特集
2023.01.14
本学観光学部の学生が、新潟県上越市の企業インターンシップで関わっていた活動が、『上越リアル鉄道博物館プロジェクト』(観光庁の地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業)として実施されました。
本プロジェクトは、上越市の鉄道資源をひとつのフィールドミュージアムとしてまとめ、通年観光のためのコンテンツ開発を行うために立ち上がったプロジェクトです。市民と鉄道が紡いできた文化や歴史を語りつぐため、誰でも気軽に参加できる「クイズと鉄道の旅」として企画されました。
今回は、その企画のサポートに従事した学生の報告とともに、モニターとして参加した留学生の感想をご紹介させていただきます。
11月15日から18日まで、新潟県上越市にある北信越地域資源研究所でインターンシップに参加しました。今回は、11月27日に実施される「上越リアル鉄道博物館クイズ&ウォークイベント」というクイズラリー形式のイベント開催に向けた観光資源をクイズコンテンツに仕立てるプロセスを学びながら仕掛けづくりのための下地作りのサポートに関わらせていただきました。
一日目は、イベント企画に至るまでのプロセス説明を受けた後、イベント当日に使う配布資料原稿確認、クイズコンテンツ書類制作。二、三日目は、イベント時に参加者が観光するチェックポイントを視察し、そのチェックポイントの写真を記録として残す作業に従事しました。
まず、今回、参加者がどのように観光体験するとその体験が記憶に残る行動となるのかということについて考えることがとても難しいと作業だということを実感しました。とくに、二、三日目の調査で、チェックポイントを回る際に、どこでどのような記念写真を撮るといいのかということについて考えることが自分にはとても難しい作業となりました。私たちインターン生を迎え入れてくれた北信越地域資源研究所の方々が、チェックポイントをまとめて下さっていたので、インターンで参加した自分たちはチェックポイントを回るだけでしたが、どのようにそのチェックポイントを回るとストーリーを想起してもらいながら観光できるのかを考えるだけでも大変な作業だと感じました。
参加した観光客が喜んでもらう方法について考える機会は、プロジェクト系の授業を履修する以外ではなかったので、とても貴重な体験になりました。
ちなみに、インターン終了後、イベントに参加した方の感想記事を読ませていただいたのですが、とても良いよい評価を頂けていたので、とても嬉しい気持ちです。
最後になりますが、今後も、このようなインターンシップには携わってみたいと感じました。
2022年12月17日と18日、私は、Polsko-Japo?ska Akademia Technik Komputerowych (ポーランド日本情報工科大学)から城西国際大学の観光学部に留学しているWeronika Rybkaさんと一緒に、上越市で実施された「上越リアル鉄道博物館プロジェクト」というツアーに外国人モニターとして参加しました。
1日目、私たちは、新潟県上越市高田という町を観光しました。ここでは、まち歩きとともに、地元のお店を訪問しました。
高田の町は、古い町です。駅を出ると、昔の灰色の瓦屋根の家が立ち並びます。こうした景色を見て、上越妙高駅とは異なり、新幹線の止まる駅のすぐ近くの駅なのに旧市街が広がっていることに圧倒されました。
そんな町中を歩き、笹だんごを売っているお店にまずは行きました。 このお店は約100年の歴史があるとのこと。 お店のお婆さんが、とても親切に、お店の紹介や、笹団子の皮のむき方、歴史などを教えてくれました。地域の方の優しさを感じました。
その後、日本で最も古く現在も営業している映画館に行きました。この映画館は 1911 年に設立されたそうです。また、過去の高田の町の人々の生活の写真を展示しているギャラリーにも行きました。そこでは、9メートルの雪が積もった時の写真があり、住民の生活がどれほど困難であったかを目で見ることができました。新潟県では、こんなに雪が降っていたということを知ってビックリしました。
そして最後に、地元の酒屋を見学。そこでは、日本酒を試飲できました。本当に美味しかったです。とくに、新潟県限定の特別な日本酒は、もち米で作られていたのですが、バナナのような味がして驚きました。
2日目、私たちは、新潟県上越市のローカル電車に乗車し、多くの駅を見学しました。二本木駅、筒石駅、糸魚川駅などに行きました。二本木駅では、駅長さんからスイッチバックの構造や除雪の設備、駅の歴史などの説明を聞き、雪国の特殊なシステムがあることを知ることができました。最初、鉄道の歴史を見学することはとても難しいことだと思って参加しましたが、実際に足を運んでみると知らないことばかりで楽しかったです。見学中に行われたクイズもゲーム感覚があり、その難しさを和らげてくれたのかもしれません。ただ、私は2回しか正解できませんでした…。
ちなみに、この日のお昼は、そのローカル電車の中でお弁当を食べることを体験しました。お弁当には日本のカニが入っており、美味しくいただきました。こんな高級なカニを食べたのは初めてです。二日目は、大雪に見舞われ、風も強かったのですが、それはそれで日本の気候を感じることができて面白かったです。ツアーそのものも良かったのですが、こうした未知の体験をできたことは本当に良い経験でした。