ゼミ活動
2025.05.30
米国ジョージア州アトランタにあるスペルマンカレッジは、HBCU(Historically Black Colleges and Universities)と呼ばれるアフリカ系アメリカ人に向けて設立された歴史的な大学の一角で、これまで多くの文化人や政治的なリーダーを輩出してきました。昨年の米国大統領選挙で初の黒人女性大統領候補となったカマラ・ハリスもHBCUの出身です。
柴﨑ゼミでは、国際交流を通したインバンド観光について研究をしていますが、この度スペルマンカレッジのみなさんの来学に際し、交流会を企画、運営しました。交流会には英語の勉強や国際交流に興味のある1、2年生の有志も参加し、総勢35名で盛大に行いました。
交流会では、まずアイスブレーキングとして、自己紹介をしながらわざと1つ嘘を入れてそれを言い当てる「共通点探し」や、日本語と英語での「伝言ゲーム」を行いました。お互いを知り仲良くなった後、カンバセーションセッションで出身地の紹介や日本の観光地などについてフリートークをしました。
今回の交流会は、企画立案、準備、実施をすべてゼミ生がおこないました。インバンド観光客と一口に言っても、それぞれに異なる文化的歴史的背景があり、好みや思考や違うので、おもてなしもそれに合わせることが必要だということを学びました。
私たちのチームが勝ちました。
「共通点探し」では嘘を見破るのが難しかったです。
ゲームを通じてとても仲良くなりました。
1、2年生も多く参加してくれました。
<学生の声>
4年生 川村颯希さん
米国からの留学生と交流会を行いました。スペルマンカレッジからの留学生に楽しい思い出を作ってもらい、日本語を学べる良い機会も提供したいとの思いから、ゼミのメンバーと話し合いを重ね、工夫を凝らして企画立案を行いました。交流会では、その思いが伝わったのかゲームも盛り上がり、留学生との仲も深めることが出来ました。慣れない英語で運営を行うのはとても大変でしたが、自分たちが考えた企画で留学生が楽しんでくれている様子を見てとても嬉しかったですし、やりがいも感じました。
昨年度ゼミでは成田新勝寺でインバンド観光客のみなさんに英語ガイドをしましたが、その際に学んだのが「相手に対して、文化的な違いを尊重し、精一杯のおもてなしをする」ということでした。今回、その学びを再び活かすことができ、感慨深いです。身に付けた国際的なおもてなし精神を今後のいろいろな場面で活かしていきたいです。このような学び多い貴重な機会を設けてくださりありがとうございました。
出身地について説明をする川村さん
4年生 狩俣結有さん
スペルマンカレッジのみなさんと交流会をしました。この日のために、ゼミのメンバーで何度も話し合いを重ね、誰もが平等に楽しめ、自然な会話が生まれるようなゲームやトークテーマを工夫して準備しました。大人数で盛り上がる定番のゲームではなく、英語と日本語の両方を使った会話中心のアクティビティを中心に構成し、言語の学びにもつながる内容を目指しました。
当日は私たち学生がルール説明や司会進行を担当し、事前に準備した英語での説明原稿を片手に臨みました。しかし実際は、想像以上に会場が賑やかで、進行や全体のまとめに戸惑う場面もありました。ゲームのルールがしっかり伝わっているか、楽しんでもらえているかなど細かい部分に注意を払いながら、日本人学生同士で協力し合い、先生のサポートもいただきながら、無事に会を進めることができました。
交流の中で文化の違いや言語の壁を感じることもありましたが、それ以上に多くの共通点などの新たな発見があり、ゲームを通じて多くの会話が生まれました。最後には、写真を撮ったりハグをしたりと、まるで海外に留学したかのような、かけがえのない時間となりました。
私は以前マレーシアでの研修に参加した経験がありますが、その時に多文化理解の大切さを学んだからこそ、今回の交流会を円滑に進められたと感じています。お互いの文化を尊重し、受け入れることの大切さを今回の経験を通して改めて実感しました。この貴重な経験で得た学びを、今後の人生やキャリアにしっかりと活かしていきたいと思います。
談笑する狩俣さん
2年生 菊池沙矢さん
私はこれまでフランクな会話はしたことがなかったため、若干不安な状態で交流会を迎えました。1年生の時にホテル奨学生としてホテルで働いていたため、丁寧な英語は比較的慣れていたものの、心配は大きかったです。しかし、そんな不安が吹き飛ぶくらい、スペルマンカレッジのみなさんは冒頭からとてもフレンドリーに接してくれました。
ナチュラルスピードの英語には最初戸惑いましたが、楽しく交流することができました。スペルマンの学生の、日本語や日本の流行への関心はとても高く、自分よりも詳しい部分があることには驚かされました。私は9月から長期留学を控えていますが、スペルマンの学生の積極的な姿勢を見習いたいです。とりあえず話しかけてみる、好きなことを聞く、ただそれだけでいいのだと、改めて思い直せる機会でした。苦労して企画運営をしてくださった4年生の先輩方、ありがとうございました。
伝言ゲームをする菊池さん
また観光学部に遊びに来てください。