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地域連携プロジェクト 道の駅と大学連携2021:かんぽの宿鴨川×鴨川オーシャンパーク×観光学部による体験型観光の取り組み

プロジェクト

2021.08.15

かんぽの宿鴨川×鴨川オーシャンパーク×観光学部による体験型観光の取り組み

   


6月4日より始まった「かんぽの宿鴨川ロビートーク」も7月9日で終了しました。7月3日には「小湊まち歩きガイド」を計画し、同10日には道の駅「鴨川オーシャンパーク」にて「オリジナルフォトフレーム作り体験」を企画、実施しました。残念ながら、3日の小湊町歩きガイドは警戒警報レベルの大雨により中止となってしまいました。

ロビートークは、毎週金曜日計6回開催しました。学生たちは5チームに分かれ、各回2チームが地域の魅力をお客様に伝えました。ロビートークを終えた翌日の授業では、お客様の反応を課題とし、次のロビートークに向けての準備を行います。また、最終的にはロビートークからつながる二つのイベントを企画するなど、学生たちは忙しく、そして充実した活動を終えることができました。学生たちが企画した二つのイベント「小湊まち歩きガイド」、「フォトフレーム作り体験」の感想をご覧ください。


【小湊まち歩きガイド】

観光学部2年 望月 志峰 さん
今回のまち歩きガイドは雨で中止になってしまいましたが、ガイド準備のために現地調査を行い、多くのことを知ることができました。「鯛の浦遊覧船」では、この地と鯛の関わり、夕方のサンセットを見るクルーズやお正月の初日の出クルーズが行われていること、近隣のホテルに宿泊される方がチェックイン前後に乗船されることが多いことなど、現地に行かなければわからないことをたくさん教えていただきました。地元の和菓子店「和匠かまた」では、小湊地区のこと、鯛せんべいなどについてなどを詳しくお聞きすることができました。私は、ここを訪れるまでは鯛の浦、誕生寺と、観光地を断片的にしか捉えられていませんでした。しかし、調査を進めていく中で、それぞれに「繋がり」があり、地域全体で伝統を守っていることを実感しました。今回はガイドをすることができず、とても残念でしたが、もし自分の家族や友人が訪ねてきたら小湊ガイドを実践したいと思います。


小湊ガイドチーム ロビートーク前に記念撮影

観光学部2年 小泉 凪 さん
今回のガイドは、雨天のため中止になってしましましたが、事前調査や準備を通して、地域との関わりや、色々な取り組みを知ることができました。私たちが調査しガイドコースに選んだ小湊地域は、日蓮聖人ゆかりの地である誕生寺や鯛の浦遊覧船など、伝統的な文化で溢れた地域です。観光ガイドやロビートークをするにあたり、遊覧船の方々や飲食店の方、お土産物店の方など、多くの地域の方にお話を伺うことができました。地域の方と交流すればするほど、小湊の魅力がどんどん深まっていったのを感じました。これは、その地域に住む人々の思いや活動を知ったからだと思います。訪れる観光客にとっては観光地ですが、そこに住み、暮らしている人がいます。「観光地」という言葉の中には、その地には誰かが「暮らす土地」であることを深く感じる経験でした。だからこそ、地域特有の文化が生まれるし、その地や伝統を大切にする人がいるのだと思います。そして、そのように大切にされている地域だから、別の地域から訪れる観光客が魅力を感じるのだと思います。

私は、小湊地域の魅力は、滲み出る地域の暖かさと団結力だと感じました。単に魅力的な地域資源があるだけでなく、それを活かす人々の力があってこそ、観光資源になるのだと感じました。授業の途中からは、授業のためというだけではなく、小湊地域の魅力を訪れる人にその魅力を伝えたい、知ってもらいたい、と強く思うようになりました。ロービートークやガイドの準備にあたっては、何に論点を当てるか、誰に向けて伝えるのか、伝え方次第で同じ地域の紹介でもガラッと変わることも学びました。今後も、この経験を活かし、地域の魅力を伝えるような企画に取り組みたいと思います。


小湊ガイドチーム 紙芝居で日蓮上人の三奇瑞を説明

観光学部2年 傳 明郁 さん
今回のガイドは天気に恵まれず中止になってしまいましたが、このガイドツアーを作るにあたって、事前調査や現地ツアーの練習などを通して、チームメイトとのコミュニケーションが深まったことは、大変充実した経験になりました。第三者の視点を持って考えることが苦手な私でしたが、ロビートークやガイドの準備をするにつれて、次第にそのような視点を持つことができるようになったと感じています。プロジェクトでは、現地取材も行いましたが、実際にその場所に行くことで、「この場所を知ってもらいたい」、「ここは歩く際に危ないな」などと参加者の視点を第一に考えることが多くなりました。また、まち歩きガイドは2チーム合同で企画したのですが、細部まで考え込む過程で、多くの意見が出てきました。このような意見交換を通じ、私自身のコミュニケーション力も上がったのではないかと感じています。実際にお客様をお迎えしてガイドができなかったことは残念ですが、機会があればぜひこの小湊ガイドを実行してみたいです。


小湊ガイドチーム ロビートークの様子

観光学部2年 仁位 美咲 さん

プロジェクトの授業が始まって、調査の一環として初めて小湊を訪れてから街の雰囲気や人柄に惚れてしまいました。実際に小湊ガイドを企画すると決まったときは嬉しさもありましたが、不安も大きかったです。何から手を付けたら良いのか、実際にお客様は参加してくれるだろうか、ガイドは上手くできるのだろうか、自信もなく何も分かりませんでした。ですがチームのみんなと一つずつ順序立てて組み立てていき、「ここはこうしよう」「ここはああしよう」とチームメンバーと話し合っていくと、いろいろな良い意見が出てきて、「皆でやれば上手く行くと思う」と少しずつ不安が自信に変わっていきました。そして、調査を通じて街の人のやさしさや温かさに触れ、絶対に成功させたいという気持ちも高まりました。大雨で実施できなかったのは非常に残念ですが、まったくの0ベースからまち歩きを企画して、チームメンバーと協力して物事を進めることができたことは、大変良い経験となりました。


小湊ガイドチーム ロビートークを終えて

観光学部2年 小野 光貴 さん
7月3日に安房小湊ガイドを実施するため、チームのメンバー、そして小湊地域の方々にも協力していただきながら準備を進めてきましたが、当日は避難勧告が出るほどの大雨が降り、中止となってしまいました。事前準備の際、ガイドコースを歩いた際はとてもいい天気で、鯛の浦遊覧船の試乗や誕生寺の視察など、とても魅力的な街だと感じました。特に鯛の浦遊覧船では綺麗な夕日を見ることができ、誕生寺では紫陽花の花が満開でした。この景色をお客様に伝えられなかったことが本当に残念です。今後、地元の友人や家族が鴨川に遊びにきたときは、このロビートークやガイドコースを活かして、鴨川・安房小湊地域を紹介したいと思います。


小湊ガイドチーム 鯛の浦資料間で記念撮影

観光学部3年 林 遥 さん
7月3日に向けて、小湊ガイドチームは鯛の浦遊覧船と誕生寺散策の二つのコースを準備していました。しかし、天気予報では雨が予想されていたので、直前の話し合いでは遊覧船の出発は難しいのではないかと判断し、鯛の浦資料館での視察や、他のチームが準備していた日蓮上人の伝説の紙芝居を上演する場所などの変更も検討しました。結果として大雨のために中止となってしまいましたが、ガイドコースの現地視察により小湊の魅力をどんどん知ることができ、地域と観光の関わりについて深く考えることができました。また、小湊地域の方々のあたたかさにも触れることができました。予定していたことを臨機応変に対応できたことは、チームのみんなとのコミュニケーションが深まった結果であり、この経験を今後の研究や活動に活かすことが大切になっていくのだと思います。

観光学部2年 陳 浩鳴 さん
7月3日の小湊ガイドは、残念ながら大雨のため中止となりました。今回のガイドは、事前に現地調査を実施し、チームメンバーと一緒にガイドコースやガイド内容について深く考えました。留学生の私にとって最も難しく感じたのは、観光資源の情報を詳しく調べ、わかりやすいように紹介することでした。ガイド前日のロビートークでは、前回の時よりも緊張せずに話すことができ、お客様からも良い反応をいただき嬉しく思いました。今回のプロジェクトは、私にとって、鴨川に対する認識がより深める機会となり、豊かな経験を得ることができました。

観光学部2年 林 嵩大 さん
小湊のガイドでは多くのことを学びました。ガイドをするにあたってはコースを決めたり、ガイドのセリフを考えたり、お客様を案内するためにどのようにするか、などを実際の現場での活動に向けて取り組んだことは良い経験になりました。また、小湊地区は、近くに住んでいるのですが知らないことも多く、興味を持って調べることの重要性も感じました。プロジェクトでは、チームを組んで何かを達成するために準備や話し合いをすることが重要であるとも実感したので、次の機会にはもっと積極的に取り組みたいと思います。実際のガイドは中止になってしまいましたが、1年次はオンライン授業がほとんどであったため、このようにフィールドワークを中心にグループでの活動の機会がある授業は新鮮でとても楽しかったです。


【フォトフレーム作り体験】

観光学部2年 坂入 桜花 さん
シーグラスを使ったフォトフレーム作り体験は、私たちのチームがロビートークのテーマとして掲げていた「思い出を形に」をもとに提案したもので、この企画を実現できたことはとても嬉しかったです。イベントの準備では、実際に鴨川の海岸にシーグラスを取りに行ったのですが、合わせてゴミ拾いも行いました。SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」を実践すべく提案し、チームの皆が協力して取り組み、授業日以外の日もたくさん海に行きました。

イベント当日、最初のお客様のご夫婦は、すごく楽しんでくれて、孫にもやらせてあげたいからと言って、体験とは別に3セット購入してくださいました。その後も、小さなお子様などたくさんの方に楽しんでいだけました。男の子が「ありがとう」と言ってくれたときのあの可愛い笑顔は忘れることはできません。


フォトフレーム作りチーム 鴨川オーシャンパークで記念撮影

観光学部2年 石田 茜音 さん
イベント企画当初は、参加者に海岸で貝殻を拾ってもらい、かんぽの宿鴨川でフォトフレームを制作するという内容でしたが、そこから話し合いを重ねて道の駅やSDGsと絡めた企画に変更したことは、とてもよかったと感じています。SDGsは何度も授業で触れていましたが、実際に目標達成に貢献する活動はしたことがなかったため、今回のイベントの準備で海岸のゴミ拾いをしたことは、ただイベントを開催するのではなく、社会貢献にもつながり、より意味のある活動になったと思います。ポスター作成や宣伝を兼ねたロビートークでは、鴨川の海やウミガメの保護にもつながるイベントであることをどのように言葉にすればわかりやすいかを思案したことで、より鴨川の海やウミガメの生息環境の実態、SDGsの目標達成についての理解を深めることができました。 

イベント当日はなかなか人が集まらず、思ったように盛り上げることはできませんでしたが、体験してくださったお客様から「学生と話せて楽しかった」と言っていただけて、フィールドワークの楽しさを感じました。


フォトフレーム作りチーム 会場準備を終えて

観光学部2年 飯泉 沙也香 さん
7月10日(土)に道の駅「鴨川オーシャンパーク」にてフォトフレームづくり体験イベントを開催しました。シーグラスを使って自分だけのオリジナル作品が作れるイベントです。準備段階では、シーグラスが海で拾えることすら知らず、シーグラスのことについて調べるところから始めました。実際に海で探してみると多くのシーグラスが落ちており、無我夢中になって探すほど楽しい経験になりました。このプロジェクトでは、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」をテーマとし、自分たちができることとして、海岸のゴミ拾いに取り組みました。海岸には多くのゴミが打ち上げられている現実を見てショックを受けましたが、このような現実を知ることが、私たちができるSDGsの第一歩だとも思います。

イベント当日は、ご夫婦の参加者が良い旅の思い出になったと喜んでくださったことは、とても嬉しく感じました。体験型観光は、一生の思い出作りにできる最高の観光の在り方だと改めて感じることができました。イベントでは、お客様とのコミュニケーションが楽しく、またこのような機会を持てると嬉しいです。


フォトフレーム作りチーム 体験の様子

観光学部2年 早川 美優 さん
今回の企画を通して、仲間と協力して取り組むことの大変さや充実感を体験しました。企画の段階では、中心になって活動してくれる仲間がいたので、できるだけ指示待ちにはならないように、自分たちができることを確認しながら取り組んでいきました。

イベント当日は、みんなの持ち前のトーク力や明るさ、それぞれのアルバイト先での接客力を活かし、お客様一人一人に丁寧な接客をしたことで、フォトフレーム作りをしてくださったお客様は皆笑顔になってくださり、充実感にあふれました。また、一緒に取り組む仲間の新たな一面も見ることができたこともよかったです。

この企画実施が地域連携プロジェクトの最後の授業になりましたが、将来観光業に携わりたいと考えている私にとって大事な授業になったので、今回学んだことを活かして今後もさまざまなことに取り組んでいきたいと思います。


フォトフレーム作りチーム 印刷した写真をフレームに

観光学部2年 光田 侑以 さん
7月10日のシーグラスフォトフレーム作り体験では、最初に参加してくださったお客様と、「これはどこでひろったの?」などと会話できたことなど楽しい体験でした。みんなで楽しい体験をしていただくために色々と考えたり、海岸にシーグラスを採りに行ったりしたことも大変ではありましたが、お客様の笑顔を見ることができて、とても充実した活動だったと思います。


フォトフレーム作りチーム

観光学部3年 菊池 大輝 さん
フォトフレーム作り体験では、お客様の参加を促す方法について、現場で臨機応変に対応できたことは良い経験となりました。チームの皆でその場で話し合いをして、ポスターの場所を変更したり、勧誘のスタッフ人数を増やしたり、館内放送もさせていただいた結果、5分後には2組のご家族が参加してくださいました。その時、現場での対応策を話し合ったこと、改善すべき点をすぐに実行したことは、とてもよかったと思います。これは、ロビートークも含めてチームとしてのまとまりができていたからだと感じました。今回のイベント企画は、自分自身にとっても大きく成長できた経験でした。


フォトフレーム作りチーム お好みのフレームを選んでいただきました

観光学部2年 仁平 柚衣 さん
このプロジェクトは、フォトフレーム作り体験も含め、とにかく授業を楽しめたというのが率直な感想です。みんなで計画を練って、シーグラスを採ったり、オリジナルのスタッフTシャツを作ったり、実際にお客様に販売したりと、企画から誘客、そして実行という一連のプロジェクトを完遂することの楽しさを実感することができました。

フォトフレーム作り体験の当日は、お客様のおかげでとても貴重な体験ができました。鴨川に観光で訪れたご家族からは「フィールドの授業があるのはいいね!」、「素敵な経験になったわ!」と声をかけていただき、とても温かい気持ちになりました。これからも地域の方やお客様との関わりを大切にしていきたいと思う体験でした。


フォトフレーム作りチーム お好みのフレームを選んでいただきました

観光学部2年 高沢 玲奈 さん
フォトフレーム作り体験に参加して私が感じたことは、お客様を呼び込むことの難しさです。鴨川オーシャンパークの館内放送や駐車場での呼び込みなどで、積極的にお客様に声をかけました。呼び込みをしているうちに、お客様の家族構成や年齢をみながら、どのように声を掛けたら興味を持ってもらえるかが感覚的に分かるようになりました。やはり、私たちが直接お声がけし、会話をすることで、お客様は興味を持っていただけるのだと感じました。


フォトフレーム作りチーム 物産館にて勧誘の様子

観光学部2年 五反田 さくら さん
フォトフレームづくりを終え、準備から当日まであっという間に終わりました。自分たちで考えたことを、実際にお客様に提供できたことはとても良かったです。約1ヶ月の短い準備期間でしたが、みんなと手分けをしながらポスター作りやシーグラス集めなども行いました。私自身はというと、イベントの準備に向けて積極的に話し合いに参加できなかったということが反省点です。それでも、フォトフレームを作り終えたお客様に「これからも頑張って」と声をかけてもらい、取り組んできて良かったと思いました。


フォトフレーム作りチーム 写真撮影の様子

観光学部2年 宮田 真愛 さん
今回のプロジェクトは、とてもやりがいがあって楽しいものでした。フォトフレーム体験のために海岸にシーグラスを拾いに行った際には、海岸のゴミ拾いも行いました。これはSDGs目標14「海の豊かさを守ろう」を実践するためでしたが、用意したゴミ袋はすぐにパンパンになってしまい、多くのゴミが海岸に打ち上げられていることを知り、海のゴミ問題は深刻なのだと感じました。シーグラスや貝殻を拾った成果は、イベント当日に小さいお子様が楽しそうに作っている様子や、嬉しそうにフォトフレームを持ち帰る姿として現れ、私もとても充実した気分になりました。全体を通して、企画を作り、お客様を呼び込み、実践するということをできたので、とてもいい経験になりました。


フォトフレーム作りチーム

観光学部3年 松本 侑己 さん
フォトフレームづくり体験では、鴨川の海岸で取れたシーグラスや貝殻を使用して、お客様に思い出の一つにしてもらいたいという想いで企画を進めました。企画を進めていく中で鴨川にウミガメの産卵場所があることを知り、また海岸のゴミの多さに驚きました。私たちは、SDGsの具体的なアクションとして、この現状を伝えることが重要なことではないかと考え、海岸のゴミ拾いを実施し、その様子を伝えるポスター制作を行いました。

イベント当日は、コロナの影響もあり、通常の7月の週末に比べて6割弱の人出という観光の現場における実態を体験することもできました。それでも、試行錯誤しながらお客様の呼び込みをしていく中で、お客様が参加してくださった瞬間は、「やったー!」と心の中で叫ぶ想いでした。お客様が楽しむ様子を見ると、とても嬉しくなりました。


フォトフレーム作りチーム


フォトフレーム作りチーム SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」


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