学生たちの声
2025.11.20
【2025年10月25・26日】日本温泉地域学会主催「温泉観光士養成講座」(会場:杏林大学)に、観光学部・于航ゼミナール所属の学生6名が参加しました。受講生は「地学」「化学」「生物学」「工学」「経済学」「医学」「観光学」「歴史学」「法学」の9分野から、温泉に関する知識を体系的に学修しました。修了試験に合格した学生には、日本温泉地域学会・石川理夫会長より「温泉観光士認定証」が授与されました。
講座を通じて、学生たちは温泉の生成メカニズムや成分・効能の科学的根拠から、地域振興・まちづくりにおける活用までを横断的に理解しました。観光の現場で応用できる実践力を磨くとともに、今後、国内外の温泉地の魅力発信や持続可能な利活用の推進に取り組みたいという意欲を高めています。
石川会長から「温泉観光士認定証」が授与されました
参加学生の声
藤代 晴 さん
「温泉を“観光”と“健康”の両面から捉え直すことができました。中世ヨーロッパで温泉地が“争いにおいても傷つけてはならない聖地”とされていた史実に驚き、温泉が持つ平和的な意義にも関心が高まりました。」
梁 瀟 さん
「温泉は観光資源であると同時に、地球の営みや地域の歴史・文化と深く結びついていることを実感しました。今後は、各地の特色を現地訪問とあわせて学び続けたいです。」
蒋 琪琦 さん
「明治期の温泉医学の発展により、安全で快適な利用が可能になった歴史が印象的でした。環境保全と観光振興の両立に配慮した仕組みづくりを考え、癒しを届ける仕事に携わりたいです。」
翟 效莹 さん
「温泉地学・温泉医学で得た専門知識は、観光の視点だけでは得られないものでした。温泉と地域振興の関係について理解が深まり、今後は現地調査を通じて、具体的な取組をより詳しく学びたいです。」
何 書熠 さん
「泉質や効能、地域ごとの歴史的背景など、多角的な視点から温泉を理解できるようになりました。また、温泉地の活性化には、観光面だけでなく地域住民との連携や、持続可能な運営が重要であることも学びました。」
高尾 星寧 さん
「昨年度に温泉観光士の資格を取得し、講座で培った学際的な知見は就職活動の面接でも話題になりました。今回は後輩たちにエールを送るために参加しました。今後は、温泉観光の価値創造と地域活性化への貢献を目指し、社会人として資格を有効に活用していきたいです。」
※環境省では、現代のライフスタイルに合った温泉地での滞在方法を「新・湯治」と位置づけ、その趣旨に賛同する自治体・団体・企業・個人等を「チーム新・湯治」としてネットワーク化する取組を行っています。本学観光学部・于航ゼミナールは、この趣旨に賛同し、「チーム新・湯治」のチーム員として登録されています。
「チーム新・湯治」チーム員一覧(環境省HP)