東京紀尾井町キャンパス トピックス
2025.11.09
呉ゼミでは異文化コミュニケーションをテーマとしています。東京紀尾井町キャンパスの都心の立地を活かし、積極的に近隣施設を視察し、異文化理解とグローバルな視野を養うことに力を入れています。今年度の呉ゼミは、第1弾として印象派の作品を通してヨーロッパ文化にふれあい、第2弾では韓国文化を体験することによってアジア文化の理解を深めました。
今回は、第3弾として、北アフリカのエジブト古代文明の歴史文化に注目し、ラムセス2世の展示会を参観しました。日常生活から離れた存在である古代エジプト文明の栄光と衰退、現代のグローバル社会に繋がる歴史上初めての平和条約締結や法の下でのジェンダー平等などについて学べた貴重な機会となりました。

当時のエジプト経済を支えたミラー産業や女性労働者の実状など古代エジプトの女性がどのような暮らしを送っていたのかがわかり大変数々の刺激を受けました。
学生たちからも、以下のような多くの感想がありました。今後の学びに、卒業論文につながることを期待したいと思います。
ただ美しいと感じた。ヒエログリフが文字として美しいことはもちろん、古代エジプト人の造形としての美しさが深く理解できた。エジプト文明の美しさは知っていたけど、改めてちょっとだけ異なる異文化とは違い全く異なる異文化を感じることが出来て非常に良い学習になった。この造形としての美しさはリアルに忠実ということではなく、神格化した美しさがかなり強かった。例えば、指が非常に長く作られていたり特に親指が人差し指と同じぐらい長い物もあった。ただ腰回りの造形は非常になめらかで、ライオンの腰では本物そっくりだった。私のお気に入りは水晶で出来た透明の像。これはマテリアルとしての美しさに加え、椅子の細かい装飾や水晶自体の光沢感が非常にかっこいいと感じた。 今回の学外学習において大きな学びになったのはラムセス大王展以外の部分が大きい。東京に住んでいるにもかかわらず豊洲に来たことがなかったし、行こうとも思っていたかった。私自身、外に出ることがあまりないことから東京の新しい面を知ることが出来て本当に良かったと思う。まだまだ私の知らないことはたくさんあるのに外の世界を見ないのはもったいない。行く道中に見た光景や、みんなでの食事、帰りの寄り道、どれもが私にとってとても強烈な体験になった。学外実習の良さはこういったところにあると思った。