グローバル研修A体験記

未来の理学療法士を育む：城西国際大学理学療法学科のグローバル研修 in アメリカ

グローバルな視点を持つ理学療法士の育成

城西国際大学理学療法学科では、グローバルな視点を持つ理学療法士の育成に力を入れています。その一環として、2-3年生の希望者を対象に、2024年度もアメリカ、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校（CSULB）にて1週間のサマープログラム「グローバル研修A」を実施しました。

研修先：カリフォルニア州立大学ロングビーチ校

研修先のCSULBは、カリフォルニア州ロングビーチにある大規模州立大学です。23校が所属する「カリフォルニア州立大学」の1校で、「The Beach」などの愛称で親しまれています。基本的には州民を対象としている大学で、学生のほとんどが近隣の出身。現地での学習と交流を通じて、異文化理解をするには最高の環境です。

アメリカの理学療法教育：高度な専門性を目指して

アメリカの理学療法教育は、2015年の改革により全て博士レベル（Doctor of Physical Therapy：DPT）となりました。そのため、アメリカで理学療法士になるためには、理学療法学科大学を卒業後、3年間の理学療法養成大学院に進学する必要があります。この高度な教育システムに触れることで、学生たちはより効果的な治療法の発展や患者ケアの向上への意識を高めました。

1週間の研修ハイライト

1日目：歓迎式典と大学ツアー
研修初日、留学センター元ディレクターのランディー・バーガー氏から温かい歓迎を受けました。その後、CSULBの広大なキャンパスツアーに参加しました。緑豊かな芝生やヤシの木、開放的な校舎など、カリフォルニアらしい明るい雰囲気のキャンパスに、学生たちは皆感動していました。

キャンパス内には、最新設備が整ったeスポーツ施設、ビリヤードやボーリング場などの娯楽施設、さらには広々とした体育館など、充実した施設が揃っていました。特に体育館では、大学のロゴや「GO BEACH!」の文字が大きく掲げられており、大学スポーツへの熱意を感じることができました。


2日目
「Nutrition for Exercise and Performance」の講義に参加し、運動と栄養の関係性について学びました。アスリートのパフォーマンス向上に必要な栄養素や、効果的な栄養摂取方法などについて、専門家から詳しく解説していただきました。

また、大学付属の理学療法クリニックを見学し、アメリカの医療現場を体感しました。清潔で広々としたクリニックには、最新の設備が導入されており、学生たちは眼を輝かせていました。


3日目
「Biomechanical Principles」の講義を受講し、人体の運動の仕組みや、運動に働く力などについて学びました。その後の実習では、アメリカの理学療法士による治療を見学し、実際に治療を体験する機会もありました。


4日目
CSULBの理学療法学科を詳しく見学しました。学科の掲示板には様々な研究の案内が掲示されており、最先端の研究に触れることができました。また、現地の理学療法学科の学生たちと交流する時間も設けられ、お互いの国の理学療法教育や学生生活について話し合いました。

実習では、様々な治療機器の使い方や治療方法について学び、実際に機器を操作したり、治療のデモンストレーションを見学したりしました。バランス訓練や筋力トレーニングなど、様々な運動療法も体験しました。


5日目
ロングビーチを巡るボートツアーに参加しました。青い海と空、豪華な客船、ロングビーチの街並みを一望できる絶景に、学生たちは心を奪われていました。

アウトレットモール「The Pike Outlets」でのショッピングも楽しみ、アメリカらしいカジュアルなファッションや雑貨を手に入れました。


午後から修了式が行われ、学生一人ひとりに修了証書が授与されました。1週間の研修の成果と感動を分かち合い、充実した表情で修了式に臨む学生たちの姿が印象的でした。

学生の声

「アメリカの理学療法士の専門性の高さに驚きました。患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な治療と、積極的に新しい技術を取り入れようとする姿勢に感銘を受けました。」

「英語でのコミュニケーションに苦労しましたが、積極的にコミュニケーションをとることで、現地の学生や先生方と交流を深めることができました。異文化理解を深める良い機会となりました。」

「ホームステイを通して、アメリカの文化や生活を体験することができました。ホストファミリーとの交流は、かけがえのない思い出となりました。」

今後の展望

今回のグローバル研修は、学生にとって非常に貴重な経験となりました。彼らは、先進的な技術や異文化に触れることで、大きく成長したと感じています。城西国際大学理学療法学科は、今後もグローバルな視点を持つ理学療法士の育成に力を入れていきます。より多くの学生がグローバルな経験を積み、国際的に活躍できる理学療法士として成長することを目指します。

おわりに

グローバル研修Aは、参加した学生たちに大きな刺激と成長をもたらしました。わずか1週間の研修でしたが、この経験は彼らが将来、国際的な視野を持つ理学療法士として活躍する上で、かけがえのない財産となるでしょう。

城西国際大学理学療法学科は、今後も国際的な教育プログラムを通じて、世界で活躍できる理学療法士の育成に邁進してまいります。

オープンキャンパスでは、実際にグローバル研修に参加した学生の話を聞くことも可能です。
是非、大学まで足を運んでいただき、生の声を確認してみてください。

詳細情報：

California State University, Long Beach, Physical Therapy Department

城西国際大学理学療法学科