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教員、学生、卒業生が協働で演劇上演 コロナ禍の生きづらさをプロの舞台で表現

学部学科

2022.04.01

本番を前に望月純吉准教授(右)と打ち合わせをする松下知夏さん(左)と糸柳澄人さん

ステージの一場面。右が松下さん

宝塚で活躍した優ひかるさん(後列右)とともに舞台に立つ糸柳さん(後列左)

ステージを終え、全員で記念撮影


3月19、20日に音楽劇「YOU CAN FLY‐明日を信じて‐」(主催:アドブレーン・共立・NTT-F共同事業体、後援:山梨県教育員会、甲府市教育委員会)が、YCC県民文化ホール(山梨県甲府市)で開催されました。
 

この作品は新型コロナウィルスのパンデミックや昨今の世界的な社会不安を背景に、世界共通語となった「HIKIKOMORI」に象徴される青年期の生きづらさをテーマとし、その課題や要因に迫っています。山梨県出身の作曲家・ピアニストの小林真人氏による合唱曲をもとに、本学メディア学部の望月純吉准教授(甲府市出身)が演出と脚本を、高桑真恵准教授と高桑ゼミ生OBの五日市雅樹さん(2017年度卒)、望月ゼミ4年の松下知夏さん(山梨県笛吹市出身)と糸柳澄人さんが映像制作を手がけました。難解で暗いと捉えられがちなテーマを、ファンシーなキャラクターやCGによって彩り、エンターテインメント性に溢れる音楽劇に仕立てています。
 

生きる意味を見失っていた主人公の2人がインターネット上で知り合い、自分たちの想いを投影したものがたりを書き込み続けるが、ある日、ネットが使えなくなり……。コロナ禍におけるネット上のバーチャル空間を舞台に、ストーリーが展開していきます。松下さんと糸柳さんは役者としても舞台に立ち、松下さんは主人公の一人を演じました。
 

山梨ゆかりのキャストやスタッフとの連携で、無事にステージを終えた望月准教授は「今回の試みのような本学での学修を生かせる場所づくりを、常に心がけています。ゼミ生たちがプロの方々とともに最後まで全力で臨んだくれたことを、誇らしく思います」と、感想を述べました。また高桑准教授は「プロとして活動する卒業生と実社会で協働することができ、嬉しさとともに頼もしさを感じました」と、教え子の成長を実感していました。松下さん、糸柳さんは「ゼミナール等で学んでいたことが、プロの舞台でも通用する力となっていることが分かり、嬉しかったです」「先生が演出する実際の現場で直接学ぶことができ、貴重な機会でした」と、学内とは違った経験から多くのことを学び取っていました。