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メディア学部卒業生の富山バラハスさんが舞台の主役に 三宅裕司さん主宰の劇団所属2年目での快挙

学生の活躍

2020.10.05

自身のイラストが描かれた公演ポスターを紹介する富山さん

自身のイラストが描かれた公演ポスターを紹介する富山さん

ポスターのイラストをイメージしたハートの花束を手に、笑顔でポーズ

ポスターのイラストをイメージしたハートの花束を手に、笑顔でポーズ

本学メディア学部映像芸術コースを2017年度に卒業した富山バラハスさんが、10月9日からサンシャイン劇場(東京・池袋)で開催される舞台「世界中がフォーリンラブ」の主役に抜擢されました。ラジオパーソナリティや俳優として活躍中の三宅裕司さんが主宰する「劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)」に入団して2年目での快挙で、これからの活躍が期待されます。

富山さんがSETに出合ったのは大学4年の時。学内で年に1度行われる、「芸能事務所学内オーディション」で、SETの新人開発担当者の目に留まったのがきっかけでした。担当者は「オーディションに参加した50名ほどの学生の中でも、誰よりも目を引きました。味があって面白く、アクロバットを得意とするのに落ち着きも兼ね備えていて、本当に芝居が好きだということが伝わってきました」と、当時の印象を語ってくれました。

卒業した翌月の2018年4月から同劇団のレッスン生として技術を磨き、1年後からは準劇団員として、数々の役に挑戦してきた富山さん。1年目にして頭角を現わし、本来は今年3月に上演予定だった別の舞台で主役を射止めていたものの、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、公演初日の2週間前に中止が決定。稽古場にも思うように通えず、ほかの劇団員とレッスンを受けるなどの日々が続きました。政府によるイベントの開催制限の緩和を受け、ようやく活動を再開するに当たって、「先行きの見えない今の社会状況を踏まえ、重々しいものよりも気軽に楽しんでもらえる舞台にしよう」という座長の三宅さんの発案で、ミュージカル・アクション・コメディー作品「世界中がフォーリンラブ」の上演が決まりました。テーマは劇団始まって以来初の「純愛」です。

また舞台に立てることを楽しみにしていたある日、「横顔の写真を送って」と劇団から富山さんに連絡がありました。後日、その写真をもとに描いたイラスト入りのチラシの画像が送られてきて、「えっ、まさか自分が主役!?」と驚くと同時に、まだ半信半疑だったそうです。

「台本をもらい、9月に入って読み合わせが始まってようやく、嬉しさがこみ上げてきました」

今回のステージは感染症対策を最優先とし、劇団初のオンライン配信も行われるなど、いつもとは異なる環境での上演となります。稽古も緊張感に包まれていますが、「自分にできることはすべてやり切り、全22公演の各回とも、観に来てくださるお客様に楽しんでもらえるように頑張りたい」と、富山さんは意気込みを話してくれました。

今後もさらにステップアップしていく富山さんですが、大学時代は「芝居に打ち込むあまり、学生生活をきちんと体験できずにいる」という思いがあったそうです。そこで4年の時にアクティングゼミのゼミ長を務め、仲間との交流を深めたことが今もいい思い出として残っているとのこと。「学生時代はなんでも自由にできる。だからこそ、積極的に取り組んだ方が後悔しないですよ」と、後輩にエールを送ってくれました。

「世界中がフォーリンラブ」は10月9日(金)~25日(日)、サンシャイン劇場で。詳細はhttp://www.set1979.com/perform/

富山バラハス(とみやま・ばらはす)さんプロフィール
1995年4月27日、モンゴル生まれ。10歳から日本に。特技はアメフト、柔道、モンゴル語。