理学療法学科には、基礎医学実習室、運動療法学実習室、日常生活活動学実習室、理学療法評価学実習室、物理療法学実習室、運動学実習室、運動生理学実習室、水治療法学実習室、義肢装具学実習室の9つの実習室が整備されています。
4年間の短い期間だからこそ、最新の実習設備を備えた大学で学ぶことには意義があります。これらの実習室に設置されている設備の一部を紹介します。
基礎医学実習室では、多くの骨、筋、神経などのモデルを使って、人体の構造や機能を学びます。
運動療法学実習室では、障害を治療するために行う関節の運動や立位練習・歩行練習などの運動療法を学びます。
日常生活活動学実習室では、日常生活を想定した和室やキッチン、ホームエレベーター、洗濯機、様式トイレなどが設置されており、日常生活をサポートするための理学療法を学びます。
理学療法評価学実習室では、主に身体機能の問題点を探るために理学療法評価を学びます。超音波エコー検査装置、徒手筋力測定機器、血圧計、関節可動域測定器など、理学療法評価を学ぶ際に必要な様々な機材を取り揃えています。
理学療法評価学実習室
理学療法評価学実習室
物理療法学実習室にある冷却治療器は、スポーツ外傷時や筋疲労が強い時に起こる筋組織の損傷を拡大させないために、マイナス30度の冷気を放出して患部を冷やす治療器です。その他、電気治療機器、牽引機器、温熱治療機器、超音波治療機器など、物理療法手段による理学療法を学ぶための機材を多数取り揃えています。
運動学実習室にある3次元動作解析装置は、スポーツ動作時の複雑な動きを赤外線カメラで撮影し、同時に筋活動を測定することで、筋骨格モデルを作成して運動機能を解析する装置です。これにより、関節の動きや筋活動の状態、関節トルク(力)などの運動機能を分析することが可能です。その他、筋肉の動きを測定する筋電図解析装置があり、ヒトの動作を主体とした理学療法の知識を専門的に学ぶための機材を取り揃えています。
運動学実習室(三次元解析装置)
運動学実習室(三次元解析装置)
運動生理学実習室にある多用途筋機能評価運動装置は、身体の筋力を正確に測定して、筋の左右バランスや特性を評価し、適切な運動トレーニングを行うための治療器です。また、呼気ガス分析装置は、歩行や走行時の酸素摂取量や二酸化炭素の排出量を測定することで、運動の持久力を評価するための装置です。その他、心電図検査機器、重心動揺検査測定機器、視線解析装置など、様々な機材を実際に用いて理学療法を学んでいきます。
運動生理学実習室(多用途機能評価運動装置)
運動生理学実習室(呼気ガス分析装置)
水治療法学実習室にある水中トレッドミルは、下肢に障害あるときに、水の浮力や抵抗を利用することで関節への負担を少なくして歩行トレーニングが行える治療器です。その他、様々な治療部位に応じた渦流浴装置を取り揃えています。