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2024年度 ハンガリー研修 6~7日目

ハンガリー研修

2024.08.29

【研修6日目~7日目】ハンガリーの救急医療と「患者中心のケア」の重要性

 ハンガリーの救急医療について、テクノロジーやスコアシステム、科学的根拠に基づく医療と看護を学びました。特に印象的だったのは、POCT(Point Of Care Testing)です。POCTは、患者のそばで迅速かつ簡便に行える検査であり、救急現場や搬送中において、患者の状態を即座に把握し、迅速な治療に結びつけるための重要な役割を果たしています。しかし、その精度やコスト、適用範囲には課題があり、適切な運用が求められることも学びました。

 同時に、「患者中心のケア」の重要性についても理解が深まりました。救急医療では迅速な治療が求められる一方で、患者の個別のニーズや価値観を尊重することが不可欠です。限られた時間の中での適切なコミュニケーションや意思決定の尊重、家族との連携が、患者の全体的なケアの質を向上させるために重要であることを再認識しました。

 その後、センメルヴェイス大学健康科学部の学生たちと国会議事堂を訪れました。外観は白と赤茶色で統一されており、日本の「侘び寂び」を重んじている建物とは正反対で、洋風モダンのお城のような印象でした。ハンガリーの街並み全体に言えますが、日本では見ることができないテイストの建物であり、とても新鮮で圧倒されました。内装は金や大理石、ステンドグラスや赤の絨毯など装飾が豪華で、とても煌びやかな印象を受けました。建物内を進むとハンガリーを建国した聖イシュトヴァーンの王冠が分厚いガラスの中に飾られており、兵隊によって厳重に守られている様子が伺えました。ハンガリーの歴史や文化に触れることができたとても良い機会でした。

 また、夜にはゲッレールトの丘から美しい夜景を一望しました。国会議事堂やブダ城、ドナウ川にかかる橋が暖色のライトで照らされる様子は、国際的な都市の魅力を感じさせるもので、私たちのハンガリーでの経験が一層深まったと感じました。夕方から夜になるまでの空の変化も楽しむことができ、これまでの経験がさらに印象深いものとなりました。

R.W

国会議事堂前で記念撮影

 

国会議事堂の中の様子

ハンガリーの街並みと夕焼け

 

ゲッレールトの丘から見える夜景