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全学共通基盤科目・域学共創プロジェクト報告会・参加報告

特集

2023.03.03

地域との連携を主軸においたプログラムを提供しているプロジェクト型授業・域学共創プロジェクト(全学共通基盤科目)は、去る2月6日に、地域の方々に向けた発表会を実施しました。本授業では、全学から選出された地域連携科目のテーマに則り、地域の課題解決に取り組む学生が主体的に活動する授業です。本年度は、その成果が、7つの授業から報告されました。
多くの地域の方やメディアの取材陣の前で発表を試みた観光学部の学生の感想を紹介します。

発表会終了後の参加学生全員による記念撮影

※当日の全体の様子などは、千葉テレビ『チバテレ+』の web site で紹介されています。

○観光学部1年 川村 颯希

私は、国際人文学部が提供している全学共通基盤科目・域学共創プロジェクトAに参加しました。本授業は、通年授業となっており、一年間を通じ、東金市で古くから執り行われている祭りや伝統芸能について、その歴史や成り立ちを学んだ上で東金市のお祭りに参加するという活動でした。
本活動で一番印象に残っていることは、東金市の祭りの成り立ちを学ぶために日吉神社に足を運んだ際のことです。宮司よりお話を伺う中で、この神社を中心として行われているお祭りも地域の人々が協力して受け継いできたからこそ、今もなお格式高く現代に残されているのだと感じました。また、その場で、お祭りの動画を見た際に、自分の地元の祭りとは、山車(だし)もお囃子(はやし)も全く異なっており、山車を一周させたり、前輪を高く持ち上げたりと、その迫力に圧巻されました。
ただ、こうした機会を実際に体験してみたかったのですが、コロナ禍ということもあり、本年度も連合祭典は中止となり、お祭りには参加することができませんでした。
ちなみに、本年度で8年間も休祭を余儀なくされているとのことです。そうした休祭期間があることで、お祭りに参加する人口の減少や人々の結びつきが薄れてしまっているという新たな課題も生まれているとのことでした。ただ、地域の人々は、「途切れた伝統」「失われゆく文化」「継承されない芸能」といった様々な課題と向き合いながら、若者や子供たちにSNS等を活用して、魅力あるお祭りについて情報発信をしているとのことでした。
こうした興味・関心を得ようと奮闘しているとの話を聞いて、「私たち学生でも地域の方々と一緒になって魅力を発信して活性化につなげていくことはできるのではないのか?」と思うようになりました。そのためにも、自分自身が東金市の伝統や文化について更なる理解を深めていく必要があると感じています。

そして、2月6日に、東金市の駅前にあるサンピアというショッピングモールで実施した域学共創プロジェクトの最終発表会では、地域の人にもこうした現状を知ってもらう活動をしようという心算でプレゼン資料を作成し、発表に向かいました。結果として、「東金に長年住んでいるが、祭りの歴史など知らないことがあった。」「若い世代の子たちがこうやって歴史や社会的な課題について深く調べてくれて嬉しい!ありがとう!」と感謝の言葉をいただけました。心の底からやって良かったとやりがいを感じられる瞬間でした。この発表が成功に終わったのは、快く見学やインタビューする場を作ってくださった地域の方々の協力があったからこそだと思っています。今後も、地域の方々への感謝を忘れずに、後輩にも東金市の魅力や問題点を受け継いでいってもらいたいと思います。私も、地域の方々とともに、東金市の活性化に励んでいきたいです。

日吉神社の宮司さんから東金市のお祭りの現状について学んだ際の様子

地域の方から心温かいご意見をいただきました!

○観光学部1年 水口 心温

私は、2月6日に行われた「2022年度域学共創プロジェクト最終発表会」に全学共通基盤科目・域学共創プロジェクトBチーム「道の駅と大学」(観光学部が提供する域学共創プロジェクト)の代表として参加することになりました。私は、この発表会で、メンバーとともに企画を立ち上げイベントの実施まで運営をしたプロジェクトの成果報告を行いました。

ちなみに、今回は、私1人で発表したのではなく、先の企画を支えてきた3人のメンバーとともに発表に臨みました。本当は、参加メンバー23人全員で発表に臨みたかったのですが、コロナ禍ということもあり人数制限もあり、私たち4人だけとなってしまいました。
私は、今回、最後の登壇者としてイベントの課題と展望について話すことになったので、私たち全員の活動に対する想いを伝えようと必死に努力しました。とくに、私たちの活動が、「環境にやさしいe-bikeを活用し、東金市の隠れた魅力を再発見する取り組み」であったことを伝えるとともに、こうした活動が東金市だけではなく近隣の市町を巻き込み広がっていってほしい旨も伝えることができました。
また、私たちの活動がきっかけであったかどうかは定かではありませんが、東金市にb.b.baseという自転車を積載することができるJRの電車が運行されることになったことも地域の皆様と共有しました(『JR東金駅にサイクルトレイン「B.B.BASE」がやってくる!』)。地域の方々がどう思ったかはわかりませんが、金市をはじめとした山武郡市に多くのサイクリストが来てくれることは喜ばしい限りです。

最後になりますが、いろいろな乗り越えるべき課題はありましたが、4月から毎週このイベント、そして、発表会のために、チームごとに分かれて話し合ってきた成果を地域の人に発表することができてよかったと思っています。私は、今までの人生の中で、積極的に発表会に参加しようとは思っていなかったからです。もちろん、そうした機会もありませんでした。そのため、今回の発表会が自分の想いを多くの人に伝える初めての経験だったのですが、そうした機会を通して色々なことに積極的に参加することの意義を学ぶことができたので自信につながったと思っています。また、自分自身の経験になるだけでなく、強みにもなると思うことができたので、今後は今回のことを糧に様々なことに挑戦していきたいと思います。

※道の駅・みのりの郷東金の web site でも当日の様子が紹介されています。『サンピアで報告会が行われました!城西国際大学観光学部の「道の駅を核としたサイクルツーリズム」イベント・東金ちゃりんこ倶楽部』

原稿を見ながらですが、まちづくりに対する思いを込めて話せました!

チームメイトがメディアから質問を受けている様子