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道の駅を基点とした地域ブランディングと学生の「かかわりしろ」について考える

フィールドワーク

2023.04.26

第1クォーターに実施しているフィールド基礎演習aでは、地域の拠点となる施設のブランディングとその拠点を中心とした地域全体のブランディングについて学んでいます。
とくに、本学の近傍に道の駅みのりの郷東金(以下、みのりの郷)があるので、こうした地域の産業拠点となる施設が担うべきブランディングについて実地調査を行いました。
そこで、今回は、道の駅みのりの郷東金を視察に伺った際の様子をご紹介したいと思います。

道の駅の駅長から施設の概要と取り組みについて説明いただきました


○ 観光学部4年 齊藤 拓海
私は、今回、フィールド基礎演習aという授業で東金にあるみのりの郷に伺い、地域の産業拠点が担っているブランディング事業について、道の駅の駅長である今関様からお話を伺うとともに、学生たちの視点で、道の駅が行なっているブランディングの魅力と課題について考えることとなりました。

まず、道の駅の駅長から道の駅構内を案内してもらい、施設の意義や歴史、施設の内容と取り組み、東金市との連携事業についてお話しいただきました。
とくに、道の駅構内にある小売店とそこに隣接したレストランは、どちらも東金市やその周辺地域の特産品を活かし、こだわりあるクオリティを実現しているとのお話が印象に残っています。
そこで、視察の一環として、レストラン「とっチーノ」で季節の農産物を利用したデザートをいただくこととしました。見た目も華やかで、SNS映えするような料理が多く、「満足度の高い仕上がりとなっていた」と参加学生たちも述べていました。私は、千葉県産落花生をソースにしているパンケーキを食しました。パンケーキの上に添えられたアイスクリームやキャラメリゼされた千葉県産落花生ソースの食感とパンケーキの相性が良く、とても美味しくいただきました。地域の食材をレシピに取り込むだけでなく、このクオリティが食せるのであれば、デザートだけでなく他の料理も食べてみたいという気になりました。
ちなみに、みのりの郷は、物産品の販売にも力を入れており、野菜や東金市周辺の特産品としても有名な苺を使ったスイーツをはじめ、六次産業化された食品も豊富に取り揃えています。先にも述べた落花生も販売されていました。レストランの食事を終えてから、こうした販売コーナーを見る流れができると色々な消費にもつながるのだろうと感心しました。

今回のフィールドワークでの調査報告は以上となります。みのりの郷は、駐車場も大きく、特産品も豊富で、レストランの質も非常に高いものであると理解することができました。私自身、恥ずかしながら、調査をする前は、道の駅はスーパーと変わらない施設だと考え、その活動にはあまり興味がありませんでした。ただ、一度足を運べば必ず魅力的であると感じられる施設だということを実感しました。
 

落花生ののったパンケーキ、皆さんもご賞味ください

授業内で東金市の特産品などをどのように広報すべきか検討します


○ 観光学部4年 木場 大智
今回、みのりの郷を訪問し、駅長からのお話を伺い、多くの点に興味を持つことができました。
とくに、興味を持った点は、コーヒーを作る際にでる豆のカスを、東金市で飼育されている乳牛用の牛の飼料に混ぜて牛に食べさせ、その乳牛から搾乳したミルクを使い、みのりの郷で販売しているプリンを生産しているという点でした。このように環境にやさしいサステナブルな取り組みが、新しいブランディング商品として生まれ変わっていることが興味深いと感じたからです。また、みのりの郷のような地域と密着した道の駅において販売されている商品は、地域性や独自性が強みであると思うので、とてもいい試みだと感じました。

私たち学生もこうした試みに共感を得たので、道の駅に寄与する学生の「かかわりしろ」を増やすためにも広報活動に微力ながら協力していきたいと思いました。

現在、東金市で取り組んでいる農家が増えているオリーブ栽培についても説明いただきました