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2022年度 国内研修・京都編 現地に行かないとわからないこととは何か? ~ 体験を通して学ぶ日本文化の多様性と価値、そしてインバウンドの現状 ~

国内研修

2023.02.27

観光学部では2023年2月6日~8日の日程で国内研修(京都)を実施しました。国内研修はコロナ禍の影響で2年間の中止を余儀なくされ、3年ぶりの開催となります。
今回の研修の目的は、我が国を代表する観光地・京都を訪問し、日本の伝統や固有の文化といった観光資源の活用状況を学ぶことでした。また、観光業におけるコロナ禍からの復興状況を視察する中で、水際対策の緩和がインバウンドにどのような影響を与えたのかということについて実地で体感することも、もう一つの目的です。
研修活動はグループ単位でテーマを設定し、そのテーマをもとに研修先の検討を行いました。行程の企画や研修先の予約手配をするなど、主体的・自律的に準備を進め、現地に赴きました。今回は、こうした各グループの研修行程や内容、感想の一部を紹介します。

京都御所では市民ボランティアの方々にご案内いただきました

京都御所では市民ボランティアの方々にご案内いただきました

観光学部1年 黒羽 紗代

研修1日目:グループ1の計画プログラム
成田空港~関西国際空港~京都駅~錦市場~京都市景観・まちづくりセンター~宿泊施設:ナイトセッション(日毎の視察内容の発表会 ※以後、省略)

私たちグループ1は、京都府までの交通網の課題を考えるべく、他のグループとは異なり、新幹線を利用せず、成田空港から関西国際空港までジェットスターを利用し移動しました。ただ、飛行機や関西国際空港から京都駅までの電車移動で遅延が起こり、初日のスケジュールが大幅に変わってしまいました。ただ、臨機応変に対応し、なんとか最後まで実行できました。旅にトラブルは付き物でもあるので、こうした経験もいい経験だったと思います。
京都駅到着後は、まず、京都の台所とよばれる歴史ある錦市場に向かい、関東と関西のうどんの食べ比べを行いました。「こんなにも味が違うのか…」と食文化の違いを実体験することができました。次に向かった京都市景観・まちづくりセンターでは、スタッフの方から「まち並み」「町家」の保存についてのレクチャーを聞くとともに、昔の建造物の設えや京都の歴史を学ぶことができとても勉強になりました。

毎晩、宿泊施設到着後に実施したナイトセッションで、各々の視察先を他チームに共有する様子

毎晩、宿泊施設到着後に実施したナイトセッションで、各々の視察先を他チームに共有する様子

観光学部3年 五反田 さくら

研修2日目:グループ2の計画プログラム
宿泊施設~京都御所・御苑~鹿苑寺(以下、金閣寺)~龍安寺~宿泊施設:ナイトセッション

研修2日目の午前中は、まず、皇居が東京遷都するまでの間、皇居と公家たちの屋敷として使われていた京都御苑を見学しました。京都観光文化を考える会・都草のボランティアガイドの方にご案内いただくことで、資料を見ながら話を伺うことで、より想像を膨らませることができ、ストーリー性のあるものとして見学できました。そのため飽きなかったのですが、京都御苑は歩き疲れるほど広いため、全部を見て回ることは出来なかったことは残念です。
午後は、金閣寺と龍安寺を訪れました。このエリアはインバウンド需要が高まっている様子が見受けられました。とくに金閣寺は世界遺産になったこともあり、「周囲のほとんどが外国人」という状況を経験することとなりました。
ちなみに、今回、私は龍安寺を初めて訪れ、日本庭園らしい枯山水に心休まりました。
2日目の報告は以上となりますが、日本らしい場所を訪れることができたので良かったです。

金閣寺をバックに記念撮影をしました

金閣寺をバックに記念撮影をしました

観光学部2年 入江 愛思

研修2日目:グループ3の計画プログラム
宿泊施設~京都御所・御苑~嵐山~宿泊施設:ナイトセッション

研修2日目の午後は、私たちは、京都御所以降は、嵐山で着物を着て、竹林の小径、渡月橋、天龍寺塔頭などを見て回りました。観光地を和装で歩く経験は初めてだったのですが、思っていたよりも動きやすく、食べ歩きなどがしやすいということが分かりました。また、和装が初めての人でも体験しやすいので、インバウンドに人気が出る理由がわかりました。とくに、国籍を問わず、若い女性が着物を着て「映える場所」や「映える食べ物」を持って写真を撮っていることが印象的でした。
ちなみに、天龍寺では、道を真っ直ぐ作るのではなく、あえて曲げて作っていることの効果を知り、勉強になりました。視覚的に面白いだけでなく、体感的にも敷地を広く感じさせるようになっていることが印象的です。こうした経験は、写真では伝えきれません...。

和装して観光地を楽しみました!

和装して観光地を楽しみました!

観光学部1年 久保田 優樹

研修3日目:グループ4の計画プログラム
宿泊施設~広隆寺~大覚寺~嵐山~京都駅~東京駅

3日目、私たちは、広隆寺、大覚寺、嵐山を観光しました。
まず、広隆寺では、飛鳥時代以降に作られた多数の仏像を見ることができました。その際に同行していた担当教員から、「日本では、門の目の前に「どんっ!」と本殿があるのではなく、通り道が斜めに入っていることが多い」という建物の配置の工夫について教わりました。実際に、その光景を眺め、「なるほどー!」と思うことができました。
その後、旧嵯峨御所である大覚寺に移動し、女子メンバーは写経を体験していました。
次に、嵐山で和菓子作りを経験したのですが、うまくいかないことも多く、職人さんに手伝ってもらうことになりました。その光景を見て、「プロの技って、すごいな!」と思いました。
最後になりますが、3日間とても充実した研修になったと思います。

和菓子制作体験、完成です!

観光学部1年 島田 隼安

研修3日目:グループ5の計画プログラム
宿泊施設~東映太秦映画村~嵐山~京都駅~東京駅

最後となる三日目の研修は、連続して行ってきた研修の最後の日ということもあり、班員の体調に気を付けながら視察を行いました。
この日は、嵐山方面に向かい、最初に東映太秦映画村を訪れました。京都の観光地の中では異質で、歴史を重んじるというよりもエンターテイメント性のある観光地です。敷地内は、巨大な時代劇のセットということもあり、江戸時代の町並みがとてもリアルに再現されていました。また、敷地内には忍者体験のできる時代劇に出てきそうなアトラクションだけでなく、人気アニメ・エヴァンゲリオンの巨大なロボットが展示してありました。こうした作品のファンが訪れるきっかけとなるような展示が多数あり、これもアニメツーリズムの一つのコンテンツになるのではないかと感じました。他にも、カフェでお茶をしながら、文化財の歴史を知るといったことも出来て、よい取り組みだと思います。その後に行った渡月橋も、アニメ聖地として良く紹介される場所なので、訪れることができてよかったです。
三日間、怪我もなく研修を終えられて本当に良かったと思います。

渡月橋で記念撮影をしていたら虹の橋も架かりました

渡月橋で記念撮影をしていたら虹の橋も架かりました