報告会 :「もの」として残る「情報を創る」活動に参加して ~ 東金市の地域情報を発信するメディア作り ~

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観光学部の2年生以上が対象の「観光メディア/観光メディアa」という授業では、本学の千葉東金キャンパスが立地する東金市の地域資源を多くの人に伝えるためのフリーペーパーを制作しています。 
このフリーペーパーを制作する背景には、「フリーペーパーという情報伝達媒体を作るためのスキルを学ぶ」だけではなく、「特定の地域における価値ある情報を伝えるメディアの役割について考えてもらう」ことを目的としています。 
このような実践授業に参加した学生たちの声をまとめました。 

 
今年もチームごとに企画を練って取材先を決めて誌面を作っていきました
 


○ 原稿になる取材先の見つけ方
加藤:私は、最初に東金市役所の商工観光課に行きました。そこで、紹介された日吉神社や飲食店を回りました。その中でも、東金駅の西口駅前にある飴細工のお菓子を販売しているお店 リアンストロベリー、文化財の中を改装したカフェ Santos、キャンプ場が併設されているカフェ nam café and camp は印象に残っています。多分、お店の人と仲良くなれたことがその理由です。お店に行って取材と称し、商品を購入したりお茶をしたところを写真に撮って取材を終えるだけでは、そのお店に愛着が湧かなかったでしょうね...。でも、今回の取材では、店員さんとお話しできたのが良かったのかも知れません。もちろん、取材でなくても、こうした距離が縮まることって重要なんだなって思いました。

 
リアンストロベリーとコラボしているアニメ『とーがね!おまつり部』のキャラクター
 
Santos(カフェ)での取材の際に食したフレンチトースト
 


井口:僕のチームは、「「食」の楽しみ方」をテーマにしており、インタヴューなどで取材に行って調査地を聞き出すよりも、自分達独自でネットで調査することが多かったです。なので、事前に調査したネットの記事をもとに、「授業終わりに、調査したところにみんなでご飯行こう!」と言って現地に調査に行きました。そのこともあり、「来週は、どこに行く?」という相談をチームメイトとするのですが、そのこと自体も授業を楽しめた理由の一つです。

根本:私も、先ほど話があったように、東金市役所の商工観光課にお話を聞きに行こうと思ったのですが、そこのチームから事前に話をきいていて「もう少し違った観点から、市役所の観光に関わる仕事を深ぼれるのではないのか?」と思いました。そこで、事前に市役所に行った周りの学生に市役所の仕事を聞き取りしてから、他の農政課や秘書広報課の方々にもお話を聞いて回ろうと考えました。

佐久間:自分は、ユカルヒ農園に取材に行きました。苺の収穫シーズンは終わっていたのですが、施設の説明や苺を出荷しているお店なども紹介していただき、後日の取材にもつながるきっかけとなりました。足を運んでお話を聞くと、次の取材につながるということがあり、足で稼ぐことの重要性を知りました。

○ 地域の資源を原稿にして伝える価値
井口:記事に関しては、調査地に行ってみた感想をみんなで話してまとめるというスタイルでした。また、「「食」の楽しみ方」ということもあったので、人によっては、東金市の産品を使って食卓が華やぐ料理を作ったりもしました。
ちなみに、周りのチームメイトが取材をしていた中華料理店(萬福飯店)やインドカレー店(CHENNAI)は、美味しそうだなと思いました。今回は、フリーペーパー全体で考えるべき課題の一つに「東金の地域性を見つけること」とあったので、「中華料理店やインドカレー店はどうかな?」と思ったのですが、留学生に話を聞いてみると「海外で根付いた各国の料理は、地域によって味も変わる」とのことでした。その事実は、僕たち日本人には気づかなかったことなので驚きました。作法やマナーも私たち日本人とは異なり、その話を留学生のチームメイトから聞いているだけでも面白かったですね。一般的には、こうしたものって地域特有の個性とは思ってもらえないので記事にしたら面白いかなって思いました。

 
東金市産のスイカを使ってジュースを作ってみました!!
 
東金市産のさつまいものお菓子も作りました!!
 


加藤:私たちは、先に挙げた飲食店だけでなく、同じチームメイトが東金のぶどう園に行ってお話を聞いていました。そこで持ち帰った葡萄でお菓子を作ったりして記事にしていましたね。取材したものを載せるだけでなく、「誌面を創る」ことも面白い作業だなと思いました。

根本:先ほどもお話しした農政課での取材では、今、上がったぶどう園だけでなく、「東金市には、オリーブ園があったり、プラム農園も栄えている」というお話も聞きました。私は、これまで農園などの事業を「観光」として考えてこなかったのですが、「観光」産業としても置き換えられる話をしてくれたので、とても面白く聞いていました。とくに、こうした話を数珠つなぎにしていくことが、観光地を盛り上げるきっかけになるのかなと話を聞いていて思いました。東金市の商工観光課の方々が、色々つないでくれたので助かりました。

佐久間:私たちは、東金の「旬」をテーマにしていたこともあり、今話題に上がった観光農園を回って取材しています。先にあげた苺農園もそうですが、東金市がプラム農園に力を入れているということを調査していたので、その取材をすべく安井農園に行きました。ここでは、ユカルヒ農園同様に出荷先に関する話も聞きましたが、ロゴづくりなどブランディングの話、閑散期の過ごし方や受粉時の工夫などいろいろな農園を運営していく上での課題などのお話も聞きました。

 
安井農園で東金市における観光農園の可能性についてお話をうかがった際の様子
 


○ 取材の先にあるもの
佐久間:また、先に挙がったぶどう園もそうだと聞きましたが、継業の課題について今後は考えていかないといけないということでした。「観光農園のあり方を見直す時期が来ているのかな...」と、今回の取材を通して感じました。いいところだけではなく、こうした側面を調査することも観光系のメディアの役割かもしれません。

根本:確かにメディア重要ですよね!私も東金市の秘書広報課で話を聞いてそう思いました。
ちなみに、秘書広報課の方々からは、この授業をきっかけに、「大学生の方がこうして地域の情報を集めて発信してくれるのはありがたい」とか、「観光学部と何かコラボできるといいね」って言っていただき、それはとても嬉しかったです。
また、私たちは、市役所だけではなく、地域の紹介を You Tube を介して行なっている YASSA WAVE にもお邪魔しました。そこでお話を聞いていたら、これまでの紙面に頼った観光情報の発信だけではない、情報発信の仕方を模索することも必要なんだなって改めて思いました。なので、今後の授業の中で地域と関わる際には、ターゲットや利用用途を考えながら、紙面だけではなく You Tube や SNS などの配信も行なっていきたいと考えています。

 
YASSA WAVE の動画制作担当者の方にインタヴューしました!

○登壇者
観光学部 2年 井口 陽人 、加藤 琳美、佐久間 蓮、根本 真紀