学生たちの声
2023.05.11
「チーバくんグローバルパートナーズ」は、2011年度に始まった「チーバくんと共に千葉県の魅力を海外に向けて発信する大使」(略称:チーバくん大使)をベースとして発展してきた事業です。2020年度までの9年間の間に、本学観光学部からは、中国、ハンガリー、台湾出身の留学生計6名が任命され、千葉県内の留学生代表として、観光地の魅力分析や観光客の誘致などの専門性を活かした海外向け情報発信に尽力してきました。
千葉県が推進するこの活動は、2021年度に「チーバくんパートナー」へ、さらに、本年度(2023)からは、「外国人にも暮らしやすい県づくり」のため、「外国人住民の視点を県施策に活かす」目的から「チーバくんグローバルパートナーズ」へと事業名が改称されました。以上のように、目的は変わりましたが、本年度も引き続き、本学観光学部の学生が活動に寄与することとなり、観光学部4年生の朱 可凝さん(中国上海市出身)と劉 さん(中国桂林市出身)が、令和5年度「チーバくんグローバルパートナーズ」の任命式(4月20日)にて 三神 彰 地域づくり担当部長より任命状を手渡されました。両学生の今後の抱負についてご紹介します。
○ 観光学部4年生 劉
私は、本学に留学して以降、ゼミナールの視察やフィールドワーク、プロジェクト授業の関係で、千葉県の多数の地域を訪問する機会を得ました。こうした大学生活を通して、「山もあり、海もあり」といった自然の豊かさと都会らしさを兼備する千葉県の多様な魅力を日頃から感じています。
今回は、ゼミナールの指導教員から声をかけられ「チーバくんグローバルパートナーズ」に応募することとなりました。私自身は、日本での生活の中で、言葉や文化、習慣の壁を感じ、戸惑う場面も数多くありました。会話の節々に対して、私たちが「日本人と交流したいと願う」言葉さえも誤解されることがありました。その時は「もっともっと勉強すれば良かったな」「もっともっと私の話を聞いてほしいな」との気持ちになりました。そのためにも、両者が各々の文化に対する理解を深め、そして、円満な会話ができる方法を模索することが重要ではないかと考えます。今回、任命された「チーバくんグローバルパートナーズ」としての役割において、そうした課題を乗り越えるべく多文化共生のための環境づくりを心がけて行動していきたいです。
任命状をいただき緊張した面持ちの劉さん
○ 観光学部4年生 朱 可凝
ゼミナールの中で本学の先輩たちが行ってきた「チーバくん大使」の活躍の様子を紹介されたことをきっかけに、今回の「チーバくんグローバルパートナーズ」に応募することを決めました。
その応募の結果が発表され、4月20日の任命式に出席することが叶いました。そこには、ベトナム、パキスタン、インドネシア、台湾など十カ国とその地域から選ばれた20数名のメンバーが集まっており、簡単な交流をすることができました。その中には、留学生だけでなく、日本に長く住まれている会社員やご退職された方など年長者も数名いらっしゃり、驚きを隠せませんでした。そのこともあってか、任命されたことを大変光栄に思うと同時に、強い責任も感じています。
現在、私は、観光地のまちづくりについて学んでおり、「訪れてみたいまち」「住んでみたいまち」「住み続けたいまち」を目指す地域がどのようにあるべきかということについて調査しています。その研究調査の過程で、多種多様な文化を寛容に受け入れることが大事であることを学びました。こうした学びを活かし、他の「チーバくんグローバルパートナーズ」とともに、これからの千葉県各地における多文化共生社会の構築に向けて積極的に提言してみたいと思います。
任命式でチーバくんと記念撮影をする朱さん