トピック
2025.11.01
2025年6月21日のオープンキャンパスでは、2年次に半年間カリフォルニアへ留学した4年生に、4年間の学びについてお話しいただきました。今回はその内容に加え、就職活動を終えた現在の近況も伺いました。

——アメリカに留学しようと思ったきっかけを教えてください。
幼稚園の時に見たディズニー映画がきっかけでアメリカが好きになり、その後もアメリカ映画をよく見ていたので、いつかアメリカに行きたいとずっと思っていました。留学制度が整っている本学に入学を決め、留学するつもりで入学直後から英語学習に力を入れていました。アメリカに留学できて、本当に念願が叶いました。

——映画でご覧になっていたようなアメリカ文化を直に体験できたのですね。
留学したのがちょうど秋からでしたので、ハロウィン、感謝祭、クリスマスといった、アメリカの主要なイベントをホストファミリーや現地の友だちと体験することができました。

特に感謝祭とクリスマスでは、ホストファミリーの親戚が大勢集まり、まさに映画で見ていたような世界でした。

——日本のサブカルチャーが好きだと伺っていますが、海外でのコミュニケーションに役立ちましたか。
授業以外に関心がある複数のサークルに参加して現地の学生たちとコミュニケーションをとるようにしていたのですが、どこに行ってもサブカルチャーの話題で盛り上がりました。日本文化のサークルをはじめ、ジムで知り合った友だちや、特撮映画のサークルで知り合った人たちとの会話でも、振り返るとサブカルチャーの話題が中心でした。

アニメなどの作品そのものだけでなく、声優や舞台裏の情報などについても聞かれることが多く、自分がもともと好きだったことについてなので、情報提供しながら楽しく交流することができました。アニメがなかったら留学生活がどうなっていただろうかと思うぐらい、サブカルチャーのおかげで多くの友だちを作ることができました。帰国してからも、アメリカで仲良くなった友だちが来日した時などには、一緒に秋葉原に行ったりしています
——帰国してからも英語を使い続けていらっしゃるのですね。
そうですね。留学中よりも帰国した今の方が、思った以上に英語を話せています。帰国してからもアメリカ人の留学生と話す機会があったこともあるのですが、アルバイトで英語を使えているのが大きいです。イベントスタッフとしてアルバイトをしていますが、外国人のお客様の対応を任せていただいているので、日常的に英語を使用しています。さまざまなイベントに関わり毎回異なる対応をする必要があるので、イベントに合わせ、あらかじめ使いそうな表現を予想して調べてからアルバイトに臨んでいます。調べておいた単語などを実際に使いながら、英語の表現力を高めることができていると感じています。
——文化についても学べましたか。
留学先がカリフォルニアだったので、そこでさまざまな国からの留学生たちと交流したことで、いろいろな国の文化にさらに関心を持つようになりました。アメリカから帰国した後、他の海外の文化も体験したかったので、ゼミの仲間と一緒にインドネシア研修にも参加しました。こうした海外経験を踏まえて、3年次にはゼミで学修研究にも挑戦し、学園祭や研究発表会で成果発表もしました。海外体験を通して気づいた社会問題ついて、仲間とともに調査・研究を進められたことも、大学生活をさらに有意義なものにしてくれました。

文化関連の科目もいろいろ履修しましたが、現在は、卒業論文を執筆しています。もともとアメリカ文化が好きだったので、アメリカのサブカルチャーについて調べています。映画やコミックを鑑賞するだけでなく、当時の時代背景に照らして作品に描かれた社会問題を考察することで、多角的に深く文化を学べていると実感しています。
——空港での仕事に内定されたそうですが、大学時代の学びや経験はどのように役立ちましたか。
やはりアメリカ留学が一番ですが、面接では短期研修やボランティアなどさまざまな体験から話を膨らませることができました。実際に就職活動をしていて一番思ったのは、いつの間にか自分が学生時代にいろいろなことを体験していたということです。面接で話をする中で、自分の中からいろいろな話題が自然に出てきて自分でもちょっと驚きました。

オープンキャンパスや留学報告会、留学説明会など、大学のイベントでお話しするために、その都度自分の学びや体験をまとめていたのですが、そういうこと自体が就職活動に役立ったと感じています。世界各国の人びとが行き交う空港で英語を使いながらアクティブに働くのが夢でしたので、実際に空港で働けるのが本当に楽しみです。
——高校生の方々へのメッセージをお願いします。
いろいろなことに挑戦して体験を重ねると、自分に自信を持てるようになってきます。日本人はシャイな人が多く、英語を使いたくてもいざとなると消極的になる傾向があるように思います。私自身も留学前はそうでしたが、実際にいろいろな場所で英語を使うようになり、今はとにかく外国のお客様に理解していただくことを最優先に、間違いを恐れず、ジェスチャーなども交えてコミュニケーションをとっています。お客様に伝わったときの達成感は非常に大きく、日々の励みになっています。アルバイトを通して、国内でもグローバル化が進んでいることを日々実感しています。皆さんも、さまざまな体験を通して積極的にコミュニケーションを取れるようになってほしいと思います。私もこれからさらに努力を重ねていきますので、ともに頑張っていきましょう。
