開催報告
2024.09.04
2024年8月6日(火)に、本学大学院人文科学研究科主催の「2024年度日本研究国際大会」を開催しました。日本語教育、日本文学、翻訳を研究している日中連携大学院の在学生・卒業生、海外協定校の教員、本研究科在籍の大学院生や教員が集い、活発な意見交換を行いました。
本学人文科学研究科長の芳賀浩一教授の司会進行のもと、本学学長の倉林眞砂斗教授の開会挨拶に始まり、日本語教育、日本文学、翻訳の三会場に分かれてのパネルディスカッション、日中連携大学院教員の陳岩教授ならびに杜鳳剛教授の講評があり、充実した研究会になりました。
日本語教育分野から7件、日本文学分野から4件、翻訳分野から6件、合計で17件の研究発表がありました。
「オンライン学習において来華留学生の自己効力感に影響する要因について」(王媛)
「ブレンド型授業における日本語学習者のエンゲージメントと動機づけの関係についての研究」(由志慎・張琴)
「中国人日本語教師の成長過程におけるビリーフの変容―シンボリック相互作用論からのアプローチ」(周天舒)
「日本国会会議録におけるインタラクティブ類メタ言語の対人的ストラテジーと機能に関する研究―対人語用論の視点から」(曹金波・黄俊傑)
「日本における中国人留学生の進学塾におけるAI時代の教育」(由天舒)
「多言語社会における言語権の受容と展開:日本と国際事例の比較研究」(尹国鵬)
「複合動詞前項における意味の抽象化―日本語習得の視点から」(黄文瀾)
「村上春樹と莫言の小説における動物表象の比較分析」(邵雪飛)
「空間の政治学:昭和前期における日本の国立公園研究」(王梅)
「『雨ばけ』における人間と非人間の境界―怪異の源泉としての「雨」(水)を中心に」(于達)
「『天平の甍』の戒融と“遣唐船”の地理空間」(何志勇)
「AI時代における日中翻訳授業に関する考察」(陳岩)
「日本の公共交通標識における言語景観の改善」(王瀟瀟)
「人間とChatGPTとのインタラクションによる翻訳のプロセスに基づく人間翻訳者の役割」(晏昭平)
「翻訳とイデオロギー:『共産党宣言』における「階級」という概念の中日間の隔たりの拡大を例に」(玉婷)
「Efficiencyの訳名「能率」の生成及び中日間における往来」(劉世琴)
「ネットニュースの中日翻訳にみられるリフレーミングの実像」(張南薫)