コロナ禍によって観光産業は大きな打撃を受け、中でも航空業界は人の流動が止まってしまったために甚大な影響を受けました。航空各社は、将来にわたって安定した経営を行うため、航空事業のみに頼る「「一本足打法」からの脱却」を主要な経営課題に掲げています。
一方、SDGsといった世界的な課題にも取り組まなくてはなりません。そのため、企業はSDGs達成のために大きな役割を果たすことが期待されており、Environment(環境)・Social(社会)・Governance(企業統治)を重視したESG経営が求められています。
こうした時代の流れを鑑み、本ゼミでは、研究テーマをエアラインによる「地域事業」としました。
ちなみに、ここでいうところの「地域事業」とは、エアラインの強みである「世界と日本、地域と地域を結ぶネットワーク」を活かして、非航空領域への進出により経営基盤を安定させ、かつ社会課題の解決にも繋がるものです。
また、こうした「地域事業」の課題を考えるとともに、「観光客などの交流人口はもちろん、地域と密接に関わる関係人口を増やすにはどうしたらよいか?」「地場産業の活性化のためにどのように協働すべきか?」さらに、「ワーケーションといった新しい旅のカタチ」についても研究を進めています。
とくに、こうしたゼミ活動においては、現地・現物・現人を大事にし研究を進めています。フィールドワークなどによる調査を介し実証的に分析し、課題を見つけ、解決策を提案していきます。