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アップサイクル手工芸ワークショップで「地域の絆」を創出

ゼミ活動

2025.12.15

~ 学修研究ポスターセッションでCSV(共創価値)の学びを発信 ~ 

2024年11月2日、観光学部・于ゼミナールは九十九里地域の藤代いちご園直売所にて、アップサイクル手工芸ワークショップを開催しました。地域の小学生や観光客の方々を招き、いちご園で出る資材などを活用したアップサイクル手工芸に取り組みながら、観光を通じた交流と学びの場づくりに挑戦しました。

アップサイクル手工芸ワークショップ in 藤代いちご園

温かい雰囲気に包まれる小さなワークショップ 

当日は、観光学部の学生が講師役となり、手作りカゴや小物の作り方を子どもたちにわかりやすく説明しました。材料の準備からデザイン、作業手順の工夫、安全面への配慮まで、学生自らが試行錯誤を重ねてプログラムを構成しました。ワークショップを通じて、参加者同士の会話が弾み、「つくる楽しさ」を共有することで、大学生・地域住民・観光客の三者がつながる時間となりました。

講師役に務める学生たち

熱心・丁寧に教える学生たち

この取り組みは、①地域農家との協働による観光コンテンツづくり、②廃材を活用したアップサイクルによる環境配慮、③子どもたちへの体験学習という三つの価値を同時に生み出すCSV型(共創価値)の実践です。学生たちは、企画・運営・ファシリテーションを通して、観光まちづくりにおける「共創」の重要性や、SDGsにつながる観光の在り方を具体的に学ぶことができました。 

第34回JIU 学園祭イベント会場(11月8日・9日)において、来訪者と共に手工芸品を制作体験するコーナーを設けました。11月29日には、これらの成果を整理し、「観光学生によるアップサイクル手工芸品で紡ぐ地域の絆―CSV(共創価値)社会実現に向けて―」と題したポスターとして学修研究ポスターセッションに出展しました。

ポスターでは、研究背景・目的、ワークショップの設計プロセス、参加者の反応や今後の課題などを図表と写真でわかりやすく可視化しました。会場では、多くの来場者が展示された手作りカゴを実際に手に取り、学生から直接説明を受けながら、本活動の意義を確認する姿が見られました。 

ポスターセッションに臨む 代表 藤代 晴 君 

本プロジェクトは、観光学部の学びを地域の現場で試す「実践の教室」として、学生の企画力・コミュニケーション能力・協働力を高めると同時に、地域農園の魅力発信と新たな交流機会の創出にもつながりました。于ゼミナールでは、今回の成果と反省を踏まえ、今後も九十九里地域をフィールドとしたワークショップや体験型プログラムを展開し、観光を通じたCSV・SDGsの実現に貢献していきます。   

ワークショップの開催に向けて、 試行錯誤しながらデザイン・試作・改良 

本プログラムに携わったメンバーたち