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観光プロジェクト見学報告002 -観光ビジネスの現場から学ぶ課題解決型授業 -

フィールドワーク

2022.12.26

観光プロジェクトaは、観光ビジネスの現場を実地見学し、「現地」「現物」「現人」から直接学んで現状を理解するとともに、そこから課題を抽出してグループディスカッションによって解決策を導き出し発表する、課題解決型授業です。
10月の空と大地の歴史館、航空科学博物館、成田国際空港ターミナルビルなどに続き、12月10日に3回目となる成田空港訪問を実施し、日本航空のエンジン整備センター、航空機整備センター、国際線チェックインカウンター、オペレーションセンターを学生11人が見学しました。

航空機エンジンの仕組みについて、模型を使って説明を受ける様子

航空機エンジンの仕組みについて、模型を使って説明を受ける様子

観光学部2年 二本木 元哉

12月10日、私たちは、普段は入ることができない成田空港にある日本航空のエンジン整備センターと航空機整備センター、オペレーションセンターを見学に行きました。

まず、エンジン整備センターですが、入口には飛行機のエンジンの模型があり、訪問者にエンジンがどのように回っているのかが理解できるよう、実際にその模型の中のエンジンを回しています。私たちが来訪した際には、担当者の方が、その模型の前でエンジンの仕組みなどをわかりやすく教えてくれたことが印象に残っています。それだけではなく、模型の近くに実際の飛行機のエンジンで使われている羽の一枚も置かれており、それを見て改めて飛行機のエンジンの大きさを実感しました。
模型の前での説明が終わった後は、実際に使われているエンジンの整備をする場所を見学しました。エンジンの近くに置いてある工具は種類が多く、やはり飛行機の整備にはとても多くの種類の工具が必要なのだと思いました。
続いて、エンジンを飛行機に取り付ける前に実際に動かす場所を見学に行きました。そこにあったエンジンはとても大きいものだと感じたのですが、それよりも大きいエンジンがあるとのこと。しかし、成田では試運転できないので、海外の空港に送り、そこで動かすという話を聞き、それも大変なことだと感じた次第です。

エンジン整備センターの見学後、飛行機の機体の整備などをしている航空機整備センターに移動しました。
そこには1機の飛行機があり、その飛行機の近くまで行くことができました。私は飛行機を近くで見たことがなかったので、とても貴重な経験ができたと感じています。そこでは、飛行機の仕組みについて、実際に近くで実物を見ながら説明してくれました。その中で私が驚いたことは、飛行機の羽に付いている細いパイプについての説明です。そのパイプは、飛行機が安全に着陸するために燃料を外に捨てるためのものだそうです。しかし、燃料を外に捨てても気化するので自然に害はないとのことでした。
また、飛行機を横から見ると、飛行機が上昇と下降する時に羽を動かすのですが、その動かした後が黒くなっているのを見ることができました。この経験は、実地見学ならではだと思います。

プライベートで空港に行ってもエンジン整備センターや航空機整備センター、オペレーションセンターは見ることができないので、授業で見学に行くことができてとても楽しかったし、とても良い経験になりました。

格納庫にて(記念撮影の背景はボーイング787型機)

格納庫にて(記念撮影の背景はボーイング787型機)

観光学部2年 山口 千乃

観光プロジェクトaの第3回実地見学で、航空業界の縁の下の力持ち、オペレーションセンターを訪問しました。
飛行機はたくさんの人の努力と協力ではじめてフライトできます。その中でもオペレーションセンターは飛行機のスケジュールや運航管理、顧客サポートなどの重要な役割を果たしています。不測の事態が起きれば各所と連携を取り、乗客への影響を最小限にしながら臨機応変な対応をしているとのことでした。
私は、オペレーションセンターをひと目みた時に、「かっこいい」「映画で見たことある光景だ」と思いました。航空業界というと、一般的に、接する機会の多いCAやパイロットの仕事に目がいきがちですが、パソコンを複数台使い、共通言語の英語で連携を取る彼らの仕事ぶりはとても素晴らしく、魅力的な仕事だと思います。実際にオペレーションセンターの方にお話をきくことで、仕事のやりがいや大変さをより実感することができました。
他にも、出発前のパイロットのミーティングの様子や、進化し続けるチェックインカウンターの見学もしました。普段、飛行機を利用しているだけでは学ぶことのできない仕事の裏側や貴重なお話を聞くことができ、より将来の可能性を広げることができたと思います。

見学後のグループディスカッションでは、空港見学で見つけた課題とその解決策について議論し、従業員の休憩スペースの充実を願う意見や大雪が降ると空港が陸の孤島になってしまうことへの対策案が出されたりしました。

観光学部生として、お客様を裏でサポートすることの重要さと大変さに、少し共感できたと思います。観光は現場だと言われるように、実際に足を運ばないと学べない貴重な経験ができて、観光プロジェクトaを履修した甲斐がありました。

オペレーションセンターで説明を聴く様子

オペレーションセンターで説明を聴く様子

見学では質疑応答も実施

見学では質疑応答も実施