This page does not support translation languages. ×

2023年度 ハンガリー研修 22日目

ハンガリー研修

2023.09.07

2023年度 ハンガリー研修 22日目 9月6日

「重度の患児を受けるセンメルワイス大学小児科に続いて、もうひとつのハイムパルこども病院でも貴重な体験をしました」

 

【1日の流れ】

7:45 ホテル出発
8:30  Heim Pál  小児病院で、Dr.Zsolt Bognarから小児救急医療で重要な点を学ぶ
10:00 ①小児集中治療室PICUで実際の患児の状態を学ぶ、②小児緊急治療室ER、③幼児・小児 BLS(Basic LIfe Support)演習:①②③を小グループに分けローテーション
13:15 センメルワイス大学医学部の食堂でランチ
14:15 センメルワイス大学医学部でDr.Akos Zsemberyから口腔衛生の重要性を学ぶ
15:15 解散
・ファッションストリートで買い物(ZARA H&M Bershka…)
・ハンガリーの友人とダンススクール
・SAPR(近くのスーパー)で買い物
20:00 帰宅

 

【内容】
 講義では、小児は大人と比較して、体重に対する体表面積が広いということから考えるべきケアがあるという点が印象に残った。救急で運び込まれた患児に対しては、ハンガリーではカナディアントリアージ(患者の状態の緊急度で治療を開始するための指標)であり、小児にも適用していることを学んだ。小児に特徴的な症例について、質問を受けながら考えることで理解が深まった。

①小児集中治療室PICUで実際の患児の状態を学ぶ:
 乳幼児での腸ヘルニアの患児2名と代謝異常の患児1名の前で説明を受けた。いずれも重度であり、先天的に腹膜からと皮膚表面からの脱腸で手術前と手術を繰り返している症例であった。代謝異常の症例は、肝臓・腎臓が不全となって、人工心肺で蘇生している症例であった。講義と合わせて、小児に特徴的な身体の構造を考えさせられた。
②小児緊急治療室ER:
  ここのERには回復室と呼ばれる術後24時間で帰宅する予定の子どもや検査の結果待ちの子どもが待機できるICUと同じ設備を整えた部屋があった。他の病院でも手術後の患者を見守る部屋としてICU同等の回復室があったことを思い出した。
③幼児・小児 BLS(Basic LIfe Support)演習
 命を救うために、まずやるべきことを乳幼児と小児のモデルで学習した。
④口腔衛生の重要性を学ぶ
 口腔衛生ができていない(虫歯や歯槽膿漏)が、大腸がんや認知症に繋がる科学的な知見について講義があった。専門用語を分かりやすい英語で説明してくれる先生で、英語での講義の受け方がわかったような気がした。
 質疑では、ハンガリーの虫歯の原因は、喫煙が主な原因で、次いで歯磨きしない人、1年で1回も歯医者に行かない人などが挙げられた。

 

【ランチ】

 医学部の食堂のご飯はサラダ、スープ、チキン、フィッシュ、ライスなど種類豊富。バイキング方式でお皿に盛り付けたら、最後に計量していざ実食!朝と夕はフルーツかサラダ、もしくは食べないこともあるから、昼にボリューム感ある食事を食べられる幸せを味わえる!今日のご飯もおいしかった。

 

【ダンススクール】

 授業でハンガリー語を日本語に通訳してくれるカーロイ大学・ELT大学日本語学科の学生や卒業生と一緒にダンススクールに行った!ここはEUの中でもトップクラスのスクールで、難易度がめちゃめちゃ高い、今日は月曜に続いて2回目だったけれど、なかなかスピードについて行けず1時間のレッスンを終えました(笑)。それでも、友達と一緒にできたこと、外国人に交じってダンスができたことが本当に幸せ!!楽しかった!!

 

ハンガリー語を日本語に通訳してくれるカーロイ大学・ELT大学日本語学科の学生や卒業生が最後の日だったので、みなで写真を撮りました♥