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2023年度 ハンガリー研修 30日目

ハンガリー研修

2023.09.15

2023年度 ハンガリー研修 30日目 9月15日

「研修での成長を実感」

 この日、プログラム統括責任者であるホロッシュ先生から、今回の救急医療の研修全体を通して、医療従事者として看護師も、常に考えるべき基本となることは、ホメオスターシス(恒常性維持)であると講義を頂いた。ホメオスターシスによって、健康は維持されており、乱れても正常に戻そうと各臓器が補完している(代償性という)。この補完性ができなくなった状態がどういう状態かを血液の検査値や身体的な症状から考えて判断することができることを学んだ。この話は、看護師国家試験で頻出の内容であり、考えるべきことを理論的に理解しておかねばならないので、しっかりと復習したい。

 また、この日は自分らで設定した課題に関してプレゼンテーションを行った。6つのチームに分かれて「ハンガリーにおける呼吸器疾患急性期の文化的側面」「日本とハンガリーのドナー制度と心臓移植の違い」「ハンガリーの少子化対策と医療」「外傷について」「ハンガリーと日本を比較した脳動脈瘤の治療について」「ハンガリーの軍事病院看護師と日本の自衛隊看護師との違い」のテーマで発表を行った。各チームは、研修中に得た知識や文献調査で得た情報を盛り込み、プレゼンを行った。これにより、研修で得た知識を共有し、より深める機会となった。また、ホロッシュ先生からのフィードバックや質問を通じて、学びの質を高めることができた。

 そして、この10分のプレゼンテーションと5分の質疑を英語で行ったことで、今回の研修プログラムの評価を頂いた。研修の目標は達成できていると講評であり、一人ひとりに、センメルワイス大学学部・学科長から修了証書を授与された。修了証書を手にする瞬間、ハンガリーを発つ日がもうすぐそこに迫っていることを実感し、同時に寂しさも心によぎった。

 修了証書授与後は、交流会が開かれ、センメルワイス大学・カーロイ大学・ELT大学の学生の方々と共に楽しい時間を過ごした。イントロクイズやジェスチャーゲーム、「はないちもんめ」などさまざまなレクリェーションで交流を深めました。特に「はないちもんめ」は日本独自の遊びだと思っていたが、ハンガリー版も存在し、非常に面白かった。最後の会話や写真撮影を通じて、新たな友人たちとの別れを惜しみつつ、感慨深いひとときを楽しむことができた。

 このセンメルワイス大学での研修は、医療の専門知識を学ぶだけでなく、医療そのものに文化や歴史が反映されているということは、予想しなかった学びであった。また、異なる文化にある方々との交流を通じて、国際的な視野を広げる素晴らしい機会でもあった。センメルワイス大学との素晴らしい交流に感謝し、この研修での学びを活かし、日本に帰ってさらに学び、良い看護師となれるよう努力していきたい。

プレゼンテーション①

 

プレゼンテーション②

 

交流会の様子

 

集合写真