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マカオ科技大学の訪問:日本の温泉観光とホスピタリティを学ぶ

開催報告

2024.07.10

2024年6月17日、マカオ科技大学(Macau University Of Science And Technology、以下MUST)の酒店&旅遊管理学院から張揚(ZHANG Yang)副院長および夏夢龍(XIA Menglong)助教、そして修士・博士課程の学生15名が城西国際大学(Josai International University、以下JIU)を訪問しました。今回の訪問は、日本の温泉資源の観光的および健康的な活用の現状を学び、ホスピタリティについての理解を深めることを目的としており、マカオ政府の教育基金による研修の一環として実施されました。

当日は、観光学部長の内山達也(UCHIYAMA Tatsuya)教授と于航(YU Hang)准教授、そしてJIUの職員と学生たちが歓迎式を設け、MUSTの訪問団を温かく迎えました。内山学部長の歓迎挨拶の後、記念品の交換が行われ、在校生によるキャンパス案内が実施されました。訪問団はJIUの国際学生寮、図書館、教室などを見学し、キャンパスの広さと自然環境の良さに感激しました。

観光学部による「歓迎式」

記念品贈呈式

昼食は、イケア・ジャパンの協力により内装や家具が整えられたJIUの食堂「SOL Diner(ソルダイナー)」で学食を体験しました。

午後には、日本温泉地域学会理事であり観光学部の于航(YU Hang)准教授による「温泉と観光」の講義が行われました。「温泉大国」である日本の温泉資源の豊富さ、「湯治文化」や「伝統文化」と融合する多様な温泉文化に触れ、「温泉学」の深さを感じてもらいました。「日本国民保養温泉地」を代表とする温泉地域づくりの理念と手法を知り、健康増進への関心が高まりました。

その後の日程では、箱根温泉、熱海温泉、修善寺温泉地域での実地調査と体験を通じて、ウェルネスツーリズムのあり方について学びました。

千葉東金キャンパス訪問

観光学部学生による食堂メニュー説明

「温泉と観光」講義の様子

「温泉と観光」講義終了後

マカオ科技大学(MUST)は2000年に設立され、珠海デルタ地域に位置する総合大学であり、医学院、中医薬学院、人文芸術学院など10の学院を持ち、在学者数は19,000人を超えます。2024年のTHE世界大学ランキング(Times Higher Education World University Rankings 2024)では、アジア第58位にランクインしています。

また、「世界大学アカデミックランキング2024」 (Academic Ranking of World Universities 2024)の 観光分野に於いては、 世界第40位にランクインしており、IR(統合型リゾート)を含む都市型観光地の最先端に立地するMUSTの観光教育は高く評価されています。

2019年からマカオ科技大学(MUST)の酒店&旅遊管理学院と城西国際大学(JIU)観光学部との間で学術包括協定を締結しています。今回の訪問は、両大学の先進的な観光人材育成教育に向けた第一歩であり、今後、学生・教員間の学術交流や研修・相互留学が期待されます。