検索
メニュー
メニュー
  • 城西国際大学
  • 観光学部 観光学科
  • NEWS
  • よ・ゼミ 第4回 まちづくりに必要な「多様性」の構築のきっかけづくり(日清食品株式会社安藤百福センター<自然との共生を目的とした地域観光づくり>)

よ・ゼミ 第4回 まちづくりに必要な「多様性」の構築のきっかけづくり(日清食品株式会社安藤百福センター<自然との共生を目的とした地域観光づくり>)

  • プロジェクト
  • 自主ゼミ
  • 地域 × 観光学部

 学生たちが、大学での<学び>で得た「まちづくり」や「まちおこし」に関する知識や、自ら取り組んできた地域連携に関わる<学び>を、就職後(社会へ出てから)の活動の中でどのように実践・応用していけば良いのかを体感するための自主ゼミ「よ・ゼミ」の第3回目を2021年7月17日(土)に実施しました。
 第4回目は、日清食品株式会社安藤百福記念自然体験活動指導者養成センター(以下、安藤百福センター)の安藤 伸彌さんにご登壇いただきました。

 まちづくりに興味を持つ学生たちの中には、自然環境を活かしたまちづくりに対し、企業がどのようなビジョンのもとで関わっているのかということに関心を持つ学生もいます。とくに、観光地・鴨川で学ぶ学生たちは、<グリーンツーリズム>の普及推進について真剣に考えています。

 そこで、今回は、安藤百福センターを当ゼミにお招きし、自然を利用したまちづくりの目的と課題についてお話しいただくとともに、当センターが立地する小諸市を中心とした自然環境の整備事業や環境教育事業についても取り上げていただきました。一見どこにでもあるかのように見える自然環境の価値を地域独自のものとして可視化し、観光資源や教育資源として提供していくことが、次世代の地域環境の整備を担う子どもたちの興味へと繋がっていることを知り、学生たちも「「観光」についての視点を広く持つことができるようになった」ようです。

 このような貴重な機会に、観光学部からはオンラインで4名、オンデマンドで7名の学生が参加しました。

自然を「知る」ための教育普及


●国際人文学部4年 漆山ありさ

 今回は、安藤百福センターの安藤様にお話を伺いました。
 このセンターは、現在、多くのグループ会社を有している日清食品の創業者、安藤百福さんが設立した安藤スポーツ・食文化振興財団の地域連携の一つの試みとして設立されたそうです。母体となる財団の「子供たちの健全な心身の育成と食文化の発展」という想いをかたちにしておられます。

 例えば、活動の一つとして、自然体験活動支援事業を行っており、ガイドや自然体験活動指導者の養成、イベントの企画・開催、広報活動などに取り組んでいます。当センターは、長野県小諸市に立地することもあり、敷地には歩きながら歴史・文化・自然を楽しむことができる環境を有し、自然体験活動支援事業を行うための資源になっています。こうした自然の資源を活かし、トレイルイベントを企画したり、アートを楽しみながら自然と触れ合うことができるツリーハウスを設けるなど、グリーンツーリズムを推進しているとのことでした。

 こうした活動の中で、一番印象に残った活動は、小諸Tree House Projectという企画でした。様々なアーティストによって手掛けられたツリーハウスが自然の中に点在しており、非日常的な特別な空間ができ上がっているように思いました。普段、自然に触れる機会がない方々をターゲットにした企画だと伺いましたが、そうでない方もこの場所ならば、いつもとは違った新鮮な気持ちで自然を楽しめると思います。

 また、現在、当センターが取り組んでいるトレイルイベントのコースや企画の整備事業にも興味を惹かれました。私は、トレイルについて詳しくはないのですが、歩くことを基本とし、風景やグルメを楽しんだり歴史や文化の学習ができるセンター企画のトレイルイベントは、山頂を目指すことが目的の登山とはまた違った魅力があると感じました。私の出身地である長野県では学校登山が盛んに行われており、私自身も小学校と中学校の2回に渡り登山を経験しています。達成感は、もちろんありますが、時間配分が細かく決められていることや、登りきることがゴールという認識があったので、周りの景色や草花を楽しむ余裕はありませんでした。こうした子供の頃の経験と当センターが企画するトレイルイベントを比べてみて、小・中学生の自然体験学習としても大きな意味を持つのではないかと思ったことも興味を惹かれた理由でしょうか...。

 もちろん、トレイルイベントは、子どもだけでなく年齢を問わず楽しむことができる活動だと思います。とくに、自然との共生を考えるきっかけづくりや新たな地域づくりを考える上でも役立つ、ということが今回のお話を聞いて理解できたので、これからもこうしたグリーンツーリズムを中心とした活動にも注目していきたいと思いました。

 

自然とアートを共に楽しむ環境づくり
 

●環境社会学部4年 蜂谷主

 今回は、日清食品株式会社が運営する公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団の安藤さんに、日清食品株式会社の「運動を通した地域支援・地域活性化」に関するお話を聞かせていただきました。

 

 本題の自主ゼミの学びの振り返りに入る前に、日清食品の思い出について話したいと思います。私は、小学生の頃から陸上競技部に所属していました。その頃、陸上競技の全国大会の一つとして「日清食品カップ −小学生陸上競技交流大会−」というものがあり、私も参加していました。地方大会に参加すると、カップヌードルをもらえたこともあり、私にとっては思い出深い大会の一つです。そんな日清食品の地域支援や地域活性化について、大学生となり地方の地域活性化に興味をもってから、お話を伺う機会を持てたことに驚きました。

 今回の自主ゼミ「よ・ゼミ」では、安藤スポーツ・食文化振興財団の4事業のうち、大会などを支援する「陸上競技活動」事業ではなく、長野県小諸市にある安藤百福センターでの「自然体験活動」事業についてお話いただきました(そのほか二つの活動は、日清食品・安藤百福Scholarshipなどの食文化活動と2つの体験型食育ミュージアム「安藤百福発明記念館」を通した発明記念館事業)。

 この活動についてお話を伺った第一印象は、小さい頃から「「自然の価値」について、実際の自然を通して学ぶ」ということは、とても大切な活動だということです。また、私たちが環境社会学部で学んできた生物多様性や環境保護、地域のまちづくりなどの話が、一繋がりの活動として実践されているなと思いました。

 その中でも、地域や自然といった環境を知るためにも「歩くことが自然体験の基本である」とする考えから、アウトドア活動の一つに「トレイルイベント」を設けていることに、とても興味を惹かれました。ただ、林道、砂利道、登山道など未舗装路を走る「トレイルラン」という言葉は知っていたものの、「トレイルイベント」という用語は初耳でした。

 この「トレイルイベント」は、道中で音楽や食を楽しみながら自然を体験するというものでした。そこで地元の人々と連携を図って観光として山を楽しむ人々をもてなすというものでした。そうしたことを機会として、小諸地域周辺の地域価値向上に寄与できればと考えたそうです。実際に、コロナ前は、イベントに多くの集客があったようです。このように自然を活用した「トレイルラン」のようなアウトドアでの運動を推し進めることと、地域の観光問題や地域問題の解決策を繋げて考えているということには驚きました。昨年度、私たちもサイクルツーリズム について考えていましたが、そうした運動そのものを促進するだけでなく、地域の特性を活かした楽しみを盛り込むことでまた一段と地域に親しみやすくなるのだということが改めてわかりました。とくに、世界中で人気の「トレイルラン」とはいえ、初心者にはきついと聞くので、最初の一歩を踏み出すためには躊躇すると思います。だからこそ、今回ご紹介いただいたような「トレイルイベント」のように、楽しく自然を味わえるような工夫を施した企画の実現も重要なのだと改めて思いました。

 以上となりますが、子どもから大人まで楽しみながら学べるまちづくりの企画を、企業の一事業として長年にわたり行っていることは素晴らしい活動だなと思いました。
 

生物多様性と地域の保全活動
 

自然に入るきっかけづくりとしてのトレイルイベント


●観光学部3年 清水香那

 今回は、公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団の安藤さんに、財団の活動の一つである、安藤百福センターにて行われている活動についてお話していただきました。

 安藤百福センターは、長野県小諸市に位置し、自然とのふれあいを通じて子どもたちの想像力を豊かにするために自然体験を支援する活動を行っています。

 私は、ゼミナールで千葉県鴨川市の清澄・四方木地区の地域活性化を目標に、自然を利用したアドベンチャーツアーを企画しているので、こうしたお話を聞いていて共通点の多い活動だと思いました。とくに、「ロングトレイル」の整備や運営についてのお話がゼミナールの活動に活かせると思い話を聞いていました。

 まず、「トレイル」とは、地域の自然・歴史・文化を学びながら楽しみ、さらには健康を促進するための道のことを指します。私が在籍している観光学部の学びの先にある観光業界でも東北復興にちなんだ「みちのく潮風トレイル」など、観光の一環として地元の人々と触れ合いながら長距離を歩く「ロングトレイル」が流行しています。

 ただ、私は、自然の中を歩くだけでは、地域ごとの特徴などを把握してもらいにくいのではないのかと考えます。とくに、安藤百福センターのある長野県小諸市も、私たちが活動している鴨川市の四方木地区と同様、東京からアクセスがしやすいという類似した特徴を持っています。この他にも同じ特徴を持った地域はたくさんあり、今回のお話を聞きながら「自然だけを売りにしていては、観光客に四方木地区を選択してもらうことはとても難しい」のだと実感しました。

 また、地域のオリジナリティを出すことが、とても大切であることがわかりました。安藤百福センターでも、いろいろなデザイナーにツリーハウスを作ってもらう「小諸Tree House project」やweb siteにおいて安藤百福センター周辺の環境の特徴を紹介する地図の制作などいろいろな工夫をされていました。

 私たちも、ゼミ活動において、自らできることから工夫をし、四方木地区に観光客を誘客したいと思いました。

 

地域と連携したコース整備
 
恒例の集合写真