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韓国留学便り2025年6月号

留学便り(韓国)

2025.07.07



こんにちは。韓国語コース3年の大池裕絵です。留学生活最後の月は、名残惜しさと感謝の気持ちが交錯する日々でした。友人たちとの別れを惜しみながら授業やイベントに参加し、一瞬一瞬を大切に過ごしました。街の風景や日常の何気ないやり取りさえ特別に感じられ、荷造りを進めながら、ここで過ごした時間の重みを改めて実感しました。

修了式

今学期で留学を終える学生たちの修了式が行われました。式では、何人かの学生たちが出し物としてダンスを披露し、明るく賑やかな雰囲気の中で会場が盛り上がりました。仲間たちのリズムに乗った軽快なパフォーマンスを見ながら、楽しかった日々の延長線上にあるような、和やかな時間が流れていきました。

式の中盤では、留学サポートチームが準備してくれたスライドショーが上映され、これまでのイベントやアクティビティの写真が次々と映し出されました。見慣れた風景や友人たちの笑顔が画面に広がるたびに、「ああ、こんなこともあったな」と自然と記憶が呼び起こされ、思い出にふと浸る瞬間が何度もありました。


そして式の終盤、一人ひとりの名前が呼ばれ、順番に修了証が手渡されました。特別な感情が込み上げるというよりは、「ついに終わるのだな」という静かな実感がじわじわと広がっていきました。一区切りが近づいていることを肌で感じた、大切な時間でした。

最後の思い出作り

日本人の友達と一緒に釜山旅行に行きました。せっかくの機会なので、釜山ならではのグルメをいろいろと楽しみました。新鮮な海鮮料理はもちろん、地元で有名な「돼지국밥(デジクッパ: 豚肉のクッパ)」や「밀면 (ミルミョン: 釜山のご当地冷麺)」も食べられて大満足でした。どれも日本ではなかなか味わえないものばかりで、釜山の食文化を肌で感じることができました。


旅の中で特に印象に残っているのは、海沿いにある地下の水族館を訪れたことです。館内には多くの種類の魚が展示されていましたが、特に迫力があったのはサメのエリアで、間近で見るサメたちの姿に思わず見入ってしまいました。


また、水槽の中に設置されたボートに乗って進んでいくアクティビティでは、ウミガメがすぐ近くまで泳いできて、とてもかわいらしくて癒されました。観光も食事も大満喫の旅で、留学生活の締めくくりにふさわしい、楽しくて心に残る思い出となりました。


別の日は、パラダイスシティ仁川に足を運び、非日常の空間でゆったりとした時間を過ごしました。特に印象的だったのは、屋外に広がる大きなプールです。実際に泳ぐことはしませんでしたが、透き通た水面と周囲の美しい景観が目に心地よく、まるでリゾートにいるかのような気分を味わうことができました。


その後、施設内にある遊園地へ向かい、さまざまなアトラクションで思い切り楽しみました。久しぶりに体を動かしながら、童心に返ったようなワクワク感を味わい、笑顔が自然とこぼれる時間でした。遊び疲れた頃には館内のレストランで食事を楽しみました。落ち着いた雰囲気の中で味わう料理はどれも美味しく、心も体も満たされました。遊びと食事、どちらも存分に楽しめた一日で、日常の忙しさを忘れてリフレッシュできた貴重な経験となりました。

大学の近くにある動物と触れ合える施設にも行ってきました。そこでは多種多様な動物たちと間近で触れ合うことができ、普段なかなか経験できない貴重な時間を過ごせました。特に印象に残ったのは蛇とトカゲで、ずっと触ってみたいと念願に思っていた生き物たちでした。


スタッフの方の説明を聞きながら、慎重に手に乗せてみると、その感触や動きに驚きつつも、次第に親しみを感じることができました。少し怖さもありましたが、その分達成感や喜びが大きく、まるで新しい世界に一歩踏み出したような気持ちになりました。この体験を通して、生き物への理解や興味も深まり、心が豊かになる時間となりました。普段の学生生活の中では味わえない特別な思い出として、大切にしたいと思います。

帰国する日

帰国する日はさまざまな感情が入り混じる特別な一日でした。空港へ向かう途中、慣れ親しんだ街並みや毎日歩いた道を最後に目に焼きつけながら、名残惜しさが胸に広がりました。友人たちとの別れは寂しかったけれど、「また会おう」と笑顔で約束し合い、前向きな気持ちで旅立つことができました。


飛行機に乗り込むと、これまでの留学生活が走馬灯のように蘇りました。新しい環境に飛び込み、言葉や文化の壁に戸惑いながらも、一歩ずつ成長してきた日々。授業での学びや現地の人々との交流、友達と過ごした楽しい時間、そして時には困難を乗り越えた経験。すべてがかけがえのない宝物です。

こうした思い出を胸に、感謝の気持ちとともに日本での新しい生活へと向かいます。留学で得た経験は、これからの自分の未来を支える大きな力になると信じています。