」「ディズニーリゾートの拡張に合わせた今後の経営プランなどに関する説明」「ホテリエに求められるスキル」「ホスピタリティの精神」についての講話もありました。

以上が、フィールドワークの内容となりますが、この講座を受講しホテルの仕事の現場を見学することで、キャンパス内の講義では学ぶことができない実体験の気づきを得ることができました。また、この経験を通して学んだことを、ホテル関連の資格試験に活かしていきたいと考えます。

ホテルオークラ東京ベイの職員からホテル業について解説を受ける様子

ホテルオークラ東京ベイの職員からホテル業について解説を受ける様子

観光学部1年 佐々木 遼太郎

観光ビジネス特別講座の3日目は、羽田空港に隣接する日本航空メインテナンスセンター内にある「JAL SKY MUSEUM」と「安全啓発センター」を見学しました。

とくに、「安全啓発センター」の見学は、1週間の講座の中で一番記憶に残っている見学でした。ここは、今から37年前に起きてしまった日航機123便の墜落事故や今まで航空機が起こした事故、事件についての資料を主に社員に向けて展示した施設です。中でも、この施設には、「日航123便の飛行機の残骸の一部」や「搭乗客の遺品」「最期のメモ」などが展示され、今まで感じたことのないほどの悲しみや恐怖に包まれたこともあり印象に残っています。37年も前のことなので、私の親が小学生であった時に起きた事故にも関わらず、恐怖や悲しみを感じる不思議な体験でした。

語り部(ガイド)の人からは、日航機墜落事故当日のお話も伺いました。この方は、羽田空港のグランドスタッフで、当日業務を行っていた方でした。そのこともあり、「搭乗されたお客様がお盆の期間に何とか入手できたチケットを持ち、笑顔で搭乗口へ向かわれたあの表情が脳裏に残っている」と話してくれました。そのお話から、当時の情景が浮かぶとともに、交通関連の業務に携わる方はいつ何時でも安全にお客様をお運びすることに努めなければならないことにも気づきました。
ちなみに、私は、接客業のアルバイトをしているのですが、今回の見学を契機とし、どのような職業でも、「お客様の安全をどのように確保すべきか?」ということについては、しっかり考えないといけないなと反省しました。

最後になりますが、私は、将来は旅行業に携わりたいと考えているので、今回の5日間の講座を振り返り、お客様の印象に残るサービスの提供方法や今後のニーズに合ったホスピタリティについても学習しようと思います。

JAL SKY MUSEUM 見学の様子( ボーイング737-400 の フライトシミュレーター )

JAL SKY MUSEUM 見学の様子( ボーイング737-400 の フライトシミュレーター )

観光学部1年 堀 颯馬

観光ビジネス特別講座の4日目は、成田空港の「貨物(出発する貨物をコンテナやパレットに積みつけたり、到着した貨物を逆にバラす作業を行うとともに、搬入された貨物を一時保管する施設)」「オペレーションセンター」「グランドハンドリング」の3ヶ所の施設を見学させていただきました。どこも普段は見ることのできない仕事だったので、驚きとともに、学ぶことがたくさんありました。
その中でも、私にとって「オペレーションセンター」と「グランドハンドリング」の施設がとても印象深かったです。

まず、「オペレーションセンター」は、出発時や到着時刻における目的地の「天候」「風向き」「風速」を知るとともに、「飛行に影響するような危ない雲がないか」などを確認する仕事も行われている施設ということを学びました。また、その他の様々な可能性なども踏まえ、飛行機が安全に飛べるように指示を出しています。こうした作業が、私たちの旅行をとても安心なものにしてくれることを知りました。少しでも危険だと察知したら、安全に飛行できるような配慮をすることが大切なのだと学びました。

次に、「グランドハンドリング」の見学では、飛行機が到着してから次に飛び立つまでの限られた時間の中で、機内清掃や給油、機内用品の補充などの業務をこなしていることを知りました。各々の担当者に与えられた仕事を、「正確に」、そして、「早く」こなすことの大切さを学ぶことができました。

以上が、私が成田空港で、学ばせていただいたことです。今回の見学ではとても貴重な体験をさせていただきました。ここで学んだことを、今後のキャリアプランに活かしていきたいと思います。

広大な倉庫内にて多種多様な航空貨物を見学しました

広大な倉庫内にて多種多様な航空貨物を見学しました