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2023年度 ハンガリー研修 8日目

ハンガリー研修

2023.08.24

2023年度 ハンガリー研修 8日目 8月24日

ブダペストセントラル軍事病院と薬局の見学へ行った。

・ブダペストセントラル軍事病院は、通常の患者さんだけでなく軍事、警察、鉄道関係の人も多く外来、入院する。主に北ブダペスト全域から救急患者を受け入れており、予防から治療、リハビリ、研究開発、教育と幅広く行われる。また、屋上にはヘリポートがあり、北ブダペスト全域から救急患者を受け入れることができるようになっている。

 

軍事病院の朝

・軍事病院の特徴として挙げられるのは、感染対策となるような建物の構造となっていることだ。まず、外来患者と入院患者それぞれによる感染がないよう、病院入り口の手前が外来患者の受け入れ、奥が入院患者の病室などがある棟に分けられている。真ん中の空間はとても広く、天井は空の見えるような窓になっている。さらに、1階から3階は吹き抜けになっており、それぞれの診療科へ行くことができる廊下に分かれるような構造になっている。これは、様々な診療科での患者さん同士の感染を避けるためである。これらのことから、外来患者、入院患者、それぞれの診療科の診察室に細かく分かれ、感染対策となる建物の構造になっていることがわかった。

軍事病院オリエンテション

・研修で特に印象に残っているのは、病院や薬局で用いられていた様々な機械についてだ。病院では「できない検査がないほど様々な検査ができる」と病院紹介にあった。実際病院を見学していると、呼吸器科の診察室に『体プレシスモグラフィー』と呼ばれる気道抵抗を測定し、気管支の閉塞程度と喘息の重症度が判断できる機械が用いられていた。さらに、検査の機械だけでなく、ゴミや食事、薬の入ったコンテナを運ぶことのできるロボットも用いられており、ロボットが安全にコンテナを乗せて病室に向けて走行する様子を見ることができた。また薬局では、必要な薬をコンピューターに入力すると指示した薬を自動的に倉庫内から持ってきてくれる機械が用いられていた。逆に箱を倉庫に戻す際にも機械が自動的に箱にあるバーコードを読み取り、倉庫に戻してくれるという仕組みになっていた。

ロボティックシステム

・これらのことから、病院でも薬局でも大事な作業ではないかと思われる薬の運搬を機械に任せているということがわかった。病院では「ロボットが今まで間違えて運んでしまったことはないのか」という質問が挙げられたが、「プログラムされていて間違えることはないし、今までに間違いが起こったことがない」との返答があった。近年、日本の飲食店においても料理を運ぶ機械を取り入れている場所が多くあり、きちんと商品が届くようになっている。そして、事故が起きないようにロボットが通る時に音や音声が流れる、左右どちらに曲がるのかウインカーが点滅するなどの工夫もされている。そのため、日本でも機械プログラムの安全性が認められれば薬をロボットで運ぶ日が来るのかもしれないと感じた。

・日本ではまだ見られない、発展した技術を残りの研修で見て学んでいきたいと思う。

調剤薬局