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中国研修 12日目

中国研修

2025.09.01

中国研修12日目

 午前中は東軟信息学院付属の病院と老人ホームを見学しました。

 病院では、受付やCT画像の確認をスマホで行える仕組みが整っており、日本より利便性の高い点が多く見られました。CT室には2台の機器があり、うち1台は0.25秒で撮影が完了する最新モデルと聞き、驚きました。
 日本では衛生面などから廃止されているナースキャップが、この病院では今も採用されており、返って新鮮に感じました。
老人ホームでは、入口の大型モニターに週間予定や食事内容、外気温などが表示され、入居者に分かりやすく表示されていました。食事は季節や健康状態に合わせて調整され、リハビリ室には下肢・上肢運動や認知症予防に役立つ機器が揃っていました。さらに病院と地下駐車場で直結しており、緊急時の搬送がスムーズにできる点に感心しました。入居者との交流の時間を頂き、学院の先生に通訳して頂きながら、談話やボードゲームを楽しみました。自ら運動や食事に気を配って健康を維持している93歳の方の姿が印象的でした。

 午後は大連で初めての民営総合病院「成大医院」を訪問しました。現時点で全体構想の3割程のオープンとのことですが、最新鋭の高層ビルに日本の医療システムと中国のIT技術を取り入れ、最高レベルの医療を提供しているとのことです。その中でも特に、産後ケアセンターが特徴的でした。42日間で日本円最低120万円、グレードによっては30日間250万円、42日間320万円と高額な費用がかかりますが、室内にはシャワーやトイレ、ベビー用品、乳児用のお風呂など様々なものが完備されている上、医師や看護師による手厚い育児サポートがあり、納得しました。また、一般病棟では、病室に介護をする家族用のベッドが備えられており、患者と家族に配慮した環境が整っていると感じました。

 今回の見学を通して、中国の医療・福祉施設ならではの工夫や、日本とは異なる特徴を多く学ぶことができました。

循環器センター

歯科口腔外科センター

老人ホームの認知機能訓練機器

成大病院の産後ケアセンター

成大病院での質疑応答