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義肢装具企業(オズール社)、「切断者に対するリハビリテーションと義肢の進化」の講演会実施

開催報告

2021.05.14

本学では、3年次に「義肢補装具学実習」を授業として行っています。この授業では、何らかの要因で上肢(うで)や下肢(あし)を切断するに至った方に対し、それをサポートする適切な義肢(義足や義手)を選択する評価方法や、そのような切断者に対するリハビリテーションを学ぶ場となっています。

今回、オズール社(本社:アイスランド レイキャビック)から3名の講師の方に来ていただき、講演をしていただきました。義肢装具の企業であるオズール社(本社:アイスランド レイキャビック)は、義肢装具の世界的企業であり、Life Without Limitation(人々の制約の無い人生)の実現を掲げている企業です。切断によるハンディキャップを乗り越えるために、どの様なリハビリテーションや義肢が必要なのかを分かりやすく講義していただきました。

義足はオーストラリアでの臨床経験が豊富な義肢装具士であるNicholas Freijah先生から講義をしていただきました。スカンジナビアで行われている最新の切断に対するリハビリテーションの紹介などを行っていただき、学生達は教科書では学べない大変貴重な話を真剣にメモを取っていました。

義肢補装具学実習
義肢補装具学実習

休み時間中も学生たちの質問が多くありました。
義手については、Brynjolfur Brynjolfsson先生から最新の義手である「筋電義手」について講義をしていただきました。「筋電義手」は筋肉が収縮する際に発生する微弱な電流(表面筋電位)を電極で採取し、手の部分の開閉モーターのスイッチとして利用する義手の事です。

義肢補装具学実習

学生の代表者に筋肉を収縮しもらい、実際に筋電義手の動きを試してもらいました。
この義手は何と、360万円するそうです!
大変高価な義手ですが、自分の世界が広がるなら、人にとっては決して高いモノではないかもしれません。

学生達は最新の技術に触れることで、リハビリテーションの可能性の大きさを感じてくれたようです。