トピック
2026.10.06
海外長期留学から国内短期研修まで、国際文化学科にはさまざまな学びの機会があります。学生たちはどのようなきっかけで一歩を踏み出し、現地で何を経験したのでしょうか。韓国・アイルランド・ベトナム・横浜で研修や留学を経験した5人の学生たちが語ります。

※この記事は、2026年9月12日のオープンキャンパスで実施した座談会の内容を再構成したものです。
長谷川:こんにちは。国際文化学科で日本史を教えている長谷川貴志と申します。本日の座談会の進行役を務めます。よろしくお願いします。みなさん、まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?どんな高校生だったかも教えてください。

長峰:国際文化コース3年の長峰賢太郎と申します。私は今年の7月に2日間、横浜の短期研修に参加しました。実は高校時代は勉強が大嫌いで、好きなことには極端に夢中になっている、そんな高校生でした。でも好きなことに夢中になったからこそ、やりたい勉強が見つかって、今につながっていると思っています。今日はよろしくお願いします。

福山:韓国語コース3年の福山愛菜と申します。私は日本語教員養成課程を副専攻していて、昨年の11月に、ベトナムで日本語を教える12日間の研修に参加しました。高校生の頃はサッカー部のマネージャーをしていたんですが、まさに「青春」でした。汗を流しながら頑張っていました。よろしくお願いします。

黒田:韓国語コース2年の黒田留衣です。私は今年の1月末から約3週間、協定校の梨花女子大学での短期研修に参加しました。高校生の頃はアルバイトを頑張っていました。よろしくお願いします。

髙田:国際文化コース3年の髙田悠理と申します。私は今年の3月から6月まで、アイルランドのリムリック大学というところに留学をしていました。高校生の頃はゲームが好きで、毎日友達と一緒にゲームをしていました。よろしくお願いします。

伊藤:韓国語コース3年の伊藤珠乃です。私は今年、協定校の韓南大学に4ヶ月間留学していました。高校生の時は、部活がない時やテスト期間ではない時によく先生方のところに行って、アイスやお菓子をもらったりして、今とあまり変わらない学校生活を送っていました。今日はよろしくお願いします。

長谷川:横浜、ベトナム、韓国、アイルランドと、幅広く研修や留学を経験したみなさんにお集まりいただいたんですけれども、どういったきっかけで留学や研修に行ってみようと思ったのか、教えていただけますか?
黒田:私はK-POPがきっかけで韓国に興味を持ったんですが、YouTubeやSNSで、日本人の方が韓国で暮らしている様子を見ていくうちに、「私も韓国で生活してみたい」という気持ちが強くなって、高校生の頃から留学をしたいなと思っていました。

長谷川:K-POPが入り口だったんですね。珠乃さんはいかがでしょうか。
伊藤:留衣さんと似ています。高校生の時からK-POPが好きで、韓国語や韓国の文化を学びたいと思ったのがきっかけでした。私もYouTubeやSNSを通して、韓国に留学している方の日常を見ながら「韓国で生活してみたいな」と思うようになりました。

長谷川:なるほど、SNSなどを通して韓国生活を身近に感じていたことがきっかけとなったんですね。では、大学に入ってから「行こうかな」と思われた方々は、どういったきっかけだったんでしょうか。賢太郎さんはいかがですか?

長峰:研修に参加しようと思ったきっかけは、2つあります。1つ目は金銭面です。家族にあまり負担をかけたくなかったので、近場の研修だったら参加しやすいなと思っていました。横浜までの電車代と昼食代、ホテル代一泊分だけで済むのが一番の理由でした。2つ目は「ガチ中華」っていうんですかね、それを食べられるんだったら行かなきゃと思ったんです。僕は中華料理が大好きで、もともと家族で横浜によく出かけていたんですが、同じ年代の同じ大学の人と行くのも面白そうだったので決めました。
長谷川:研修の食事はどんな感じだったんですか?
長峰:1日目が広東料理、2日目が四川料理でした。


長谷川:おいしそうですね(笑)ベトナム研修に参加した愛菜さんは、どんなきっかけで参加を決めたんですか?
福山:私は、実は1年生の時にも台湾で日本語を教える研修に参加しました。初めて海外で教壇に立って教える経験をして、日本語を教えることの難しさを感じたり、生徒に伝わった時の達成感を得たりする中で、さらに自分の力を試したいという気持ちが強まったんです。ベトナム研修は学生2人だけで日本語を教えるという挑戦的な内容だったので、自分の力を試したいという想いから、2年生での参加を決めました。

長谷川:なるほど、1年前の経験がつながったんですね。アイルランドに留学した悠理さんのきっかけはどんなものだったんですか?
髙田:1年生の頃、留学に行こうかどうか悩んでいたんですが、留学プランニングという授業で先輩方の留学経験を聞く機会があって、「留学を通じて成長した」という話を聞いたんです。その時の先輩方が輝いて見えて、自分も「留学をしなかったら後悔するな」と思ったので決めました。

長谷川:みなさんは、それぞれ高校や大学の学びの中で「きっかけ」を得たんですね。それでは、実際に行ってみてどうだったのかについても聞いてみたいと思います。印象に残っていること、失敗、ピンチだったことなど、いろいろなお話が聞ければと思います。横浜の研修に参加した賢太郎さんからお願いします。
長峰:特に印象に残っているのは、「教科書で見ていた現場が本当にあるんだ!」という新鮮な驚きがあったことです。一例を挙げると、開港資料館の出口を出た目立たない所に「日米和親条約が結ばれた地」という石碑のようなものがちょこんと立っているんですが、調べてみると、実際にその場所で条約が結ばれていたことがわかって、なんだか感慨深かったです。
長谷川:私も歴史の教員なのでいろいろな土地に行くんですが、学んだことを現地で見ると、また違った気づきがあったりしますよね。千葉から近い横浜で、そのような貴重な経験ができて良かったです。次に、韓国の短期研修に参加した留衣さんは、何か印象に残っていることはありますか?
黒田:失敗談なんですが、韓国には「ペダル(出前)」の文化があるので、みんなで翻訳機を使いながら頑張って注文したんです。でも、なぜか「お店受け取り」になってしまっていて……。夜10時半くらいの遅い時間だったんですが、みんなで往復1時間かけて歩いて、お店まで取りに行きました。
長谷川:研修は冬だったんですよね?
黒田:ものすごく寒い冬でした。なんとか無事に寮に戻って完全に冷えたチキンをみんなで食べたことも、今となっては良い思い出です(笑)

長谷川:ベトナムの研修でもいろいろあったのではないかと思いますが、愛菜さんはいかがですか?
福山:はい、本当にいろいろありました。特に大変だったのは、無茶振りや急な変更が多かったことです。例えば、現地に着いてキャンパスを案内していただいた際、授業見学もさせていただけることになったんですが、授業をしていた先生から「せっかくなので、ひらがなの授業をお願いします!」と急に言われて、断ることができずにその場で授業をやったこともありました。
長谷川:それは大変でしたね。授業はどうでしたか?
福山:一緒に参加したもう一人の学生と力を合わせて、なんとか無事にできました。日本語教室のボランティアの経験も活かせたかなと思います。このような予想外のできごとが本当にちょくちょくあって、研修中に体調を崩してしまうこともありました。幸い全部の授業をやりきることはできたんですが、人に支えてもらうことや体調管理の大切さを感じた研修でした。
長谷川:ありがとうございます。今までお話いただいた方々は短期の研修ですが、こんなにも濃密な時間が過ごせるんですね。続いて、長期留学をした方にもお話を聞いてみたいと思います。アイルランドに留学をした悠理さんはどうですか?
髙田:私も失敗談があります。2週間ぐらい経って現地の英語にも少し慣れ始めた頃、リムリック大学のアニメサークルに入ったんです。日本の文化が好きな人と関われるかなと思って参加したんですが、現地のアニメ好きの方のしゃべるスピードがすごく速くて(笑)英語のスラングの聞き取りにも苦労しました。
長谷川:アイルランドに日本のアニメサークルがあるんですか?
髙田:そうなんです。また、アニメについてのディスカッションをする授業もあったんですが、現地の学生は、マイナーなアニメに詳しい人が多くて、自分は有名なアニメしか見ていなかったので、あまり発言することができなかったんです。でも、折れずに参加し続けていたら少しずつ話し合いに参加できるようになっていって、リカバリーできて良かったなという思い出があります。
長谷川:漫画も人気がありますか?
髙田:はい。漫画は『進撃の巨人』が流行っていました。日本のアニメや漫画を好きな人は結構多くて、日本語のTシャツを着ている人もいました。
長谷川:どんなTシャツだったんですか?
髙田:「春の日本」と書いてありました(笑)

長谷川:面白いですね。ありがとうございます。韓国に留学をした珠乃さんはいかがですか?
伊藤:想像と違って驚いたことがあります。私は大学内の語学堂でも勉強したんですが、27人のクラスで私以外は全員ベトナム人だったんです。毎日ベトナム人の友達と一緒に韓国語を勉強して、授業が終わったら一緒にベトナムの料理を食べて、ベトナムのカフェにも行って……「ベトナム留学だったかな?」と思うくらい、ベトナムに囲まれた生活をしていました。

長谷川:それは面白いですね。韓国に留学をしてベトナムの友達ができて、ベトナムの文化も学べたんですね。韓国の友達との思い出もありますか?
伊藤:はい。韓国の友達に助けてもらった忘れられない思い出があります。留学生活を始めて1週間ぐらいしか経っていない頃、一人でいろんなことをしてみようと思ってソウルに行ってみたんです。
長谷川:韓南大学は、ソウルからどのくらい離れているんですか?
伊藤:韓南大学は大田(テジョン)という地域にあるんですが、ソウルまでは、日本の新幹線にあたるKTXだと約1時間、バスだと3時間くらいで行ける距離にあります。私はバスでソウルまで行くことにしました。韓国のバスは当日でも取れると聞いていたのですが、ちょうど日曜日だったこともあって帰りのバスが取れなくなってしまったんです。
長谷川:それは焦りますね。どうしたんですか?
伊藤:ちょっとパニックになってしまって、以前、城西国際大学に留学生として来ていた韓国人の友達に「どうしよう」と連絡したんです。そうしたら、その友達が「私がチケットを取るから、ここで降りて、ここでこれをやって、ここに来て」と事細かく教えてくれて、なんとか戻ってくることができました。そして、最寄り駅に着いたら、その友達がわざわざ車を借りてお迎えにも来てくれたんです。
長谷川:無事に戻ってこられてよかったです。まさに「持つべきものは友」ですね。
伊藤:本当にありがたかったです。寮の門限まで残り10分くらいだったんですけど、急いで車を飛ばしてくれて、門限2分前ぐらいにギリギリで到着しました。本当にヒヤヒヤした体験でしたが、城西国際大学で得た留学生との交流と絆に救われたなと思います。
長谷川:一生忘れられない経験になりますね。
長谷川:それでは、ここで会場の皆様からもご質問をお受けしたいと思います。
会場参加者:留学先で、現地の方との会話にはついていけましたか?
髙田:すごくしゃべれる状態で留学に行ったわけではなかったので最初の方は発音が通じないこともありましたが、優しくておしゃべりが好きな人も多かったので、伝わるまで聞いてくれました。「伝えたい」という気持ちがあれば、コミュニケーションを取ることができると思います。

会場参加者:親御さんは協力的でしたか?
福山:私の親は、基本的に「何でもやってみろ」という感じなので、私がやりたいと思ったことに対しては応援してくれて、支えてもらいました。
髙田:私の場合は、そもそも留学に行くタイプだと思っていなかったみたいで驚いていたんですけど、留学に行きたいという自分の気持ちをしっかり伝えて、支援してもらうことができました。
長谷川:ここまで様々なお話を聞かせていただきましたが、研修や留学に行く前と行った後で、変化があったのかについても聞いてみたいと思います。
長峰:2日間の研修だったので特別な変化ではないのですが、歴史を学びに行ったという点で言えば、「日本からの視点だけじゃない歴史の見方」というんでしょうか、歴史を客観視して捉えることの重要性を改めて感じることができました。また、引率の先生が中国語を話せる方で、中華街で中国語で会話をしている姿を見て、僕も中国語を改めて勉強し直そうと思って、復習を頑張っているところです。

福山:私も12日間だったので大きい変化と言えるかわかりませんが、想定外のできごとがたくさんあったので、時にははっきりと断ることも大事だと考えるようになりました。また、自分の体調が整っていないと授業ができなくなってしまうので、体調管理が大事だということも痛感しました。

黒田:私の場合は、韓国研修に行くこと自体が一つの挑戦だったんですけど、その挑戦をしたことによって、長期留学にも行きたいという気持ちが強くなりました。今、長期留学も準備しています。また、学内のオープンキャンパスのスタッフやイベントのボランティアなどにも積極的に取り組みたいと思っています。
髙田:私はアイルランドの留学生活3ヶ月を通して、挑戦することを恐れなくなったと思います。限られた留学期間だったので「毎日新しいことに挑戦しよう」と思いながら生活をしていたんですが、最初は、例えばコンビニで店員さんに話しかけることから始めて、最後は、ハンガリーからドイツまで横断縦断の旅行をしたりもしました。新しいことに挑戦しようという気持ちから行動し、それが自信につながって、成長できたんじゃないかなと思います。

伊藤:私の留学後の一番の変化は、自信がついたことかなと思います。留学生活の内容は人それぞれだと思いますが、研修や留学を終えたみんなは、自信がついて帰ってきているなと私は感じてます。外国で数週間、数ヶ月間過ごした事実だけで、自分の中ですごく自信になって、「これも頑張れる」という新しい自信に必ずつながると思います。

長谷川:ありがとうございます。短期研修から長期留学まで様々なお話を伺いましたが、5人の方に共通するのは「挑戦」というキーワードかもしれませんね。研修や留学という「挑戦」をしたみなさんは、それぞれに、次の一歩を踏み出していらっしゃるように思いました。そして、きっとそれが大学生活の充実にもつながっているんだろうなと感じます。
長谷川:最後に、高校生へのエールを一言ずつお願いできますか?
長峰:オープンキャンパスでお会いする高校生にはいつもお伝えしているんですが、気になったら、とりあえずやってみることが大切だと思います。熱意を持って、頑張ってください。
福山:今、賢太郎さんが言ってくれたように「やってみること」、「挑戦すること」が本当に大事だと思います。やってみて上手くいかないこともあるかもしれませんが、その時、自分がどう動くのかを考える力も身につくと思うんです。大学生活で挑戦した経験はいつか活かされると思うので、全て無駄ではないと思います。受験も自分を信じて頑張ってもらいたいなと思います。応援しています。
黒田:もしやりたいことが決まっていなくても、何かに挑戦してみることで、自分に向いていることや、やりたいことがどんどん見えてくると思います。そこで、例えば自分にはちょっと向いてないなと思うことがあったとしても、それは自分を知るための材料になるので、失敗を恐れずに頑張ってほしいなと思います。
髙田:自分は留学をした3ヶ月間で今までにはなかった貴重な経験ができたので、大学時代に留学するという選択をぜひ考えてみていただきたいなと思います。
伊藤:私も留学や研修をおすすめします。また、もし留学に行かなかったとしても、城西国際大学ではいろいろな経験ができますし、留学生と交流することもできます。魅力を感じたことを自分で選んで進んでみると、道はどんどん開けるし、結果も変わってくると感じています。自分のやりたいことを信じて、ぜひ充実した大学生活を過ごしてほしいなと思います。
長谷川:今後もみなさんの新しい挑戦のお話が聞けることを楽しみにしながら、座談会を終えたいと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました。
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