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2023年度 ハンガリー研修 16日目

ハンガリー研修

2023.09.01

2023年度 ハンガリー研修 16日目 9月1日

「とある看護学生の1日 in Hungary」

 今日は朝30分早く起きてBakeryに行き、パンとコーヒー片手に散歩をしました。ブダペストには歩いているとたくさんのCaféやBakeryがあり、景色も綺麗なので朝の散歩はおすすめです。

コーヒーとお散歩

 さて、本日はセンメルワイス大学附属病院で腹部の救急医療に関する講義を受けました。病院に来る患者さんは突然起こる腹痛、繰り返す嘔吐・下痢、消化管からの出血などで病院に来ます。患者さんは弱い立場にあり、何もわからないアウェイな空間に突然来ることになるので、緊張していてコミュニケーションが取りにくいことがあります。ある日突然病気になってしまうので、患者さんと家族の心のケアも大切になってくるということを学びました。看護師は薬の準備や記録を書くだけではなく、患者さんと一緒に過ごすことや、恐怖を軽減させることも重要な仕事であると学び、今後の自分の看護に生かしていきたいと思いました。

 講義のあとは、ICU(集中治療室)を見学させていただき、手術が終わったあとすぐの患者さんや人工呼吸器に繋がれている患者さんを見せていただくことができました。重症な患者さんは、1時間ごとに必ず看護師が様子を確認することになっているのに加えて、バイタルサインを常に見ることができるモニターがあり、異常があるときにはアラームが鳴る仕組みになっています。日本のICUは緊迫感、緊張感が目に見えてあるのに対して、ハンガリーのICUでは患者さんも看護師も笑顔が多く、働きやすそうな職場だなと感じました。

 ハンガリー人は脂多め、お肉中心(味つけも濃いめ)、甘いもの大好きな食生活送っており、それに加えて運動不足気味の生活習慣であるため、生活習慣病(食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる病気)から、脳いっ血や心血管系の救急患者さんが多く、肥満のため、病院での日常的なケアやリハビリを介助するのがとても難しそうに感じました。介助する側である医療者の負担も大きくなってしまうので、その点も問題となっているのではないかと考えました。

 学校が終わった後はCaféで今日の課題と明日の予習を行います。心地良い音楽やヨーロッパを感じられる雰囲気の中で行う勉強はとても捗ります。また明日も頑張りましょう!

カフェで勉強中