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日韓青少年交流キャンプに奨学生として挑戦~互いに高め合おうとする関係性が私を変える~

学生活動

2025.09.05



第2回は、この夏「日韓青少年交流キャンプ」に挑戦した韓国語コース2年生 伊藤珠乃さんにインタビューしました。

どんなことにチャレンジしましたか。

「日韓青少年交流キャンプ in Tokyo (大学生部)」に参加しました。社団法人韓日協会が日韓国交正常化60周年を記念して企画したもので、日本と韓国の大学生が東京に集まり、7日間合宿するキャンプです。SNSや若者文化をテーマにプレゼンテーションしたり、日韓交流について討論をしたりする日もあれば、原宿や日光東照宮に行ったり、夜遅くまでお菓子を食べながら語り合ったりと、本当に充実した毎日でした。

このキャンプに参加しようと思ったきっかけを教えてもらえますか。

私は入学以来、韓国語を楽しく学んできました。でも、次第に行き詰まり、悩んだ末、2年生の前期は韓国語の学習をお休みしていました。そんな時、韓国語コースの先生からこのキャンプを紹介してもらい、奨学生として無事合格。参加費を一部免除していただいての参加となりました。他の学生の言語レベルも分からないし韓国語を使って生活することに不安もありましたが、大学の外の人に出会い、韓国語でコミュニケーションをとることで、自分の韓国語学習に向き合えるのではないかと思ったんです。「韓国語レベルを上げたい」という想いもありましたが、何より「今の自分の気持ちに何か変化が起きるのでは?」という希望を持ち、参加しました。

実際に参加してみて、どうでしたか。

まず、日本の学生たちの韓国語レベルに驚きました。自分と同じ大学生でしたが、ほとんどが韓国の学生と対等に韓国語で話していました。韓国の学生たちの日本語のレベルもとても高かったです。日韓の学生が、会話をする相手や状況などに応じて言語を使い分ける姿を見て、毎日、とても刺激を受けました。私は韓国語で話すことが得意ではないのですが、みんな私の話を真剣に聞いてくれたり、サポートしてくれたりして、とても助けられました。

キャンプで気づいたことはありましたか。

私はこれまで周りと比べて落ち込んでしまうことがありましたが、今回のキャンプでは、落ち込むよりも背中を押されたような気がします。韓国語のレベルが高い学生も、常に学ぶ姿勢を持っていました。自分から積極的に話しかけたり、質問したりする姿を見て、私も「常に自分を高める人でありたい」と思いました。お互いに高め合おうとする関係性が、私を変えたのかもしれません。また、「自分はやっぱり韓国語を学びたいんだ」ということに気づきました。そんな気づきを与えてくれたメンバーとはキャンプが終わった今でも交流が続いているんです。素敵な出会いに感謝です!

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

言語を学ぶことは本当に難しいことです。気持ちだけでその言語を操れるようになるわけではないし、時間もかかります。でも、そのプロセスでも得られるものがあります。その一つが、今回のキャンプで得た「自分について考える」ことです。大げさかもしれませんが、言語を学ぶことで自分の世界が広がり、自分自身も変わると思います。これからも、いろんなことに挑戦していきたいです!

【編集後記】

言語を学ぶことは長い長い道のりですよね。休みたい時は休んでよいと思います。環境を変えたい時は変えてよいと思います。先生だって嫌な仕事から逃げたくなる時があるのですから。珠乃さんは今回、自分がなぜこのキャンプに参加するのかを考え、自分で決心して実行しました。だからこそ、珠乃さんだけの学びが起きたのだと思います。私は、珠乃さんが韓国語の学習を休みたいと言った時の悲しそうな表情を今でも覚えています。でも、キャンプを終えてキャンパスで会った時の、あの清々しい表情も一生忘れません。ずっと応援しています。