温泉観光と温泉地の持続可能な発展に寄与する温泉観光士の認定書が授与されました

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10月29日と30日の2日間にわたり、日本温泉地域学会が主催する「温泉観光士養成講座」に観光学部・于ゼミナールの学生7名が参加しました。本講座は「天与の恵みである温泉資源を保全し、その適正利用を図る中で、全国の温泉地がそれぞれに個性豊かで持続可能な温泉地域社会を形成し、多くの観光や保養のために活かす」ことを目的に、受講者が温泉学の総合的学習を踏まえて「温泉の本質を理解し、観光・保養温泉地域の発展・活性化に寄与する実践力を身につける」ことを意図しています。
今回の参加を通して、温泉と温泉地に関する「地学・化学・生物学・工学・医学・歴史文化論・経済学・観光学・法学」の異なる9つの分野について、総合的かつ体系的に学ぶことができました。とくに、温泉地における「観光・保養・滞在地域としての発展・活性化のノウハウ」、「温泉地のあり方」について、深く考えさせられる貴重な機会となりました。本講座の目的である「温泉の本質」が理解できたと思います。

また、本講座の最後に行われた試験を突破した学生には、日本温泉地域学会の石川理夫会長から「温泉観光士」の認定証が授与されました。今後、本講座で学んだ知識を活かし、日本の温泉地の「魅力発見・情報発信」「温泉の利活用」の分野でパワーを発揮してもらいたいと考えます。
なお、石川会長からは、「インバウンドの復調が期待されるので、観光学を学ばれる若い学生の皆さんは、温泉(地)の持つ多様な要素・側面に関心を持っていただき、温泉観光と温泉地の持続可能な発展に寄与してくださることを期待しています。」とのコメントをいただきました。

 
石川理夫会長(右一)より温泉観光士の資格を授与されました

 

○ 観光学部4年生 魯 璐

今回の講座では、「温泉」のことについて、9つの分野から体系的に学ぶことができました。このことは、とても良かったです。
私は、社会人経験を経て、観光学部に編入しました。現在は、日本のリゾート地で民泊を経営する夢を持っており、卒業後に新潟県湯沢温泉にあるスキー場で民泊開業を目指しています。そのための準備もいろいろと進めております。そうしたこともあり、今回の講座を通して、新しいアイデアがたくさん生まれました。
最後になりますが、今回のお話を、日本の温泉地が再び外国人観光客を受け入れられるようになった際の対応として活かしていきたいと思います。

○ 観光学部4年生 王 陽 
今回の講座を聞く以前、「温泉は日本の観光産業、とくに、宿泊業に大きく貢献してきた」と大学で学びました。とくに、インバウンド市場に大きな影響を持っていました。
しかし、そうした地域資源としての温泉地は、新型コロナウイルスの影響を受け、ほぼ壊滅状態に近いと言われています。今回のお話を聞いて、そんな状態から復興するためにも、これから温泉地に関わる職種に就く者は、感染症対策を重視するだけでなく、温泉医学や温泉地経営に関するマネジメントの知識を持たなければならないことを痛感しました。

○ 観光学部4年生 王 謙 
私が、本講座で一番興味をもったことは、「温泉心理学」についてです。
温泉地を訪れる意義は、ただ温泉に入るだけではなく、自然や文化に触れ合ったりしながら、ストレスを発散できることだそうです。そうしたお話を聞いて、温泉(地)は、忙しい日々に追われる現代人にとって、大変重要な行為であることを改めて認識することができました。
今回学んだ知識を活かし、私自身も心身ともに健康な状態を保持するよう努めていきたいです。 

○ 観光学部4年生 呉 軒宇
今回の温泉観光士講座で、様々な方面から温泉に関する知識を学びました。その中でも、私は「温泉歴史学・文化論」について興味を持ちました。
「湯治」のため、温泉地へ足を運ぶ行為は、現代の観光の原型の一つであると言われています。そうした「日本ならではの観光文化」に感銘を受けるとともに、「観光学」を学ぶことの原点に辿り着いたような気がしました。
最後になりますが、今回のお話を聞いて、出身地である台湾にもたくさんの素晴らしい温泉があることを思い出しました。そこで、今回のお話をもとに、今後は、観光の視点だけではなく「健康づくり」の視点も取り入れ、地元の温泉について調べてみたいと思います。
 

合格できるよう真剣に受講しました



○ 観光学部4年生 鄭 思昊
私は、日本へ渡り、5年が経ちました。そんなに永く日本に滞在しているにもかかわらず、一度も温泉地に行ったことがありません。
ただ、今回の講座でお話をお聞きし、たくさんのユニークな温泉を知ることがきたので、すぐでも温泉に浸かりたいという気分になりました。とくに、日本を代表する別府温泉と草津温泉に行きたいと思っています。
もしそうした機会にめぐまれた際には、今回の講座で学んだ泉質や湧出量、成分などを意識しながら正しい温泉利用をしたいと思います。

○ 観光学部3年生 齊藤 拓海
本講座の講和の中で最も印象深かったことは、温泉について語る際に、メリットとデメリットの両側面から着目して話してくれたことです。大抵の温泉情報誌から知り得る情報はメリットのみで語られ、デメリットについては語られないからです。
例えば、温泉は、「人体に害を及ぼすほどの危険性を孕んでいる」ことを初めて知りました。とくに、レジオネラ属菌による発熱症状、温泉付随ガスの危険性について、痛ましい実例を交えてお話しくださったことが印象的でした。レジオネラ属菌の繁殖を防ぐための定期的な浴槽の清掃、温泉付随ガスは構成元素毎にどこに集積しやすいかなどの注意点もご説明いただき、健康や美容等への良い影響だけでなく命に関わるような危険性があるという温泉への新たな視点を持つことができました。
また、今回の講座で得た知見は、私たちが観光地で温泉を選択するにあたり、多くの視座を与えてくれました。私は、これまで温泉を訪れる際は、泉質をあまり考慮せず、地域の雰囲気や交通アクセスを指針として訪問先を選んでいました。しかし、今回のお話を聞いて、今後は、温泉の医学的効能や身体への危険性も加味した上で温泉を楽しみたいと強く感じることができました。

○ 観光学部3年生 刘 璇
私は、今回の2日間に渡る講座の後、試験を受けることになり、とても緊張しました。
温泉の起源、温泉の種類、温泉地の成り立ち、法律など、ほとんど初めて触れた知識だったからです。うまく回答できなかったらどうしようと不安がいっぱいでした。ただ、最後は、合格できて「温泉観光士」の資格を頂いて、大変嬉しく思っています。今回、講座で頂いた教材を大切にし、今後の勉強や研究などに役立てたいと思います。
 

認定書をもらえて満面の笑みです