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第44回日本看護科学学会学術集会で北田教授の研究が優秀演題賞を受賞

教員活動

2024.12.25

第44回日本看護科学学会学術集会で北田教授の研究が優秀演題賞を受賞しました。

左から舘野助教、北田教授、樺島准教授

 

 看護学部看護学科の北田素子教授の研究グループ(二宮 彩子 教授、樺島 稔 准教授、舘野 和子 助教)が、第44回日本看護科学学会学術集会で、優秀演題口頭発表賞を受賞しました。優秀演題口頭発表賞は、看護学の発展に貢献が見込めることが大である口頭発表演題に対し贈られる賞です。

 北田教授は2024年12月7、8日に熊本県熊本市で開催された、第44回日本看護科学学会学術集会にて「高齢入院患者への末梢静脈カテーテル留置の実態」を発表し、340を超える口頭発表演題の中から見事、優秀賞を受賞しました。

 本研究は2022年度に科研費に採択されました。

表彰論文選考委員会|公益社団法人日本看護科学学会

研究概要

 加齢により血管は細くなるなど生理的変化を伴い、このことは末梢静脈カテーテル(PIVC)留置に影響します。しかし、高齢患者を対象とした留置の実態ついて、ほとんど報告がない状況にありました。
 今回、65歳以上の入院患者さまを対象に、91例のPIVC留置の実態を調査しました。
 PIVCが留置された血管径は、中央値で1.8mm、カテーテル内腔に対する血管比は2.3であり、24G(内腔0.7㎜)の太さのカテ―テルが最もよく使用(50.5%)されていました。一方で、カテーテル内腔に対する望ましい血管比は合併症予防の観点から3以上とされています。こちらに基づくと、24Gの場合の理想の血管径は2.1mm以上になります。
 本結果でみえてきたことは、血管に留置は成功している、しかし、血管カテーテル比を踏まえると、日本人高齢者では、従来の血管選定の基準では24Gカテーテルでも血管径に対して過大となる可能性が考えられ、適切な太さの血管をいかにみつけるのか、今後の課題を提示しました。

北田教授のコメント

「入院中の点滴が一番つらい」、このように感じる患者さんが一人でも少なくなるように、課題はまだまだありますが、これからも頑張っていきたいと思います。