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韓国研修2024 ⑤:東西大学(協定校)と釜山における「新しい観光」のあり方について考えるワークショップを実施

海外研修

2024.09.19

昨年度に引き続き、観光学部では、8月24日から29日までの6日間、韓国での研修プログラムを実施しました。

本研修は、学生たちは実地で観光資源・産業・文化などについて体験的に学びました。実地体験をすることで、専門教育や海外長期留学への志向を高めることが狙いです。

研修プログラムでは、「(1) 海外協定校との交流」、「(2) 観光関連交通機関への乗車」などを経験しながら、「(3) 世界遺産」や「(4) 伝統文化の現代的な活用事例」、「(5) 研修国独自の観光ブランディング事例」について、視察を通して学びます。

今回は、「(1) 海外協定校との交流」として釜山で実施した日本人向けツアー造成のための視察とそれに付随した「(2) 観光関連交通機関への乗車」体験について、学生の声を介して紹介します。

 

午後に行うツアープログラムの事前打ち合わせを実施

東西大学の皆さんと一緒に釜山でのツアープログラムについて発表しました

釜山タワーの麓までは登りました 

○観光学部3年 井口 翔太
韓国研修5日目、私たちは釜山にある東西大学と交流会を実施しました。午前中は、事前学習で、東西大学の学生とLINEを使って制作した発表資料をもとに、交流会で散策するコースについて発表しました。また、日本から用意したお土産を渡し、日本のお菓子などを紹介しました。私たちが選んできたお土産を喜んでくれたことが、とても嬉しかったです。

午後は、少人数のチームに分かれ、発表した資料のもと釜山市内の観光を実施し、釜山のいいところや日本人観光客に紹介すべきポイント、日本人が観光する上での課題などを調査しました。私たちのチームは、広安里(クァンアルリ)、海雲台(ヘウンデ)、西面(ソミョン)の3か所を回るコースです。

最初に、広安里に行きました。ここは釜山を代表する海岸です。ビーチは、きれいに整備され、波も穏やかでした。ただ、ここの目当ては、ビーチではなかったので、写真撮影を終えてすぐにビーチの目の前にある간장게장(カンジャン ケジャン※蟹の醤油漬け)のお店に行きました。本場のカンジャンケジャンを食べたのは初めてでしたが、想像より遥かにおいしかったです。店内からはオーシャンビューがとてもきれいに見渡せました。

次に、海雲台に移動しました。ここもビーチなのですが、広安里と海雲台のビーチは全く違います。広安里には、あまり外国人はいませんでしたが、海雲台は多くの外国人観光客で賑わっていました。どちらも違う良さがありましたが、夕食の場で東西大学の先生から聞いた話では、広安里は釜山郊外から来る韓国人観光客が多く、海雲台はカジノや国際会議場もあるので外国人観光客が多いという違いがあるとのことでした。

最後に、西面へ向かいました。西面歩いてみて、ソウルの自由行動時間に行った明洞に似ているなと感じました。若者に人気のエリアということもあるかもしれません。日本で例えると、渋谷のようなエリアでした。この視察の途中で、若者に今流行っているものを探すため、東西大学の学生のお薦めのカフェに寄りました。スイーツもドリンクもとてもおいしかったです。

今回の移動は、すべて地下鉄を利用しましたがここには日本人には慣れない環境が多いなと感じました。例えば、日本と違い、改札はカードをかざすと自動に開閉するのではなく、手押しのレバーになっているので、少し面倒に感じました。もし、日本の東京や大阪の地下鉄の改札口がこの形式だったら、ラッシュ時は行列ができてしまうだろうなと思いました。

また、電車の進行方向別に改札が分けられており、間違った進行方向の改札に入ってしまったら、一度改札を出て、もう一度T-moneyカードというSuicaのようなカードをかざして改札に入り直さなくてはならないのが不便に感じました。

最後になりますが、東西大学の学生の皆さんには一日中お世話になり、感謝しています。おかげで、釜山の魅力を知るとともに、日本と韓国の違いに気づけた一日になりました。今回教えてもらった観光地の中でも、行けなかった場所がたくさんあるので、また近いうちに釜山に行きたいと思います。

  韓国の海岸の観光利用について視察しました

電車の乗り方も一から教わりました

○観光学部2年 松江 稜 

私たち城西国際大学の学生と釜山にある東西大学の学生たちとの交流は、韓国に渡航する前の8月前半から実施してきました。最初は、東西大学の学生が普段使い慣れているSNSであるKakao Talkを利用してスタートしたのですが、日本側の環境設定の問題から、Kakao Talk がうまく利用できず、私たちも使い慣れているLINEに切り替えて連絡を取り合うこととなりました。

ただ、LINEに切り替えても、バイトや授業など活動時間が異なるので、交流会で実施する釜山における視察の際の情報交換やアイスブレイクのための交流がうまくはかれず当日を迎えることとなりました。そのため、現地に赴くまで、互いが会話できるのか不安を抱えていました。 ですが、東西大学の学生の方たちは、自分たちの国の言語ではないにも関わらず流暢に日本語を話すことができる方々ばかりだったので、私たちがいたらない部分もサポートしてもらえました。知らない土地で活動するにあたって、日本語でサポートしてもらえたことに感謝しています。

午前中は、交流にあたり案を出してきた「釜山のお勧めコース」などを発表しました。その際も東西大学の皆さんのサポートを受け、韓国語を用いて発表しました。こうした交流を介して、互いに打ち解けあうことができました。午後は、その発表した「釜山のお勧めコース」を自分たちで体験することを実施し、日本人観光客向けのサポート(おすすめや課題など)を、どのように考えていけばいいのかなどを東西大学の皆さんと考えました。

私たちのグループは、MUSEUM 1という美術館とその近傍にある広安里海水浴場、西面というショッピングのできる街の視察でした。とくに、私は、この最初に視察に赴いたMUSEUM 1という美術館が印象に残っています。なぜかというと、その一つには、この美術館があるセンタムシティは、東西大学からだと電車やバスを乗り継がないといけないので、始めての観光客が訪韓した際には、一人では移動が難しいと感じたからです。

MUSEUM 1は、センタムシティと呼ばれる地域に、5年前に創設された現代美術館で、メディアアートを体験できる空間です。私たち日本人のみならず、東西大学の学生の方たちも行ったことがなかったようで、感動を分かち合う機会となりました。 実際、日本で販売されている 観光雑誌にも、釜山のこの施設などの情報は詳細に出ていなかったので、まだまだ知名度はないようですが、観光をする際にはお勧めしたい場所だと感じました。

最後に、今回の交流会を通して目標ができました。 それは、他国の言語をもっと勉強することです。 今回の交流会においてコミュニケーションをとる際には、そのほとんどを日本語で行なってもらいました。私たちも韓国語を少しは勉強しましたが、ほとんど使うことができませんでした。東西大学の学生たちは、日本語が母国語ではないにもかかわらず1日中日本語で会話をしてくださったおかげです。本当に感謝しています。ただ、その一方で、韓国語が1つも話せない自分の実力を悔しく感じました。次回、東西大学の方たちと会う時までには、少しでも韓国語を話せるようになって、日本の観光地を案内したいと思います。  

釜山の人にもあまり知られていないMUSEUM 1

昼食先もチームごとに検討しました