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棚田での田植え体験と鴨川シーワールドでのバリアフリー調査(2023/05/03)

学生活動

2023.05.12

手作業の田植え体験

川代棚田の里山風景

五月晴れとなった3日(水)に、地域福祉ゼミ活動の一環として、鴨川市川代集落の田植えの農業体験と棚田景観と稲作文化についての実地調査を行いました。地域協働の活動について、棚田地域で世代間交流を深めながら、「稲作地域文化保存活動」の実態や課題、解決方法について学びました。

<参加した学生の感想>
「田植え体験では、子どもから大人まで様々な年代の参加者がいて、とても活気があり、棚田での田植えが住民の交流の場所や地域づくりの拠点になっていると感じました。」

「田植え後は、地域の方にお話しをしていただき、棚田には、水を蓄えて少しずつ下流に流していくダムのような役割で洪水を防止するなど重要な役割があることを知りました。田植えというイベントを行うにあたり、田植えを教えてくれる方や至れり尽くせりのお弁当をつくってくれた方、運営をする方など、様々な方が関わっているということを地域の方とコミュニケーションをとる中で感じました。」

川代集落(庄司祐輔代表)のみなさまに大変お世話になりました。

鴨川市長谷川市長から「中山間地域活性化」のお話と福祉学びの励ましの言葉をいただきました。

続いて、「住んでよし、訪れてよし」の観光まちづくりを展開している鴨川市にある鴨川シーワールドを訪れ、バリアフリーへの取り組みを体験的に学びました。

学生たちは、水族館をバリアフリーの視点で巡ると、スロープやトイレがどのような意図を持ち作られているのかを理解しようと、意識的に目を向け、さらにはバリアフリー化されている箇所でも改善できる部分はないかを探しました。

今回の視察で、鴨川シーワールドがバリアフリーの理念を掲げて建てられたことがよくわかりました。園内の動線へのスロープ、ロッキーワールドやシャチパフォーマンス会場でのエレベーター、5ヶ所の車椅子用のトイレの設置や各会場のベビーカー置き場や車椅子の方の専用スペースの確保などバリアフリー、ユニバーサルデザインの取組みがいたるところにみられました。

なぜバリアフリーにされているかを理解することで、バリアとなるものを除くとともに社会参加の補助・促進に繋げられると感じました。普段意識していない部分にも意識を向けることで新たな発見があると改めて理解しました。

シーワールドでは心を打たれました

今回の活動は活気に満ちるものとなりました。貴重な棚田も人の手がないと保全はできないため、地域に開かれた保全活動を活発に行い川代の棚田が周知されることで、維持できるのではないかと思います。そして、今回の体験を通し、お米を作ることの大変さ、棚田の伝統を守ることの大切さを感じることができました。1日を通して、地域福祉について学ぶことができ、今後に繋がるとても充実したゼミナール活動の学習をすることができました。