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「第8回 中欧+日本 学生会議」参加学生から

From the Dean's Office

2022.03.01

2022年2月16日にオンラインで開催された「第8回 中欧+日本 学生会議」(主催:城西国際大学中欧研究所、共催フリードリッヒ・エーベルト財団)で、「気候変動:中欧と日本の学生は、地球温暖化の影響をどのように捉えているか」をテーマに、国際交流学科の学生2名がプレゼンテーションを行いました。終了後、参加した学生から以下のメッセージが寄せられました。

鶴岡杏樹さん

鶴岡杏樹さん

今回私たちがプレゼンテーションしたのは主に日本のエネルギー生産の現状と再生可能 エネルギーのことです。

調べていくと、私たちが暮らす日本でエネルギーを生み出すことの難しさを改めて実感しました。自然災害が多い日本でのエネルギー生産システムの安全性やエネルギーの安定供給の問題の中で、原子力発電も東日本大震災を機に消極的になっています。その結果火力主導の発電に頼る日本の今は、地球温暖化を促進させ、危機はもうすぐそこまで迫っている現状です。

解決の糸口の一つとして、まず一人一人の地球温暖化に対する意識改革が必要だと思います。原子力発電の意義とは何か、再生可能エネルギーの弱点とその対処、エネルギー生産のバランス化など考え、行動しなければいけないことが多く、個々の力ではこれらの問題解決には至りません。今こそみんなの力で対処していくことが必要だと考えます。

清水季理恵さん

清水季理恵さん

二酸化炭素の排出量の軽減を目指して、2030年に目標を掲げているエネルギーミックスという存在を初めて知りました。全体のエネルギー導入目標は、火力発電、原子力発電、再生可能エネルギーを、それぞれのエネルギーにバランスよく頼ることで、環境のためにもなると同時に人々の暮らしやすさも重点を置いて設定された割合目標だと感じました。

その中の再生可能エネルギーは、自然からの調達なので、無くならない資源と言われていますが、特に水力発電については、現在多くの国々で水不足や干ばつ、多量すぎる降雨により水力発電所が停止せざるを得ない危機になっていると聞きました。この事態も私たち人間がもたらした気候変動が原因であり、結局は人間が苦しむことになっていると、改めて地球環境の現状が胸に突き刺さりました。

また、日本に注目した時、身近に人間にとって多くの便利なものがあり、それは一方に利用の便利さを求めるがゆえに地球温暖化を促進させてしまっていました。自動販売機やコンビニエンスストアなど24時間利用が可能な設備や店舗が全国に多くあるのは、便利な生活を求めた結果であり、それによる大量の電気消費が二酸化炭素排出の主な原因だと知りました。現在、地球環境に重点を置くことよりも「便利」「身近」「暮らしやすさ」に注目しすぎて深刻な地球温暖化に陥ってしまったのだと思います。

私たちが地球温暖化の要因である二酸化炭素の削減にむけてまずは自分の身の回りから、日常生活でできることを毎日継続していくことが大切だと思います。また、これを日本社会に暮らす皆が一人一人行うことで大きな力になり、地球環境を動かし、良い方向へと変えて行けるということを、プレゼンテーションを通して感じました。