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チーバくんパートナーズ三年間の任期終了 - 留学生の視点を観光施策に活かす活動 -

学生たちの声

2023.03.31

2022年度、本学留学生が、千葉県内在住の留学生に個人のブログやSNS等を通じて千葉県の魅力を母国語で発信するとともに「外国人にも暮らしやすい県づくり」のため「外国人住民の視点を県施策に活かす」目的で設けられたチーバくんパートナーの取り組みに選出されました。
昨年度末で2期3年間の任期が終わりましたので、学生の声を介して活動内容について紹介します。
 

3年前の任命式でチーバくんと記念撮影をした際の様子


○観光学部 4年生 ? 嘉欣

私は、日本に留学している母国の先輩から、色々な国際交流活動のことを聞くとともに、千葉県の国際交流推進のために頑張っている先輩の姿を見て、チーバくんパートナーの活動に憧れてきました。また、「せっかく日本に来たのだから、留学生活をもっと豊かなものにしたい!」とも思って応募してみました。とくに、 留学生として、日本の行政の方と直接意見交換ができることは、留学生にとって貴重な経験であると考えたからです。
上記の個人的な想いをきっかけとして始まったことですが、次第に、「自分の力で、千葉県のことを多くの人に知ってもらえるようにしたい」と思うようになりました。

ちなみに、このチーバくんパートナーの主な活動は、暮らしやすい千葉県のイメージづくりの推進、国際交流イベントへの参加、千葉県の魅力発信への協力という三つの活動でした。
しかし、私が任命された2年間は、新型コロナウィルス感染症の影響で、予定していた国際交流イベントへの参加や魅力発信のためのフィールドワークなどといった取り組みがすべてキャンセルになっていました。ただ、任命された一年目の終盤に、佐倉市で行われた佐倉・時代まつりにチーバくんパートナーとして参加させていただきました。そこで、サムライのコスプレ体験もでき、楽しかったことを思い返します。チーバくんパートナーとして参加することになったこともあり、イベント自体への積極的な参加だけでなく、イベントで撮影した写真を母国のSNSにアップするなど、母国にいる友人などに向け千葉の観光の魅力を知ってもらう活動も行いました。

 

佐倉・時代まつりでは日本の文化体験として侍のコスプレをしました  

また、チーバくんパートナーの中には、色々な国の方がいるので、お互いの大学の活動紹介や国の情報交換もできるなど国際交流を促進することもでき、パートナーとして参加することの意義を感じました。とくに、年2回のチーバくんパートナーたちにと行政職員の意見交換会が行われていたので、そうした機会には積極的に参加し交流を深めました。行政の方々に向けても、千葉県の観光にとって足りないところ、観光だけではなく外国人居住者が困っているところなどについて、外国人の視点から行政の方に意見を述べ、改善点についての提案なども行いました。こうした外国人留学生としての役割を果たせる機会を与えてくれた千葉県の行政の方には感謝をしています。本質的な多文化共生社会を実現するのは容易ではありませんが、お互いを理解し合おうと交流を促進すれば、近い将来に実現できるのではないかと考えます。

残念ながら、私はこの2年間、コロナの影響で、佐倉・時代まつりのイベントしか外出の機会が与えられませんでしたが、これからはコロナでの外出規制も緩和されていくので、今後のチーバくんパートナーの皆さんにとっては活動が増え有意義なものになることでしょう。そうした機会には、もっと多くの情報発信をして交流の輪を広げてもらえればと期待しています。
私は2年間のチーバくんパートナーの任命を終えても、千葉県の多文化共生社会の実現推進に力 を尽くしていきたいと思っています。そして、中日交流の更なる促進しに向け、中日間の架け橋になりたいと考えます。今後ともどうぞよろしくお願いします。

佐倉・時代まつりを世界に向けて情報発信すべくいろいろな動画や写真を撮影しました