教員活動
2025.03.31
製剤物性解析学研究室の押坂准教授、森教授、杉林教授が執筆したPermeation of Model Chemicals through Medical Gowns Used in Anticancer Drug Preparation(https://www.jstage.jst.go.jp/article/cpb/73/3/73_c24-00838/_article/-char/en)論文がChemical and Pharmaceutical Bulletin誌に受理されました。
本論文は、獨協医科大学病院薬剤部との共同研究として実施された。医療従事者が抗がん剤に曝露する可能性のある場面として、薬剤の調剤・調製時、運搬・保管時、残薬の処理時、患者の排泄物や嘔吐物の処理時、与薬時、患者の使用物への接触時などが挙げられる。これらは、がん患者の治療に抗がん剤を用いる際に避けて通ることができない。特に、臨床現場で働く薬剤師や看護師は、このような職業曝露のリスクが高い業務に従事する必要がある。現在、医療従事者を職業曝露から守るために、医療用ガウンやマスク、手袋などの防護具の着用が推奨されている。本論文では、医療用ガウンの特性と抗がん剤の物理化学的性質との関係について報告した。