観光ビジネス特別講座（浜松研修）を実施しました。

８月28日～30日に観光ビジネス特別講座（以下、浜松研修）が浜松市と浜松・浜名湖ツーリズムビューローの全面的なサポートのもと実施されました。

　浜松研修は昨年に続き2回目の実施となり、浜松城・家康の散歩道や新居関所・紀伊国屋・小松楼・周辺散策などの文化観光に加え、今年開館した大河ドラマ館を訪れ、大河ドラマの世界観を体感することができました。また、ヤマハイノベーションロードや浜松市楽器博物館などを訪問し「楽器の街」を満喫しました。さらに体験型ミュージアムであるスズキ歴史博物館では、スズキの歴史に触れるだけでなく、体験型ミュージアムの工夫を知ることができました。学生たちは、研修の間、市内のビジネスホテルとリゾートホテルに宿泊し、それぞれの違いを体験しました。

　初日は、浜松市産業部副参事観光シティプロモーション課 須藤俊英氏による「浜松市の観光プロモーション」、2日目は、浜松・浜名湖ツーリズムビューロー事業部長 伊藤典明氏による「DMOの役割」について実践的な講義を受けました。学生たちは、浜松市の観光振興を支える2団体の実際の活動を聞き、観光客を誘致する上で、情報発信と連携の大切さを学びました。

学生の声
水口 心温（2年）

浜松市は、歴史的建築物があるだけでなく、「ものづくり」の歴史がつまっている場所でした。「音楽の街」というだけあって、音楽に関する観光名所が多かったので、音楽が好きな人にはとても楽しめる場所だと思いました。

浜松城には、海外からの旅行者が多くいました。日本の有名な歴史人物の徳川家康が過ごした城なのにあまり大きくなく驚きましたが、とても貴重な建物であると思いました。歴史人物おみくじというものもあり、これは海外からの旅行者もとても楽しめると思いました。

スズキ歴史博物館は、体験型のものがたくさんあってとても楽しかったです。ボタンを押して機械が動いたり、一緒に作業しているような体験ができたり、子供が楽しめる工夫が沢山されていると思いました。そして、歴代の車やバイクが展示されており、進化の歴史を感じることができました。

ヤマハイノベーションセンターは、驚くほど手に触れられる楽器が多くて、普段触れられないようなものまで体験できるのでとても貴重な場所だと思いました。スタンプラリーなどもあって、子供から大人まで楽しめる観光地だと思いました。浜松には全体的に子供連れのお客様が多く、子供が自由に遊べる場所が多いと感じました。

今回宿泊したビジネスホテルとリゾートホテルを比較すると、ビジネスホテルは宿泊することを目的としていると思いますが、リゾートホテルは、ホテル内で楽しめる工夫がたくさんされていると感じました。

それぞれの宿泊料金が異なりますが、朝食もリゾートホテルの方はたくさんメニューがあって静岡茶のそばなど地元のものを食べることができました。お客さま自身が選ぶことができる選択肢を多く用意することで、ホテルの中だけでも楽しめる環境を整え、満足度を高めていると感じました。この研修に参加し視察を行うことで、普段経験できないことや比較検討を行うことが出来、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

山崎 紡（2年）

浜松には生まれて初めて行きましたが、浜松の魅力を最大限に感じることができる研修だったと思います。惜しまれるのは、大河ドラマをきちんと観ておくべきだったということです。しっかり観ていれば、浜松城も大河ドラマ館もより楽しめたと思うと少し残念な気持ちもありますが、知らない状態で行っても、浜松城の迫力などを肌で感じることができたので良かったと思います。浜松が楽器の町であるということも、楽器博物館とヤマハイノベーションロードを通じて実感しました。なかなか触れることができないグランドピアノを弾くことが出来て、ピアノを辞めずに続けていてよかったと過去の自分に感謝しました。二日目の関所は、江戸の雰囲気をそのままに感じられる貴重な経験が出来たと思います。

ビジネスホテルとリゾートホテルに二日間かけて宿泊することで、それぞれのホテルの良さをよく理解することが出来ました。ビジネスホテルは初めてだったので、最初は電気の付け方が全く分からなかったです。部屋自体は小さいながら程よくまとまり、落ち着いてゆっくり休むことが出来ました。リゾートホテルの方はリゾートホテルらしく、窓からの景色はとても良かったです。庭にはプールや教会まであって驚きましたが、一番驚いたのはホテル従業員の方のホスピタリティです。

三日目の朝、朝食の会場に行こうとエレベーターを降りた所に従業員の方がピシリと立っていて、無駄のない綺麗な所作で出迎えてくれました。リゾートホテルでのホスピタリティを一番強く感じたのは、朝のこの場面だと思います。

観光ビジネス特別講座を通して、浜松市の魅力はもちろんのこと、まちのブランド力を高める手段など、どうやって稼ぐ町にしていくかという戦略も垣間見えた気がしました。非常に学びの多い三日間になりました。これから他の観光地に行く機会があったとき、その地域のシティプロモーションについても注目したいと思います。

講演を聞く学生たち

大河ドラマ館にて

研修最終日