ハンガリー研修(4年生)10~13日目

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~ 学生リポート ~

8/26(10日目)
【呼吸器系の救急医療】 今日と週明けで、呼吸器に関する救急を学習する。講義で知識や考え方を学んだあと、大学病院のICUにいる患者で確認した。ここのICUには3種類あり、急性期、慢性期、人工呼吸器を専門とする施設であった。 強く印象に残るのは、ICUの患者は衣類を着用しておらず、ブランケットを素肌の上にかけているのみだったことだ。理由としては、緊急時に素早く処置を施すためであった。カーテンに関しても同様に、緊急時の対応の妨げとなるとなかった。 ここは、ハンガリーで一番大きなICUで、昨年まではCOVID-19患者で一杯となった。今は平常時に戻り、特に夏期の患者の数は他の季節に比べて少なく、この日は5名の患者のそばで説明を受けた。完全隔離できるICU8部屋も空床だった。慢性期のICUでは、ある程度疾患の症状が改善すれば、一般病棟を経ずに自宅療養へと移行できる。 人工呼吸器を含む呼吸補助装置の専用の部屋では、患者と共に家族に対しても使用する機械の教育が施されており、理解するまで患者の隣のベッドに寝泊まりしながら一緒に勉強する。自力で機械の操作が可能となると自宅にて療養が開始され、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年の検診に訪れ器具がきちんと使用できているかをventilationの部屋にて入院しながら確認している。 ICUには1年間に1000人ほどの患者がくるのだが、殆どがベンチレーターを使う処置を目的としている。 Rinka,Moeka 座学での授業は、低酸素血症についてその原因の種類とケア方法について学んだ。スライドの単語は専門用語の英語がほとんどで、調べながら学習した。なぜ、体に酸素が必要なのか、講師の先生から質問を受け、みんなで考えながら英語で答える場面もあった。 そのあと、体の中で酸素が使われていく過程も学習した。酸素を投与しすぎることで、脳が呼吸をやめてしまうように指令を授受し、逆に呼吸がうまく行かなくなる場合もあることを知った。 日本で学んだことを英語で勉強するのでなく、はじめから英語で基礎から勉強する感覚が分かったので、来週からのプログラムでもこの経験を活かしていきたい。 Misaki, Marina
 


 
ICU研修

 

8/29(13日目)
【センメルワイス大学病院救急救命センター(ER)での研修】 今日の講義は、センメルワイス大学病院救急救命センター(ER)に立ち入るに当たって、救急医学の先生から基本を教わった。呼吸器、気管挿管や気管切開などについても理解できた。ERでは、救急で入ってきた患者のトリアージをする部屋、緊急を要する患者を処置・次の展開を 急ぐ部屋、連続的な観察を要する患者がいる病室、また治療はせずに様子を観るといったERの全体を観ることができた。連続的な観察する病室は男女で分かれており、急に高齢者の受け入れが対応できるよう、若者はベッドへ案内せずに椅子の使用をしていた。常に緊急時の対応を考え、看護をする重要性を学んだ。 日本では、災害時のトリアージについて学習していたが、今回の実習ではERにおける院内トリアージについて学ぶことができた。災害時はもちろん、救急時のトリアージも患者さんの状態を把握し、命と隣り合わせの患者さんと信頼関係を築き、看護をするといった適応力が必要あることも学んだ。この日、救急患者数が少ないということであったが、忙しさを感じるとともに学生19名をこの中に受け入れる有難さを感じた。 午後、大学に戻り、皆で情報交換をして理解を深めた。さらに、午後の講義では世界の違法ドラッグの状況やハンガリー人の健康に対する意識、人口ピラミッドが日本と同じような形をしていること、なぜそのような形になったのかなどを学ぶことができた。また、やはりオンライン診療などが普及している中で、患者と医師との信頼関係をつくるのが難しくなっている状況であるということで、患者に寄り添う医療職になるよう今回の研修統括のホロッシュ先生からエールが送られた。 Yumeka、Miyu
 
救急医学の講義
 
センメルワイス大学病院救急救命センターにて

 
午後の講義の様子