e-bike のコースに適した地形を探せ! ~サイクルツーリズムイベントに向けた地域環境の調査報告~

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本年度、観光学部が全学部共通基盤科目の中で提供している域学共創プロジェクトでは、道の駅・みのりの郷東金を基点とし、東金市の魅力を再発見するサイクルツーリズムイベントを実施することとなりました。
こうした背景には、学生たちが、東金市域にサイクルツーリズムによるマイクロツーリズム(自宅から1~2時間の距離の近場でおこなう観光)を定着させたいと考えたことに起因します。
イベント実施日はJIU FESTIVALが開催される11月5日となりますが、その実施日に先駆け東金市及び九十九里町を調査した内容について今回はご紹介します。

 
サイクルツーリズムの基点となる道の駅・みのりの郷東金の広報の方に視察報告
  


○ 観光学部1年 島田 隼安
私たちは、本年度の域学共創プロジェクトでの活動を「東金ちゃりんこ倶楽部」と命名し、東金市域内でツアータイプのサイクルツーリズムイベントを実施することとしました。
企画したサイクルツーリズムイベントのコースは、学生皆で話し合い東金市の北側にコースを作成することに決めました。その背景には、今回のイベントで使用する電動のe-bikeの性能を活かすことが目的としてあったからです。今回は、企画班として、こうした目的に沿って東金市の魅力に関する調査をして感じたことを紹介します。

まず、東金市の平坦な地域にある観光に使えそうな資源は、駐車場も狭く自動車では行きにくいことに気づきました。また、先にもあげたように、東金市の北側に立地し観光資源とされている日吉神社やぶどう郷などに行くためには、アップダウンが激しい道程を通らないといけないということでした。
ただ、こうしたいかにも観光に適さないようなウィークポイントを持っている環境も今回のサイクルツーリズムには逆に適しているのではないのかとも感じました。そこで、調査したことを授業に持ち帰り、小回りのきくE-bikeの利点を活かしたコースを作ろうということを議論しました。
ただ、そうした場所は、インターネットでどのように調べればいいのかもわからず、東金市が配布している観光マップにも載っておらず、大学内で議論をするだけでは何もことが進みませんでした。なので、まずは地域内を試走してみることしかできませんでした。

こうしてe-bikeで走ってみてわかったことは、東金市にある大学に市外から通学している私たちはもちろんですが、東金市内に住んでいる地元の方でも知らない場所が多いのだということでした。そこで、今回の企画では、市内に残る歴史的な資源の魅力を「再発見」することをテーマとした企画を作ることとなりました。先にも述べたように、私たちが調査を重ねていく中で、東金市の知らなかった観光資源に驚かされることが多かったからです。

最後になりますが、こうした私たちの感じた驚きを、イベントに参加してくれるお客様にも伝えられたらいいなと考えます。

 
田間城址の麓でみつけたガンガン坂に感動



○ 観光学部1年 山崎 紡
私も企画班の一員として、サイクルツーリズムイベントを成功させるために、東金市内の魅力を発見するための調査を行いました。
調査をし始めた当初は、東金市がどういう場所なのかわからなかったので、担当教員から言われるがままに指定のコースを走っていましたが、何回かe-bikeで走ってみると身をもって色々なことがわかってきたので、今回はその気づきについて紹介します。

例えば、東金市は、車通りの多い国道126号を逸れて旧道に入ると、一気に景色が変わります。昔ながらの木造建築が立ち並び、至る所に文化財にもなりそうな建築が存在している町でした。その中には文化財のプレートが付いた建築もありました。
普段、自動車に乗っているとじっくり眺める間もなく通り過ぎてしまう景色も、e-bikeに乗りながらだと自動車ほど速度が出ないので、より鮮明に景色を見ることが出来ることに気づきました。
他にも、徳川家康ゆかりの地ということもあり、町の端々から歴史の名残を感じました。とくに、こうした東金市の歴史的な魅力は、坂の上に多く立地しているので、急な坂道を登ることになりました。こうした際はe-bikeのアシストに助けられました。おかげで、楽しく走ることが出来ました。狭い道や坂道が多い東金市の観光に、e-bikeはうってつけだとわかりました。ちなみに、田間城趾の近傍にあるガンガン坂は、短いながらも壮大でお勧めしたい場所です。

今回のイベントのために、東金市内を調査してみて、東金市にはまだまだ隠れた魅力が沢山あることもわかりました。観光学部の学生として、これからも東金市の魅力を発信していけるよう努めたいと思います。
また、今回のイベントのコースには選定されませんでしたが、東金市にある道の駅・みのりの郷東金から九十九里海岸まで私たちは調査をしているので、そちらの魅力も発信していきたいと考えています。海までの道は穏やかで、風を感じながら走るととても心地良いですし、落花生を乾燥させている「ぼっち」のある風景やオリーブ園の広がる風景など色々な魅力満載です。

 
九十九里の視察をした際に海の駅・九十九里で記念撮影
 


○ 観光学部1年 田尻 哲也
私は、11月3日、翌々日に控えたサイクルツーリズムイベントの本番に向けて、企画班が制作した東金市内の魅力を巡るコースを、最終チェックとしてお客様になりかわり実際に試走することになりました。

まず始めに、道の駅・みのりの郷東金を出発し、田間神社に行きました。田間神社は樹齢の長い木に囲まれた自然豊かな神社でした。試走の当日も御朱印巡りをしている方が、多く参拝していました。
次に、東金市の観光資源とされている八鶴亭に行きました。今回の試走では外観だけでしたが、イベント当日は館内に入ることができるとのことで、とても楽しみです。
そして、昼食をとる nam café and campというキャンプ場が併設されているカフェに行きました。とても落ち着く空間で、休憩することができました。
その他にも、東金ぶどう郷やときがね湖など多くの観光に使えそうな地域資源も見て回りました。
今回のコースは、こうしたポイントを巡り、再度、道の駅・みのりの郷東金に戻る15.6kmに渡るpark and ride(自宅から最寄駅まで自家用車を使い、駅の駐車場に自家用車を止めてから公共交通機関(今回は自転車)に乗り換え、中心市街地や観光地に行く交通行動のこと)に適したコースでした。

ちなみに、今回の試走では、夏休み中に伊豆の国市に伺い視察したメリダジャパン株式会社からレンタルしたe-bikeを使用しました。そのこともあって、最初の調査段階で使用していたシティサイクル(通称:ママチャリ)では行けないようなところにも行けたので、本当にいい機会を得たなと思いました。とくに、今回のコースは坂道が多く、試乗する前は大変だと思っていたのですが、e-bikeの電動アシスト機能を使用したところ足への負担がなくなりとても快適なツアーとなりました。これならイベント当日に参加してくださる方々にも良いツアーを届けることができることができると感じました。

 
普段は立ち入らない八鶴亭の庭側を視察した際の様子
 
ときがね湖で記念撮影