教員活動
2024.09.17
城西国際大学 理学療法学科では、ストレッチング、柔軟性、身体機能などを科学的に検証し、運動器理学療法やスポーツ分野へつながる研究に取り組んでいます。
2024年9月14日・15日にパシフィコ横浜で開催された第12回日本運動器理学療法学会学術大会において、本学理学療法学科の深谷泰山助教が、ストレッチングに関する研究成果を発表しました。
同大会には2,178名が参加し、「運動器理学療法の未来に向けた開拓 ~科学を技術へ~」をテーマに開催されました。
今回、深谷助教は、
「柔軟性に有効なストレッチングの強度とは?」
をテーマに、これまで取り組んできた静的ストレッチング研究について発表しました。
静的ストレッチングは、理学療法、スポーツ、健康づくりなど幅広い場面で用いられています。
一方で、ストレッチングを行う際には、
どの程度の強さで行うのか
どの程度の時間行うのか
柔軟性や筋の硬さがどのように変化するのか
といった条件によって結果が異なる可能性があります。
深谷助教は、こうした「ストレッチングの処方条件」について継続的に研究しています。
深谷助教らのこれまでの研究では、静的ストレッチングについて、高強度・短時間条件と低強度・長時間条件の比較や、最大可動域を基準とした100%と120%の強度条件の比較などが行われています。
これらの研究では、関節可動域や筋の硬さなどを指標として、ストレッチングの実施方法による違いを検討しています。
そのため、今回の発表は単に、
「ストレッチをすれば柔らかくなる」
ということではなく、
「どのような強度や方法で実施すると、どのような身体の変化が得られるのか」
を科学的に考える研究です。
ストレッチングは、理学療法の臨床だけでなく、スポーツ選手のコンディショニングや一般の健康づくりでも広く用いられています。
そのため、経験だけで実施方法を決めるのではなく、実験データや研究成果に基づいて、目的に応じた方法を選択することが重要です。
深谷助教の研究は、ストレッチングの強度、時間、関節可動域、筋の硬さなどを客観的に検討し、より根拠のあるストレッチング方法を考えるための基礎的な知見を蓄積するものです。
城西国際大学理学療法学科では、教員がそれぞれの専門分野で研究を行い、その成果を学会や学術論文として発信しています。
深谷助教の専門分野は基礎理学療法で、研究テーマとしてストレッチング、柔軟性、超音波画像診断装置などに取り組んでいます。
学生にとっても、
なぜこのストレッチ方法を選ぶのか
どの程度の強さで実施するのか
どのような指標で効果を確認するのか
を科学的に考えることは、Evidence-Based Practiceにつながる重要な学びです。
城西国際大学理学療法学科では、ストレッチング、柔軟性、筋・関節機能、スポーツ傷害など、運動器理学療法に関連する研究を行っています。
教員自身が研究によって理学療法技術を検証し、その成果を国内外の学会や学術誌へ発信することで、教育・研究・臨床を科学的根拠で結びつけることを重視しています。
今後も本学科では、臨床やスポーツ現場で日常的に用いられている理学療法技術について、その効果や適切な実施条件を科学的に検討していきます。
