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サイクルツーリズム推進の手法を学ぶ -拠点整備のファーストステップとして何をすべきか?-

プロジェクト

2022.09.29

本年度、観光学部が全学部共通基盤科目の中で提供している域学共創プロジェクトは、道の駅・みのりの郷東金を基点とし、東金市におけるサイクルツーリズムの推進をテーマとした観光ツアーモデル制作のためのPBL(Project Based Learning:プロジェクト・ベースド・ラーニング)を実施しています。
そのこともあり、実際に、行政(伊豆の国市)と連携しサイクルツーリズムを地域に根付かせようとしているメリダジャパン株式会社様(以下、メリダジャパン)に伺いお話を聞く機会を持つこととしました。
今回は、9月2日に実施した伊豆の国市への視察の様子を学生の声を介しご紹介したいと思います。

展示されている自転車の軽さや性能に驚きました

展示されている自転車の軽さや性能に驚きました

観光学部1年 仲間 太郎

9月2日、伊豆の国市にある道の駅に併設されたメリダジャパンへ視察に行ってきました。今回の視察では、サイクルツーリズムを推進する事業者が、どのような拠点の整備を行っているのかということと、実際にメリダジャパンが提供しているサイクルツーリズムのツアーに参加してみるということが目的でした。とくに、私は、今回の授業の中では、当日のイベントの企画や運営を考えるグループに属しているので、その目線で今回の視察を注視し、自分達の活動に活かしていきたいと考えていました。

まず、私たちはサイクルツーリズムのショートプログラムを体験させていただきました。コースは、長い距離ではありませんでしたが、運営上、様々な工夫がされており、我々の今回のサイクルツーリズム推進のためのイベント時にも取り入れていきたいと感じました。
例えば、案内役としてツアー参加者の隊列を先導するガイドスタッフは、手信号を活用し、ツアーでの安全を確保する対策はとてもいい取り組みだと思いました。
何故なら、案内役の後ろに続く参加者が声を聞き取れなかったとしても視覚として認識することにより進行方向がすぐに分かるというメリットがあるからです。また、後ろから追い越しをかける車等からも進行方向が分かるので、対応をしてもらいやすいのではないかと考えます。
次に、コースを作る際に検討すべきこととしてお話しくださった内容の中で、「右折を減らし、左折を増やす」というお話を聞いたのですが、この取り組みもとても参考になりました。これは、自転車は左側通行なので、左折をする際には車の接触についての危険性は大きくはないのですが、右折をしようとすると対向車への危険度が増すことから出来るだけ避けるようにしているとのことでした。
こうしたちょっとした気遣いは、当日の運営においては非常に有意義なことだと思ってお話を聞いていました。

ちなみに、今回の視察では、当日も使用するe-bikeに乗車させていただきました。そのこともあり、e-bikeは普通の自転車に比べ個々人にあったペース配分が行いやすく、且つ、坂道も簡単に登れるといったメリットがあることに気づくことができました。なので、e-bikeを使えば、普通の自転車では行けないような少し急な坂道等もコースの一部に取り込んでいいのではないかと考えることができました。

最後になりますが、こうしたアドバイスや気づきを活かしコースの工夫をすることで面白い企画ができればいいなと考えます。

乗車前に e-bike の機能について指導を受ける様子

乗車前に e-bike の機能について指導を受ける様子

乗車体験にあわせ乗車時の対応方法やコース作りのポイントも学びました

乗車体験にあわせ乗車時の対応方法やコース作りのポイントも学びました

観光学部1年 川村 しずく

私は、11月5日に実施を予定しているイベントでは、地域の魅力あふれる資源情報や写真映えするようなスポットなどを、SNSを介して多くの皆さんに発信していこうと考えています。

今回、私たちは伊豆国市にあるメリダジャパンに視察に行ったのですが、メリダジャパンに隣接するかたちで併設されている道の駅・伊豆のへそも見学しました。この施設は、いちご専門店・<いちごBon Bon BERRY 伊豆の国factory>が運営しており、名前からもわかる通り、伊豆の国市の特産品であるいちごを使ったスイーツやお土産が多く販売されています。いちごを使ったお菓子やスイーツなどはもちろんですが、いちごを使ったお茶やパンといった他では見かけない六次産業化された商品も販売されています。さらには、いちごの栽培キットなど、少し変わったお土産も販売されていました。

ちなみに、私は、ここでボンボンベリーソフトを食べました。見た目も可愛く、とても美味しかったです!というように、美味しさも紹介したいのですが、ここに置かれた商品は店内のデザインとともに、写真映えするデザインになっており、現代のインスタ文化における宣伝効果を意識していることがよくわかりました。
このような道の駅・伊豆のへそでの体験もそうなのですが、サイクルツーリズムをするにあたっても、「楽しさを盛り込む」ことが重要なのだと思います。メリダジャパンのパンフレットにもあるように、みんなで楽しめる要素としての景色や体験をコース上に盛り込んでいくことが重要なのだなと感じました。

私は、これまでにサイクリングを楽しんだことがなかったのですが、そんな私でも今回の試乗体験は楽しむことができたので、まずは、いいポイントを見つけることから始めないといけないと思います。ただ、周りの景色を見てもらうだけではなく、サイクリングをしながら会話をすることも楽しかったので、そうしたコミュニケーションも取り込み全体の空気感を作っていけるといいなと思いました。
そのためにも、今回、私たちが企画しているイベントでは、広報班として東金市の景色や町並みを楽しんでもらえるような仕組みをInstagramなどで作っていけたらと考えます。

今回視察に行ったことを参考にしながら良いイベントにしていきたいです!

道の駅・伊豆のへそでボンボンベリーソフトを試食しました

道の駅・伊豆のへそでボンボンベリーソフトを試食しました

試乗体験以外のアクティビティに挑戦する様子

試乗体験以外のアクティビティに挑戦する様子