ゼミ活動
2022.11.26
現在、金子ゼミの4年生は、「健常者における電動車椅子の観光利用」に関する研究と並行して、観光業界における業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化の潮流に伴う実空間の仕事の変化について調査しています。そして、この数年で、「どのような仕事がなくなり、どのような仕事が新たにできてきたのか」ということを知り、新しい時代の観光のあり方やその課題について議論しています。
そこで、今回は研究の一環として、オンラインバスツアーに早くから着手されていた琴平バス株式会社(以下、コトバス)様から、そのオンラインバスツアーの取り組みと課題についてお話を聞くこととしました。
10月20日、香川県にあるコトバス様にオンラインバスツアーの取り組みについて、Zoomでインタビューをさせていただきました。
インタビューは事前に送った質問状に沿って進み、頂いた回答に対して詳しく聞く流れで進めました。
質問内容は以下の通りです。
など、DXに伴う仕事の変容について質問しただけではなく、具体的なオンラインツアーにおける取り組みに始まり、課題や展望などについてもお話をお聞かせいただきました。
ちなみに、今回の質問やその回答の全容をここで公開することはできませんが、一つ皆様と情報を共有したいのは、「(コトバスは)リアルツアーをもともと利用していただいていた方に会いたい気持ちでオンラインバスツアーをスタートした」ようですが、「実際はメディアで取り上げられたことで全国から中高年層が多く集まり、リアルツアーで参加していただいた方の利用は少なかった」ということです。また、「オンラインツアーをリアルの旅行の下見」で使ったり、「同窓会のオンライン会場」に使っている人もいるとのことでした。こうしたことからもわかるように、オンラインバスツアーのようなデジタル化された観光の仕事ができるにつれ、観光業界の仕事内容が多様化していることの一片が見て取れます。このことは、私も含め観光業界を目指す皆さんは知っておいた方がいいのかなと思いました。
また、若い客層をターゲットにすることの方が努力のいる作業だったとのことでした。そのため、最近では、VTuberを起用するなどし、若い人の参加を募って、成果を上げているとのことでした。
こうした新しいお客様に会いたいという気持ちや新しいことにどんどん挑んでいくコトバスの社長や社員の方々の姿勢はとても素晴らしいと感じました。