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日本語教育インターンシップ (台湾) を実施しました

トピック

2025.03.27

2025年3月3日から3月12日までの10日間、本学と国際交流基金の共催事業「日本語パートナーズ派遣プログラム(大学連携インターン)」により台湾の台北城市科技大学 (TPCU)、幼華高校、淡江大学を訪問し、日本語教育実習を行いました。

幼華高校での集合写真

参加者は日本語教員養成課程 (副専攻) で学んでいる国際人文学部の学生19名で、6組に分かれ、毎日100分から200分の授業を担当しました。参加した学生たちからのレポートをお届けします。

実習初日は幼華高校を訪問し、授業を行いました。私のグループは高校3年生の学生に、自己紹介と「ドラえもん」の読解の授業を行いました。私たちが授業を担当したクラスの生徒たちは日本語能力が高く、フリートークの時間を設けた際には、用意されたテーマだけでなく、台湾のこと、また、自分のことについてたくさん教えてくれました。意欲的にコミュニケーションをとろうとする姿がとても印象的でした。授業外でも一緒に写真を撮りに来てくれたり、連絡先を交換しに来てくれたりしました。幼華高校での実習が1日のみであることがとても惜しいと感じました。初日で緊張していましたが、元気な生徒たちのおかげで楽しく過ごすことができました。そして、実際に授業をすることで改善点も見つかり、残りの実習期間に生かせる充実した日になりました。(国際文化学科 1年 野口柚季)

実習初日に幼華高校で100分間の授業を行いました。最初に自己紹介をし、その後「ドラえもん」をテーマにした授業を行いました。人前で教えるのは初めてで、とても緊張しましたが、幼華高校の生徒たちはとても意欲的で、熱心に授業に取り組んでくれたため、楽しく進めることができました。フリートークでは、日本の文化を紹介するだけではなく、台湾の観光地や文化について教えてもらうこともでき、お互いに異文化について理解を深める貴重な機会となりました。特に、日本のアニメに興味を持つ生徒が多く、日本のアニメ文化が海外でも愛されていることを実感し、日本人として誇らしく思いました。生徒に教えるだけでなく、自分自身も多くのことを学び、成長できた貴重な経験となりました。幼華高校での実習を通して得た経験を今後に活かしていきたいです。(国際文化学科 1年 加瀬澪奈)

幼華高校での授業の様子

幼華高校での授業の様子

毎回授業をする前には緊張してしまいましたが、回数を重ねるごとに、より鮮明にクラスが見えてきたと思います。時には授業内容が重なってしまったり、用意したものとクラスのレベルが合っていなかったりと、その場その場で考えて授業を進めなければいけない時もありました。ですが、グループで上手く連携を取って良い授業をつくれたかなと思います。私にとって初めての経験だったので、すごく身になる経験をさせていただいたと思います。(国際文化学科 1年 岡澤涼葉)

緊張のあまり自分の実力を発揮することができず、心残りがいくつかありました。初めて先生という立場を経験してみて、臨機応変に対応することや授業のスピードを考えるのが難しいと実感しました。体験しないとわからない辛さがありましたが、グループのみなさんと協力しながら一緒に作り上げる授業は非常に充実しており、楽しむことができました。これからの人生において素晴らしい経験になり、今後の成長に繋がる素晴らしい機会になりました。(国際文化学科 1年 亀山聖来)

今回この研修に参加し、とても良い経験ができたと改めて感じました。事前準備の段階からグループで多くのリハーサルをし、丁寧に準備をしたことで楽しく授業を行うことができました。1ヶ月という短い期間での準備でしたが、一つ一つ責任を持って取り組んだことで、実践する時にはスムーズに進めることができました。研修前半では、予想外のことが起こった場合に対応する力がありませんでしたが、改善会をし、臨機応変に対応できるように努力しました。研修後半では緊張感が減少して笑顔が増え、生徒との交流も増加し、教室全体で楽しく授業をすることを心がけました。(国際文化学科 1年 大津果鈴)

台北城市科技大学での授業の様子

台北城市科技大学での授業の様子

私たちのグループは2年生1人、1年生2人です。今回、初めて教壇に立って授業をしました。授業をすることの難しさを感じながらも、学生の日本語に対する意欲を日々感じ、授業に励みました。

出発前の準備期間には何度もリハーサルをし、どのようにしたら学生が理解しやすいか何度も話し合いを重ねてきました。つまずくことも多々ありましたが、グループで励まし合い、万全な状態で出発しました。実際に台湾に到着して授業が始まると、思っていた通りにはいかず、とても苦戦しました。しかし、毎日自分たちの授業を振り返って、次の授業に向けての良かった点、改善点を話し合い、工夫をして授業を行いました。

ドラえもんの読解授業では、文章を読んで、書く練習を中心に行いました。漢字を書くことのできる学生も多く、実力の高さに驚きました。文化紹介の授業では、日本の観光地について紹介しました。日本に行ったことのある学生も多く、日本への関心の高さに嬉しくなりました。台湾の観光地もたくさん教えてくれて、私たちも勉強になりました。

休日は台湾の学生に案内してもらい、台湾の観光地を堪能しました。土曜日は九份と西門に行きました。雨が降り寒かったですが、食べ歩きをしたり、お土産を買ったりして楽しみました。日曜日はグループごとに行きたいところを観光しました。台北101や中山に行き、火鍋を食べたり、台湾の景色を見たりしました。休日も台湾の学生と交流することができ、仲が深まりました。

このような貴重な経験を通して、一人一人責任感を持ちながら、最後まで自分たちで成し遂げる力を身につけることができました。これからの自分たちの将来へ繫がる自信になったと思います。

(国際文化学科 2年 日出山凜音、国際文化学科 1年 伊藤珠乃、福山愛菜)