学生の活動
2025.12.03
<学部横断的な学術交流>
11月29日に千葉東金キャンパスにおいて、城西国際大学の学修研究活動助成事業による助成を受けているゼミなどの学生団体25団体が今年度の成果の発表を行いました。経営情報学部からは口頭発表部門に神余ゼミと国武ゼミと国武ゼミ・成瀬ゼミの合同チーム、ポスター発表部門に中村ゼミが参加しました。
学生たちはこの日の発表に向けて、自分たちが行ってきた研究活動の背景、成果などの内容をまとめ、プレゼンテーションの準備をしてきました。全ての発表内容から日ごろ学生たちが積極的に活動している様子が見受けられ、また、質疑応答も大変活発でよく考えられた質問が多くありました。発表者だけでなく会場で参加した学生たちも大変刺激をうけた発表会でした。今回6学部の学生が参加しましたが、このような学部横断的な学術交流は総合大学の一つの魅力だと考えられます。経営情報学部のカリキュラムの中でもこのような自ら考え行動する力をつける教育プログラムをさらに充実させていきたいと考えています。
神余ゼミナールでは、SDGs(主に日本の課題)に関連する課題を解決するために、企業として取り組んでいるか、その企業の事業そのものが社会問題解決につながっている日本およびアジアの企業を探し出し、投資先として企業ポートフォリオを作成する過程を発表しました。今年は「AI(愛)で動く自動車」と題してAIによる自動運転車の普及について発表しました。今後レポートを作成し日本経済新聞と野村証券が共催する「日経 STOCK リーグ」に応募します。
国武ゼミナールは域学共創プロジェクトIの履修学生と合同で、「地域の竹林問題を竹の活用で解決する実践的試み」をテーマに発表しました。放置竹林の問題に取り組み、竹の活用の普及を目的に行った活動を報告しました。一つ目は丸亀製麺を経営するトリドールホールディングスのビジネスコンテストに参加し、ファイナリストとして提案した内容で、竹炭を使った黒いうどんを開発し、学内で試食を重ねてデータに基づいた提案をしたこと、二つ目は、有機農業で地域振興をしているいすみ市の古民家学生カフェで竹飾りを利用したり、学園祭で竹細工ヒンメリのワークショップを開催して竹活用を訴えたことなどを発表しました。
国武ゼミ&成瀬ゼミの合同チームでは、「山武地域の里山環境及び希少種保全の取り組み」と題して、早船里山におけるホタル復活プロジェクトと、トウキョウサンショウウオを捕食する外来種アライグマを追い払う装置の開発の2つのテーマで発表しました。
ホタル復活プロジェクトでは、山武市観光協会との連携して里山の環境整備や蛍観察会の開催を行ってきたこと、また、アライグマを追い払う装置の開発プロジェクトでは、小動物が高い周波数の音を嫌うという事から、ワンボードマイコンにセンサーや超音波スピーカを接続して、センサーに反応があると超音波を出すという装置を製作したことについて報告しました。
中村ゼミナールでは、香りやにおいの役割や作用について学び、社会にどのように活用できるかを検討しています。今回、「睡眠の質を高めるための最適な方法とは -スマートウォッチとスマートフォンの活用-」と題してポスター発表を行いました。睡眠時にスマートウォッチを装着すると、アプリで自分自身の睡眠の質を評価することができます。寝る前に、ストレッチを行う、音楽を聴きながら寝る、オレンジの香りを嗅ぐなど、学生被験者8名がそれぞれ実践できるものを選んで試し、睡眠への効果を調べ、結果をポスターにまとめました。この取り組みは、自分自身の睡眠の質に着目するだけでなく、生活リズムや習慣を意識するきっかけにもなりました。

神余ゼミナール

国武ゼミナール

国武ゼミ&成瀬ゼミ

中村ゼミナール