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カナダ研修 23日目

カナダ研修

2024.08.29

カナダ研修23日目

 本日午前中の授業は、昨日調べた薬に関する発表と、血液について学んだ。

 薬に関する発表では、患者役の人に薬を説明するロールプレイ方式で行われた。ただ患者さんに説明するのではなく、素人の患者さんでもわかりやすいように、実際にボトルを見せながらプレゼンするなどの工夫ができた。一方で、症状や効果、飲み合わせの説明には聞き馴染みのない単語が多くあり、発音の仕方が難しく、感じる部分もあった。

 血液や輸血に感じての学習では血液に関する単語の学習や、リスニング問題をはじめとし、ゲームを通して学びを深めることもできた。ゲームの内容は今回習った単語を用いたクイズゲームや、傷病者役と献血者役に分かれて、各々振り分けられた血液型が傷病者を助けられるのなら傷病者の元へ向かうゲームをし、どちらも大いに盛り上がった。後者のゲームでは、即座に自分の血液型が、何型の血液型の人に輸血できるのか判断するのが難しかったが、それぞれの血液型の持つ抗原や抗体などの特性、どの血液型にも輸血できる血液型や逆にどの血液型からも輸血を受けることのできる血液型など、楽しく血液型について学ぶことができた。

 午後はCanadian blood Services Tourに参加した。訪問した施設は日本でいう献血ルームに近く、2階が検査室、1階が献血ルームとなっている。2階の検査室では、献血者の血液検査はもちろん、妊娠中に行う採血の解析など、献血以外の採血の解析も取り扱っているとのことだった。血液型を判定する機械や遠心分離機、血液が固まらないように体温程度の温度を保つことのできる保管庫などを見学させていただいた。医療用語が多く、説明を理解するのは難しかったが、献血の裏側を見学することができ、輸血を受ける人、献血する人の健康を守るための方々の仕事を知ることができた。

 1階の献血ルームでは、実際に献血している様子を見学することができた。献血の流れは主に日本と同じで、来所されたらまずはタブレットで25の質問に答えてもらい、その後問診、検査、献血、終わった後は置いてあるスナックや水分補給を行なってもらうというものであった。献血中に使用するソファはゼログラビティチェアを使用しているようで、献血者がリラックスして献血を行うことができる配慮を感じた。献血は採った血を機械に通して血漿だけを取り出し、他の成分は体に戻す成分献血と、全ての血を献血する全血献血があるとのことだった。全血献血において、採った血はパックに流れ込むのだが、血が固まらないよう常にシーソーのような機械で攪拌する工夫がされていた。施設内はとても綺麗で明るく、スタッフの方も明るくにこやかな方ばかりで、お菓子やジュースのラインナップも豊富だったので、また献血に来たいと思える環境に工夫されていると感じた。

Canadian blood Services見学①

Canadian blood Services見学②

 

Canadian blood Services③