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学生視点で考えるインバウンドによる地域活性化のための種 ~よそものだからこそ見えてきた芝山町の魅力に関する発表会~

フィールドワーク

2023.02.06

フィールド基礎演習bでは、成田空港に隣接する千葉県芝山町を訪問し、同町の観光に関わる施設を見学し、諸施設の活用に向けての提言を行いました。
学生たちは「芝山町には歴史ある古寺やユニークな博物館、レジャー施設が存在し、全体としてみた地域の観光力には大きな魅力を感じます。これらの施設を有機的に連携させることで、インバウンドを含む多様な訪問客を受け入れ、地域の活性化に繋げられます」との結論を関係者に向けて発表させていただきました。
今回は、その視察に参加した学生の感想と発表会を行った際の様子をご紹介します。

芝山町の方々向けのプレゼンの様子

芝山町の方々向けのプレゼンの様子

観光学部3年 胡 ?

今学期のフィールド基礎演習bでは、山武郡芝山町の観光に関わる事前調査と現状の視察を行いました。
私は、芝山町を訪れる前に行った事前調査の際に、インターネットで芝山町について検索しました。すると、芝山町は、成田空港のすぐそばに位置し、地理的にもインバウンド観光に適した場所だということがわかりました。また、空と大地というキーワードが多く出てくることからもイメージできるように、芝山町は農業生産が高い地域です。それだけでなく、埴輪の出土でも有名な地域です。しかし、芝山町の人に話を聞いてみると、この地域は、外国人観光客には知られていないとのことで、地元の人たちが観光に自信を持てていない印象を受けました。実際、成田空港に近いにもかかわらず、外国人観光客はとても少ないことがわかりました。そんな状況を聞き、芝山町の知名度を上げるためにも、インバウンドツーリズムを発展させていくことが重要な課題だと思いました。
そんなことを考えながら、11月18日に、芝山町を訪問しました。成田空港温泉 空の湯、成田空港空と大地の歴史館、航空科学博物館、空の駅・風和里しばやま、ひこうきの丘、サテライト成田、芝山仁王尊、芝山はにわ博物館を見学しました。

後日、チームに分かれ、見学時の経験をもとに、インバウンドに関わる観光体験案を検討し、12月3日には芝山町から地域の人たちを大学にお招きしプレゼンを実施しました。
私は、芝山仁王尊が印象に残っていたので、この施設の価値について「外国人観光客にとっては、日本文化を感じ、体験できることは貴重な機会だと思います。」と発表しました。この想いが、地域の人にも届けばと考えます。

芝山仁王尊の風格に圧倒されました

芝山仁王尊の風格に圧倒されました

観光学部3年 木場 大智

私は授業を介し、芝山町の地域の皆様と観光活性化案を考えるという貴重な経験をすることができました。

今回、芝山町の観光活性化案について提言するにあたり、私たちのような「外部の人の意見は大事なものだ」ということを知りました。魅力を調査するために実際に現地を訪れてみると、たくさんの魅力が詰まっている地域だということを感じたからです。ただ、その魅力は、現地の方からすると「当たり前」なことであり、日常的なものとしか感じないとのことでした。とはいえ、私には「魅力的」に感じたので、もっとアピールしていけばいいのにと感じました。
例えば、文化や歴史が多くあり、そしてそれを大切に遺してあることは素晴らしいことだと思いました。また、空港に関連する新しい施設がある一方、自然と隣り合わせとなっており、そのコントラストも素敵だと感じました。ただ、そんな魅力にあふれたまちがあまり知られていないため、私たちのような観光を学ぶ学生が魅力をもっと発信して、地域外の人にも芝山町を知ってもらいたいと感じました。

ただ、その前に、自分ももっと芝山町のことを知らないといけないかもしれません。観光活性化案の発表会の際に、芝山町の地域の方のお話を聞いたり、他の学生の発表を聞き、今回の視察で見たはずなのに気づかなかったこともあったからです。こうした発見もあってか、まだまだ知られていない芝山町の魅力を掘り起こしていきたいと思いました。

「空の湯」の施設見学に併せその活動について伺った際の様子

「空の湯」の施設見学に併せその活動について伺った際の様子

観光学部3年 杉原 翔

私は、秋学期に行われたフィールド基礎演習bの視察調査で、初めて山武郡芝山町を訪れました。成田市の隣ということもあり国内外の観光客がたくさん訪れているものかと思っていましたが、実際には観光客は少なく、「成田市に観光客が流れてしまっているんだな…」と感じました。

今回、芝山町を訪れてみて、芝山町の魅力を見つけることも出来ました。
とくに、成田空港の歴史を中心とした教育観光(エデュケーショナル・ツーリズム)を実施することができる地域だということに気づけたことは大きな発見でした。世界との窓口になっている成田空港が建設されたきっかけや建設途中に起こった地元住民との対立、これからの成田空港の展望などを知ることが出来る「空と大地の歴史館」や「航空科学博物館」もその一つです。これらを拠点に学生向けや大人向けなど様々な観光客に向けて教育観光を実施することが出来ると思いました。
他にも、地元の方が後世に残したいと考えている北総台地の農村風景や、地域文化を見たり体験することも観光の魅力になると思いました。

空と大地の歴史館を視察しました

空と大地の歴史館を視察しました