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【観光プロジェクトa/A】成田国際空港で見つけた課題をみんなで解決しよう!

学生たちの声

2023.11.15

「観光プロジェクトa/A」は、観光ビジネスの現場を見学し、「現地」「現物」「現人」から直接学んで理解を深めるとともに、そこで発見した課題についてグループワークを通じて解決策を導き出しプレゼンテーションを行う、課題解決型授業です。

本科目では航空・空港ビジネスを対象としており、9月30日には成田国際空港近傍にある「空と大地の歴史館」と「航空科学博物館」を、10月22日には成田国際空港のターミナルビルなどを学生13人が見学しました。

多大なご協力をいただきました歴史館、博物館、成田国際空港(株)の皆さまに、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。

●観光学部3年 前田 宗一郎

第1回見学(9月30日)
私たち、観光プロジェクトaの第1回の見学先は、成田国際空港の近くにある空と大地の歴史館と、航空科学博物館でした。

歴史館では、成田空港建設する際に起こった、地域住民の反対運動について施設の鈴木さんが分かりやすく教えてくださいました。1960年代初め頃、成田空港建設は国家的プロジェクトであり、当時の地域住民は世相や民有地所有問題などから、国家と対立が生まれ、その衝突で多くの犠牲者が出たことを学びました。中でも、東峰十字路事件で警官3人が極左暴力集団により、殉職しました。今は成田空港が成田市や周辺、日本に大きな利益をもたらしており、地域共生委員会で政府と地域住民の和解が行われているので解決に向かっていると感じました。

航空科学博物館では飛行機に関する様々な展示品を見ることができました。実物の飛行機の断面が展示されており、迫力を感じました。飛行機の一番外側の壁の厚さは約2ミリであることにとても驚きました。素材はアルミニウム合金で金属の中でも軽く、普段当たり前に飛んでいる飛行機が高い技術で飛んでいるのだと認識することができました。さらに飛行機の客室が再現されており、エコノミークラスやファーストクラスの座席に座る体験ができたり、キャビンアテンダントや機長のデジタル顔ハメ体験やマスコットキャラクターと写真撮影ができたり、子供も楽しむことができると思いました。

私はプリクラを撮ってみましたが、写真自体も記念になりますが、無料ダウンロードできる、撮った写真が編集された動画はユニークで形に残る良い思い出になると思いました。見学後の発表会では各グループが成田空港の課題と解決策をパワーポイントにまとめて発表しました。発表後には質疑応答があり、活気のある発表会だったと思います。

空と大地の歴史館で説明を受ける様子

航空科学博物館に展示されている実物のジェットエンジンの前で

●観光学部3年 神田 幸侍

第2回見学(10月22日)
私たちは、成田国際空港第3ターミナルを見学し、課題を発見して解決策を考えていきました。
第3ターミナルは主に、格安航空会社(LCC)を利用する場所です。

見学してみて、第3ターミナルはユニバーサルデザインに特化したターミナルなのだと分かりました。ピクトグラムを使った案内標識や、低い位置にお金を入れるところのある自動販売機が設置してあったので、空港を利用する全ての人に配慮されていると感じました。

私が驚いたことは、手荷物は自動で行われることと天井の配管がむき出しになっていることです。天井は経費削減だと知り、改めてまた見てみたいと思いました。

課題発表の場で挙げられたのは、深夜便で到着した際のアクセスや仮眠できるサービスが整ってないことです。第1ターミナルと第2ターミナルには仮眠できる場所があるので、深夜に空港を利用する人のために、第3ターミナルにも仮眠できる場所があると便利だと感じました。

私は今後新たな滑走路を建設する予定だと知り、多くの人材の確保が必要だと考えました。より多くの人に成田空港を支える側の人のことを知ってもらうために、コロナ禍後の空港を舞台にした短編映画が制作されているとのことです。この短編映画が多くの人に届いて欲しいなと感じました。

むき出しの天井の下でお話を伺う